Select Language

XRP価格が上昇に転じて9月以来の高値を記録

XRP価格が上昇に転じて9月以来の高値を記録

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
XRP価格が上昇に転じて9月以来の高値を記録

update 2021.08.31 15:29

テクニカル分析は強気が継続していることを示す

Ripple, Inc.【以下、リップル社と称す】が発行する人気仮想通貨のXRPは、その価格が3カ月半にわたる下降トレンドを経て上昇に転じており、1通貨あたり0.2993ドルに達したことで9月21日以来の高値を記録した。[1]

現在、XRP価格は先日のピーク時から3.8%の下落を見せて0.2879ドルまで後退したが、過去7日では2.2%、更に9月26日からでは25%の上昇となる高いパフォーマンスを持続している。ちなみにここ1週間の値動きでは、バイナンスがSIXにETPを上場するとのニュースを受けて急上昇したバイナンスコイン(Binance Coin)が16%増で高騰率トップ、ライトコイン(Litecoin)が4.2%減で最下位、XRPが仮想通貨市場全体で3番目に良い結果を残したという。

7月10日以来初めてXRP価格は100日平均移動線を上抜けし、マーケットセンチメントが強気に振れていることを示した。また、XRP価格は今月14日に6%の上昇を記録したことにより、9月中旬からのトレンドラインで形成される三角形を上向きにブレイクアウトしている。このブレイクアウトは短期的なものとなったが、XRP価格が100日平均移動線の0.2854ドルラインを上回っている場合、中期的には強気な傾向にあると言えるだろう。これに加えて、売られ過ぎや買われ過ぎを判断するRSI(Relative Strength Index)が基準となる50の値を超えていることや、値動きの強弱を表すMACD(移動平均収束拡散法)の状況を見ると、XRP価格が力強く上昇トレンドを描いている様子がうかがえる。前回のブレイクアウトでは0.4923ドルの水準まで主な抵抗が存在しなかったが、今回は9月18日の高値である0.3218ドル付近に抵抗線が露呈しているため、そこがひとつの山場になる可能性がある。

最近のXRP価格の上昇は、仮想通貨コミュニティの需要を刺激し投資を誘導する期待もあるが、肝となるビットコイン(Bitcoin)価格が弱気な動きを見せていることから、買い手側の勢力は慎重になっているようだ。事実、今月初めにビットコイン価格は8,000ドル台に復帰したものの、過去7日間の変動が0.06%のプラスに留まるなど、上値が重い展開が続いている。ブレイクアウトが失敗すれば、それ自体が強烈な弱気のシグナルになり得るが、仮想通貨市場はどのように動くのか、今後もその動向に注目していきたい。

release date 2019.10.17

出典元:

ニュースコメント

積極的な取り組みでXRPの需要が拡大

XRPはリップル社が開発するXRPレジャー上で発行される独自仮想通貨であり、主に同社が提供する送金ネットワークを媒介するブリッジ通貨として利用されている。XRPレジャーはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)型のコンセンサスアルゴリズムを実装し、個々のノードが取引記録の承認や開発に関する提案を行ってシステム全体を運用する、公正かつ効率的な仕組みを構築しているという。しかしながら、実際にはリップル社の関係者や息のかかった人物がノードとして指名されているため、ビットコインやイーサリアム(Ethereum)などとは異なり、XRPは中央集権型の仮想通貨だと言えよう。透明性が著しく低い仮想通貨市場ではこのような思想や設計は受け入れられ難い傾向にあるが、リップル社が積極的にソリューション展開を図っていることから、XRPの需要は拡大傾向にあるようだ。今年6月にリップル社はブラジルに新オフィスを開設するなどグローバル市場への進出を進めているが、投資家は同社の取り組みをどのように見ているのか、今後もXRP価格の展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.10.17

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

またコピトレ詐欺か?WeekendFXにAmazingTick型の詐欺疑惑

WeekendFXのコピートレードに参加したユーザーが、「出金できなくなった」と次々に声を上げ始めています。AmazingTickの詐欺事例との類似点も多く、同じ手口のコピトレ詐欺なのではないかという疑惑が持ち上がっています。
update2025.06.23 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

【速報】イラン・イスラエル停戦報道でビットコイン反発、一時10万6,000ドル突破

2025年6月23日、トランプ大統領がイラン・イスラエル間の停戦を自身のSNSで発表しました。これにより中東での地政学リスクが後退し、ビットコイン(BTC)の価格は一時10万6,000ドルまで急反発しました。
update2025.06.24 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

【スリトレ堂安氏の約3倍】本田圭佑×Titan FX、SNSフォロワー数379万の影響力は?

海外FX業者のTitan FXがサッカー選手の本田圭佑氏をグローバルアンバサダーに起用したことを発表しました。なぜTitan FXは「本田圭佑」を選んだのか、SNSの反応や業界の過去事例からその影響力を読み解きます。
update2025.06.09 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル