Select Language

バイナンス、シンガポールで仮想通貨取引サービスを開始

バイナンス、シンガポールで仮想通貨取引サービスを開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:26
バイナンス、シンガポールで仮想通貨取引サービスを開始

update 2021.08.31 15:26

まずはビットコインを対象に市場参入を果たす

大手仮想通貨取引所のBinance【以下、バイナンスと称す】が、シンガポールでの仮想通貨取引サービスを遂に開始したことが今月23日の報道で明らかになった。[1]

この仮想通貨取引サービスであるバイナンスシンガポールは、現在、ビットコイン(Bitcoin)とシンガポールドルの通貨ペアにのみ対応しているが、バイナンスのCFOであるWei Zhou氏は、将来的に他の仮想通貨もリスティングする計画があることを認めている。Zhou氏は、バイナンスシンガポールの立ち上げに関して、シンガポールの人々に仮想通貨取引の機会を提供するという観点から、価値ある取り組みだと評価しているとのことだ。

バイナンスは、グローバル市場への進出に積極的な姿勢を見せており、これまでにもウガンダやジャージー代官管轄区の他、バイナンスは豪州でも仮想通貨の販売サービスを展開している。今回、バイナンスシンガポールは、現地のペイメントプロバイダであるXfersとの協業やシンガポール政府が所有するTemasek Holdingsの子会社、Vertex Venturesからの支援を受けて、サービス立ち上げを実現した。

グローバル市場におけるバイナンスの取り組みに関して、Zhou氏は、以下のようにコメントしている。

これらの異なる国と地域に展開するためには、現地の銀行と協業することが必要になります。その点、東京、香港、シンガポールの銀行分野は、国際的に中核となるような存在だと言えるでしょう。東南アジア全体の主要な金融センターとなっているシンガポールへの進出は、我社にとって重要なことです。

Wei Zhou, CFO of Binance - Decryptmediaより引用

バイナンスシンガポールの立ち上げに加え、バイナンスは、Binance DEXと呼ばれる分散型取引所のローンチを発表した。さらに、独自ブロックチェーンのBinance Chainやその上で発行されるBinance Coinなど、関連テクノロジーの開発にも力を入れており、仮想通貨分野での益々の成長が期待されよう。

release date 2019.04.26

出典元:

ニュースコメント

東南アジア市場を牽引するシンガポール

政府が比較的早い段階で仮想通貨に関するガイドラインや法整備に着手したこともあり、シンガポールの仮想通貨市場は、東南アジアの中でも先進的な市場に発展した。また、ブロックチェーンや仮想通貨といった新興テクノロジーは、世界でも有数なシンガポールの金融市場と高い親和性を見せており、フィンテック分野において多くのスタートアップ企業が誕生するきっかけになっているという。これを後押しするように、シンガポールの中央銀行であるMAS(Monetary Authority of Singapore)は、スタートアップ企業への銀行サービスを強化すると発表し、仮想通貨関連企業も正当な支援を受けることができる環境を整えるなど、政府が成長を促す適切な政策を施していることが伺える。他の東南アジア諸国も、シンガポールの成功に続き、実際に動き出しており、例えば、フィリピンは、特区内における仮想通貨関連企業の自由な経済活動を許可していることに加え、今年2月にはフィリピン国内初となる仮想通貨ATMを設置したことが報じられた。現在、東南アジア市場は、シンガポールが牽引する形となっているが、今後は、周辺諸国の発展にも期待したい。


Date

作成日

2019.04.26

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル