Select Language

PumaPay、OKExへの上場で事業拡大を狙う

PumaPay、OKExへの上場で事業拡大を狙う

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
PumaPay、OKExへの上場で事業拡大を狙う

update 2021.08.31 15:29

注目の大型プロジェクトが大手取引所と協業

仮想通貨を利用した決済システムのプロトコル開発を手がけるPumaPayは、同社の独自仮想通貨であるPumaPayトークン(PumaPay Token)を大手仮想通貨取引所であるOKExに上場し、アジア地域での事業拡大を狙っていることをあるインタビューの中で明らかにした。[1]

今回、PumaPayのCEOであるYoav Dror氏は、同社がアジア地域で仮想通貨を利用した決済システムの導入を促すために、OKExと相互支援を行なっていくことを表明している。PumaPayは2018年にICO(イニシャルコインオファリング)を通じて1億1,700万ドルもの資金調達に成功しており、現在、同社は開発から1年半でソリューションを提供するフェーズへと移行しつつあるという。最近では、シンガポールやベトナム、韓国、日本で仮想通貨関連のイベントに参加し、PumaPayはソリューションの普及に精力的な動きを見せているようだ。

Dror氏は仮想通貨を利用した決済システムが社会に革命をもたらすと言及し、それがクレジットカードよりも効率的で安価な代替手段になり得ると評価している。PumaPayはこれを現実のものとするために、ブロックチェーンベースのPullPaymentプロトコルの開発に加え、PumaPayトークン、独自のモバイルウォレットアプリケーション、事業者向けのペイメントゲートウェイ、マーケティングハブなど、包括的なソリューションの提供をサポートしているという。PullPaymentプロトコルを中核とするPumaPayはクレジットカードの使いやすさとブロックチェーン技術の利点を組み合わせた設計になっており、これまでのブロックチェーンを活用した決済システムでは不可能であった定期的な支払いや口座引き落とし、請求メカニズムの構築を可能にした。Dror氏によると、PumaPayは分散型サブスクリプション機能をブロックチェーン上で実現した世界初の企業で、現在までに更に5種類の課金モデルの開発に着手しているようだ。

このようなブロックチェーンベースの決済システムが広く採用されるためには、直感的で使いやすく、業界基準や規制に準拠する必要があるが、PumaPayのパッケージ化されたソリューションはこれらの課題を一手に解決することができる。また、PumaPayは仮想通貨特有のボラティリティや流動性リスクに対し、PumaPayトークンのレートをロックアップすることでその信頼性を確保しているという。PumaPayトークンはPullPaymentプロトコルでの決済に利用できる唯一の仮想通貨だが、膨大な取引高を誇るOKExに上場したことで流通が拡大すれば、その安定性が増す可能性があると言えるだろう。

ブロックチェーンベースの決済システムに関してDror氏は、トランザクション時間およびコストを大幅に圧縮し、ビジネスパフォーマンスを向上させるとの考えを示した。更に、PumaPayはクレジットカードに代わるより良い選択肢となるために、仲介手数料を排除することを目指しており、Enterprise Ethereum Alliance(EEA)やFinancial Services Special Interest Group(SIG)、University of Nicosia's Institute for the Future(IFF)などの業界団体に所属して取り組みを進めている。OKEx子会社は独自ステーブルコインを公開し、同取引所は仮想通貨の実利用を促しているが、PumaPayとの協業でどのように動くのか、今後も両社の関係性には注目していきたい。

release date 2019.10.17

出典元:

ニュースコメント

発展が望まれる仮想通貨決済分野

仮想通貨やブロックチェーン技術は国際送金やモバイル決済などのユースケースに有効だと認識されており、Facebook(フェイスブック)のリブラ(Libra)が台頭してからステーブルコインを活用したソリューションの開発が激化している。中国人民銀行も独自仮想通貨を開発し、国内市場におけるブロックチェーンベースの決済インフラの構築を企てる動きを見せている状況だ。その他には、リップル社がマネーグラムへの投資を発表するなど、法定通貨に紐づかない純粋な独自仮想通貨であるXRPを利用したソリューションの展開を試みているが、主に企業の送金需要にアプローチするだけに留まっていると言えるだろう。個人や小売店向けの仮想通貨利用に関しては、絶対的なソリューションが確立されていないが、仮想通貨市場はPumaPayの製品および事業展開をどう評価するのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.17

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitwallet &Titan FX トレードコンテストを開催!賞金総額最大400万円

海外FX業者のTitan FXが、「bitwallet &Titan FX トレードコンテスト」を開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
New
update2024.05.02 20:30

仮想通貨SUIのステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨SUIは、レイヤー1ブロックチェーンSuiのネイティブトークンです。Suiでは、PoSの派生系であるDPoSによりSUIのステーキングが可能です。当記事では、SUIをステーキングする方法やステーキング利率、ステーキングのリスクをご紹介します。
New
update2024.05.02 20:00

仮想通貨REZの将来性は?イーサリアムのリステーキングプロトコルRenzoについて解説

仮想通貨(暗号資産)REZは、リステーキングプロトコルRenzoのネイティブトークンです。Renzoは、イーサリアム(ETH)のリステーキングを簡単に実行できるプラットフォームとして機能します。
New
update2024.05.01 20:00

リピート注文その1|最良の取引戦略の1つリピート注文とは

リピート注文(グリッドトレード)は、インディケータに関する知識を必要としないシンプルな手法です。注文を設定した後は、単純なルールに従って行動するだけです。
update2024.04.30 20:30

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル