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トロン財団とリバプールFCの提携発表に疑念

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update 2021.08.31 15:26
トロン財団とリバプールFCの提携発表に疑念

update 2021.08.31 15:26

CEOによる誤報との見解

仮想通貨トロン(TRON)の開発を手がけるトロン財団でCEOを務めるJustin Sun氏は、同財団が英国プレミアリーグに所属するプロサッカークラブ、リバプールFCとの提携を発表したが、最近、そのことに疑問を呈する内容のニュースが報道されている。[1]

Sun氏は、トロン財団が、ヨーロッパカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ)のタイトルを5回獲得した人気クラブであるリバプールFCと公式パートナーシップを結んだと今月24日に自身のTwitterで伝えていた。[2]しかしながら、一部の仮想通貨メディアの報道によると、リバプールFCの広報担当者は、このことを否定しているとのことだ。これに関して、大手仮想通貨取引所であるKrakenのCEO、Jesse Powell氏は、トロン財団およびSun氏が、リバプールFCから送られている広告メールを誤解した可能性があることを示唆している。

仮想通貨業界では、今回のように有名企業や団体とのパートナーシップを謳うマーケティングは珍しいことではなく、特にICO(イニシャルコインオファリング)が盛り上がりを見せた2017年ごろには頻発していた。例えば、マイクロソフトやアマゾンから一般的な製品を購入しただけでも、その関係を「パートナーシップ」と主張したりインターネットのメディアで名前が言及された場合は、「メディアパートナー」と名乗ったりするなど、当時、この手のマーケティングは日常的に行われていたという。

トロン財団がテザーと提携するなど、マーケティングに前のめりになっていることを考慮すると、Sun氏が、未確認の情報を公開した可能性も十分にあると言える。対照的にトロンのコミュニティは、リバプールFCとのパートナーシップ締結に関する発表があった当初から、懐疑的な見方を示しているが、Sun氏は、どのような経緯で今回の発表に至ったのだろうか、本人から真相が語られることを期待したい。

release date 2019.04.26

出典元:

ニュースコメント

関係を強めるサッカー界と仮想通貨市場

リテール分野に属する個人投資家向けの銀行や証券ブローカー、その他の金融サービスは、伝統的にサッカークラブのスポンサーとなるケースが多く、特に欧州のプロサッカーリーグでは、その傾向が顕著に現れている。過去にリバプールFCも、英国を拠点にする大手金融グループのスタンダードチャータード銀行をメインスポンサーに採用していた時期があり、昨年9月には、英国のフィンテック企業であるTigerWitとリバプールFCがパートナーシップを締結したことが報道された。最近のサッカー業界では、仮想通貨関連企業の接近が目立っており、例えば、Socios.comという仮想通貨関連サービスは、いくつかのクラブと提携することで、サッカーファンに向けたファントークンを提供している。大手仮想通貨取引所やウォレットサービスなども、将来的にスポンサーとして、サッカー界との関係を強めていくことが予想されるが、今後、どのような動きがあるのか注目していきたい。


Date

作成日

2019.04.26

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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