Select Language

OKEx子会社が独自のステーブルコインを公開

OKEx子会社が独自のステーブルコインを公開

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
OKEx子会社が独自のステーブルコインを公開

update 2021.08.31 15:26

仮想通貨カストディ企業との協業で実現

大手取引所であるOKExの決済業務を担うOKLink Fintech Limited【以下、OKLinkと称す】は、仮想通貨カストディ企業のPrime Trustと提携し、USDKと呼ばれる独自のステーブルコインを公開した。[1]

Prime Trustは、TrustTokenが発行するステーブルコインであるTrueUSDのカストディアンであるだけでなく、更に大手仮想通貨取引所のHuobiにもサービスを提供する実績を持つ。OKExの創立者であるスター・シュー(Star Xu)氏によると、OKLinkは、以前よりPrime Trustと戦略的パートナーシップを結んでおり、当初の予定では3月末でのステーブルコインのローンチを計画していたようだ。現時点でUSDKは、OKExのスポット取引サービスを対象に11種類の通貨ペアが利用可能となっている。

これまでOKExは、ステーブルコイン以外にも、分散型取引所(Decentralized Exchange)や独自ブロックチェーンであるOKChainの開発など、事業拡大に向けて積極的な取り組みを見せてきた。特にOKChainは、今月後半にTestnet(テストネット)が公開される予定となっており、業界からの注目を集めている。これらの取り組みは、最大の競合であるバイナンス(Binance)を後追いする形となっているものの、OKExがそれぞれの分野で巻き返しを図ることを今後期待できよう。

現在、香港を拠点に活動するOKExは、仮想通貨取引を全面的に禁止する中国当局から睨まれているだけではなく、少なくとも29か国でアクセス禁止の対象になっている模様だ。決して順風満帆な状況とは言い難いが、OKExの新しい取り組みがこれをどう打開するのか、ステーブルコイン事業の展開と共に見守っていきたい。

release date 2019.06.04

出典元:

ニュースコメント

信頼が揺らぐOKExの仮想通貨事業

OKExは中国資本の企業だが、中国当局が仮想通貨取引を全面的に禁止したため、シンガポールで仮想通貨取引を開始したバイナンスロシア法人を設立したHuobiと共に事業のグローバル展開を図り、今では18億ドルもの日間取引量を誇る大手取引所としての地位を築いている。しかしながら、最近では、OKExの行動が原因となり、中国当局だけではなく、顧客や個人ユーザーとの摩擦が目立ち始め、昨年は信用問題に発展するような事件が散見された。例えば、8月にはOKExが提供するビットコイン(Bitcoin)の先物取引市場で想定外の値動きが発生したことから、契約を清算するために含み益を抱える一部ユーザーのポジションを無断で決済するという信じられない行動に出た。OKExは、これが利用規約の範囲内であることを指摘しているが、ユーザー側が納得いくような内容でないことは明白と言えよう。ステーブルコインの運用に関しては、当然、カストディスキームや換金性の保証が課題となることが想定されるが、OKExは再び信頼を得ることができるのか、今後も同社の動向には注目していきたい。


Date

作成日

2019.06.04

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

ビットフライヤーからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間も解説

Myforex編集部では、実際にビットフライヤー(bitFlyer)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。とても簡単でわかりやすく、初心者の方でも安心して利用できるサービスでした。この記事では、実際に送金してみた感想やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.06.26 19:30

【独自取材】海外FXで急拡大中のPeskaとは?入金・出金の安全性や運営実態を直撃

当サイトではPeskaの運営に直接取材を行い、安全性やセキュリティなど、トレーダーが気になるポイントを一つひとつ確認しました。この記事では取材から見えてきたPeskaの実像をお伝えします。
update2025.09.17 19:00

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ参加する

次回から表示しない