作成日
:2019.08.30
2021.08.31 15:30
先日、ビットコイン(Bitcoin)は1通貨あたり9,320ドルの値を付けて約1カ月ぶりに安値を更新し、短期的な弱気相場の様相を呈しており、価格が9,000ドルにまで一気に下落する可能性が出てきている。
8月28日にビットコイン価格は4.48%下落したと同時に、15日から26日にかけて形成されたトレンドラインを下抜けたため、直近の高値である1万2,325ドルを記録した6日以降の弱気が継続していることがほぼ確定的となった。現在、ビットコインは前日比で7%の下落となる9,415ドル付近で取引されており、ここ4週間の安値である9,467ドルを更新し、いよいよ9,000ドルラインを割ることが現実味を帯びてきている。
この弱気な相場観を表すかのように、ビットコインのチャート上では5日および10日の平均移動線は下向きに推移しており、14日単位のRSI(Relative Strength Index)も目安となる50以下の水準にまで到達した。更に8月27日まで強力な支持線として機能していた100日平均移動線が破られたのに加え、50日平均移動線も下方向に向かい始めている状況だ。8月28日20時(UTC)までの4時間における取引量は7日以来の最高値となっており、ビットコインは同日に1万280ドルの高値をつけたが、その後しばらく消極的な展開が続いている。
ビットコインの週足チャートでは弱気を示すダブルトップのパターンが出現しており、9,533ドルのネックラインを既にブレークアウトしているようだ。このダブルトップが確定的なものとなれば、次の重要なポイントとなる9,000ドル、その下の8,500ドルに接近する可能性が高まり、4月の4,050ドル付近から継続した上げトレンドの終わりが見えてくるが、今後もビットコインの値動きには注目していきたい。
release date 2019.08.30
2019年1月以来、ビットコイン価格は150%近くの高騰を見せており、昨年から続く仮想通貨市場の不調を払拭したと考えられていたが、今年8月はロウソク足チャートに強い陰線を描く結果となった。この動きは単なる調整だとも捉えられるものの、ビットコイン価格が1万1,000ドル台に復帰した8月上旬の期待感を考慮すると、明らかにトーンダウンしている事実は認めざるを得ない。特に月初にはレッジャーXがビットコイン先物の提供を延期したニュースなど、悪材料が多数出たにも関わらず、ビットコインをはじめとする主要な仮想通貨が力強い価格上昇を見せていただけに、後半に失速して8月全体がマイナスで終わったことは仮想通貨市場にとっては好ましくないと言えるだろう。今後はFacebookの独自仮想通貨リブラや米国政府の動向が鍵になってくるが、ビットコインにとって好材料となる結果をもたらすことができるのか、9月以降も仮想通貨市場の動向を見守っていきたい。
作成日
:2019.08.30
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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