Select Language

海外FXブローカー各社、ブレグジット交渉は多くの取引機会を創出

海外FXブローカー各社、ブレグジット交渉は多くの取引機会を創出

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.11.08 14:50
海外FXブローカー各社、ブレグジット交渉は多くの取引機会を創出

update 2022.11.08 14:50

英ポンド通貨ペアはボラティリティが大きく上昇

10月17日、英国のボリス・ジョンソン首相が新たなブレグジット案に関して欧州連合(European Union, EU)と合意に達したことを発表した。これを受け、英ポンド通貨ペアはボラティリティが大きく高まっており、海外FXブローカー各社にとっては収益拡大を図る絶好の機会となっている。

ジョンソン首相は、英国に主導権を取り戻す新たなビッグディールが合意に達し、19日に英国議会でブレグジット案を採決することで、今後は生活コストやNHS(National Health Service、英国の国民健康保険制度)、凶悪犯罪、環境といった課題に優先して取り組むことができるとツイートした。同首相によるEUからの離脱交渉が合意に達したとの発表を受け、特に先週の外国為替市場は大きな値動きとなっている状況だ。Equiti Group(本社:Second Floor, Jouba Complex, Suleiman Al Nabulsi St 32, Al-Abdali Boulevard, Amman[1])の機関投資家セールス部門グローバルヘッドを務めるHormoz Faryar氏は、予想通り、ブレグジット動向を巡ってポンド通貨ペアはボラティリティが大きく高まる局面を迎えているとコメントしている。

また欧州委員会(European Commission, EC)のユンケル委員長も、ブレグジット交渉はEUと英国にとって公平でバランスの取れたものになったと声明を発表した。しかしながら、全ての関係者が新たなブレグジット案を好意的に見ているわけではなく、北アイルランドの保守派地域政党である民主統一党(Democratic Unionist Party, DUP)は、VAT(Value Added Tax、付加価値税)や関税などに関して同案を支持できないとの姿勢を示し、北アイルランドにとってメリットのある案に修正を試みると共に、英国と経済及び憲法上の統制を確保すべく英国政府と協働を続けるとコメントしている。

これまでにも英国下院議員(Member of Parliament, MP)は同国政府とEUが合意に達したブレグジット案を否決してきており、今回も議会採決が一筋縄にはいかない状況といえそうだ。他方で、英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority, FCA)規制下の海外FXブローカーにとってブレグジットはコスト増となる懸念が浮上するなか、FX市場のボラティリティが高まることで、収益拡大を図る絶好の機会が到来している。

release date 2019.10.18

出典元:

ニュースコメント

英国のEU離脱に万全を期す海外FXブローカー

英国下院は19日、同国政府とEUが合意に達した新たなブレグジット案の採決を見送る決議を採択した。市場の予想通り、英国議会の承認をすぐに取りつけることはできず、ブレグジット情勢は再び不透明感が漂っている。為替市場においても、ポンド/米ドルは一時5か月ぶりの高値を更新したものの、議会承認を得られないとの懸念から、その後上げ幅を縮小する展開となった。一方で、ジョンソン首相は10月31日でEUからの離脱を断行する意思を改めて表明していることから、ハードブレグジットの可能性が再燃することになり、FX市場はブレグジット関連のニュースヘッドラインに振り回される展開が続きそうだ。他方で、海外FXブローカー各社はハードブレグジットに備えたレバレッジ対策を模索しているほか、OANDAがThe Fields Instituteと提携し、高ボラティリティ時の取引コスト削減を目指すなど、ブレグジット関連のサービス体制の強化を図っている。ジョンソン首相がブレグジット案の合意を発表した17日のポンド円相場は、3円弱の大きな値動きとなっており、ブレグジット情勢を巡り引き続き活発な取引が行われると予想されることから、海外FXブローカー各社が投資家のリスク管理の徹底に寄与するサービス展開を図ることを期待したい。


Date

作成日

2019.10.18

Update

最終更新

2022.11.08

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

またコピトレ詐欺か?WeekendFXにAmazingTick型の詐欺疑惑

WeekendFXのコピートレードに参加したユーザーが、「出金できなくなった」と次々に声を上げ始めています。AmazingTickの詐欺事例との類似点も多く、同じ手口のコピトレ詐欺なのではないかという疑惑が持ち上がっています。
update2025.06.23 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

【速報】イラン・イスラエル停戦報道でビットコイン反発、一時10万6,000ドル突破

2025年6月23日、トランプ大統領がイラン・イスラエル間の停戦を自身のSNSで発表しました。これにより中東での地政学リスクが後退し、ビットコイン(BTC)の価格は一時10万6,000ドルまで急反発しました。
update2025.06.24 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

【スリトレ堂安氏の約3倍】本田圭佑×Titan FX、SNSフォロワー数379万の影響力は?

海外FX業者のTitan FXがサッカー選手の本田圭佑氏をグローバルアンバサダーに起用したことを発表しました。なぜTitan FXは「本田圭佑」を選んだのか、SNSの反応や業界の過去事例からその影響力を読み解きます。
update2025.06.09 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル