Select Language

ペイパル、オンラインリワードプラットフォームHoneyを買収

ペイパル、オンラインリワードプラットフォームHoneyを買収

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
ペイパル、オンラインリワードプラットフォームHoneyを買収

update 2021.08.31 15:29

過去最大となる40億ドルを投資

オンライン決済サービス大手のPaypal Holdings Inc.(本社:2211 North First Street San Jose, California[1])【以下、ペイパルと称す】が、ブラウザ拡張やオンラインショッピングの際のリワード及び価格情報の提供などを手掛けるHoney Science Corporation【以下、Honeyと称す】と、過去最大の投資規模となる40億ドルで買収に合意したことが明らかになった。

2012年に創業したHoneyは、オンラインショッピング時の費用削減に繋がる情報ツールを開発した企業として定評があるほか、過去数年の間に、モバイル版のショッピングアシスタントやリワードプログラム、製品価格のトラッキングツール及びアラート機能なども提供している。また、Honeyは1,700万人のアクティブユーザーを抱え、2018年の1年間で10億ドル以上のコスト削減に寄与したという。

今回の買収を通じて、ペイパルは購買の初期段階からリーチ(見込み客)とコンタクトを図れるようになることから、eコマースの顧客獲得競争において、アップルペイ(Apple Pay)やグーグルペイ(Google Pay)、フェイスブックペイ(Facebook Pay)などの新規参入組のライバルに対し大きなアドバンテージになり得るとコメントしている。他方で、Honeyは今後、ペイパル及び個人間の送金アプリVenmoが保有する2億7,500万口に上る顧客口座と2,400万口のマーチャント口座にアクセスすることができるとのことだ。加えて、2018年に純損益が黒字であったHoneyは、これまで通り企業ブランドを維持すると共に、買収手続きが完了する2020年初頭まで米・ロサンゼルス本社で業務を続ける見通しである。

Honeyの買収に際し、ペイパルのCEOであるDan Schulman氏は以下のようにコメントしている。

Honeyの買収は、我が社の歴史において、事業構造を最も大きく変革し得る案件となります。同社は、消費者の購買行動を単純化させると共に、費用を抑え、リワードを得ることに寄与する包括的なサービスを提供しております。Honeyの消費者向けソリューションと我が社のプラットフォームが融合することで、顧客エンゲージメントを大幅に改善し、消費者の日々の生活において、より重要な役割を果たせると考えております。

Dan Schulman, CEO, PayPal - PayPalより引用

ペイパルはHoneyを買収し、消費者にとっての購買環境の改善に寄与することで、更なる顧客利用の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.11.22

出典元:

ニュースコメント

プラスアルファの価値提供を模索するペイパル

1998年に創業したペイパルは、従来の決済サービスと比較してより安全で利便性の高いソリューションを提供し、決済市場において急速にシェアを拡大してきた。しかしながら、同市場にはスクエア(Square)やストライプ(Stripe)などの大手決済プロバイダーだけでなく、足元ではグーグル(Google)やアップル(Apple)に加え、FacebookがFacebook Payを発表するなど、抜群のブランド力と膨大な個人データを強みとするIT大手も、続々と個人向け決済サービス分野に参入してきている。顧客獲得競争が激しさを増す市場環境下において、ペイパルはこれまでの決済サービスに加えて、新たな付加価値を提供することで差別化を図り、顧客の維持・拡大に繋げようとする意図がうかがえる。実際に、ペイパルはiZettleを買収し、実店舗でのペイパル決済の拡大を目指しているほか、ペイパルはTRM Labsに投資することで、仮想通貨関連のコンプライアンスソリューションの活用を模索している。同社が競合他社との差別化を図るべく、プラスアルファの機能を追加することで、今後どれだけ市場シェアを拡大していくか注目したい。


Date

作成日

2019.11.22

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル