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新興FXブローカーdough、金融情報配信会社tastytradeから2,000万ドル調達

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update 2022.11.10 12:53
新興FXブローカーdough、金融情報配信会社tastytradeから2,000万ドル調達

update 2022.11.10 12:53

投資金額に制限を設けない取引手数料無料サービスを提供

米国・イリノイ州シカゴを拠点に、取引手数料無料サービスを提供する新興FXブローカーのdoughは、同じくシカゴを拠点とする金融ネットワーク会社であるtastytrade(本社:19 N Sangamon St Chicago, IL 60607[1])から2,000万ドルの資金調達に成功したことを明らかにした。

doughは、企業ミッションとして掲げる取引手数料無料サービスを推進させるべく、tastytradeからの資金サポートを受けるとのことだ。また、今回の資金調達をきっかけとして、doughはtastytradeが構築するプラットフォームを活用すると共に、投資金額に制限を設けない取引手数料無料サービスを提供し、2019年9月より新規顧客の受け入れを開始する見通しである。なお、doughのサービスを利用する顧客は月間1ドルの手数料が課せられるが、ウェイティングリストに登録することで、1年間分の手数料が無料となるサービスを受けることができるという。

今回の資金調達に際し、Jones氏と、tastytradeの共同CEOを務めるKristi Ross氏ならびにTom Sosnoff氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

次世代の投資家が、より効率的に経済情勢や投資環境などの要点を把握することができる投資・ウェルスマネジメント関連のプラットフォームを求めている中、世の中には巧妙なプロモーションを提供するだけで、投資コンテンツやサービス、機能は陳腐なものであるため、我が社はそのサービス水準を高めていく意向であります。

Victor Jones, CEO of dough - Bloombergより引用

doughへの投資は、年齢や投資金額に関係なく全ての投資家に金融サービスを提供するという我が社のコミットメントを示しております。doughが取引手数料無料サービスの提供を開始することで、新たに資産形成を図る次世代の投資家が市場に参加することを可能にすると共に、我々は多くのビジネス機会を獲得できると見ております。

Kristi Ross, Co-CEO of tastytrade - Finance Magnatesより引用

我が社は業界を変革する企業への投資を選好しており、doughが何百万人にも及ぶ投資家と取引を行う有力なFXブローカーになると確信しております。そして、doughが提供する取引手数料無料サービスのように、投資家が積極的な投資を行う上で、投資金額の大小や年齢が若いか否かなどは関係ありません。

Tom Sosnoff, Co-CEO of tastytrade - Bloombergより引用

doughは、元TD Ameritradeのトレーディング・オペレーション部門ディレクターであったVictor Jones氏がCEOを務め、証券取引所に上場する株式やETFの取引手数料を無料とするサービスを提供している。一方のtastytradeは、オプションや株式市場関連情報、投資戦略、投資教育関連のコンテンツ配信を手掛けるオンラインネットワークを運営している。今回、doughはtastytradeのサポートを受けつつ、顧客ニーズの高い取引手数料無料サービスを提供することにより、更なる業績拡大が期待できそうだ。

release date 2019.08.07

出典元:

ニュースコメント

取引手数料無料が標準サービスとなる時代が到来

現在、低い取引手数料を望む顧客需要は膨れ上がっていることに伴い、取引手数料無料サービスを提供する企業が急増している。直近では2019年8月初頭に、レボリュートが株式取引手数料無料サービスを開始したほか、SpotwareがcTrader Copyの手数料を無料化している。また、eToroも株式とETF取引手数料を無料にすることで顧客の囲い込みを模索している状況だ。更に、取引手数料無料のモバイルアプリを提供する米国のRobinhoodは、既に利用者が約300万人にまで拡大しており、欧州でもFreetradeが取引手数料無料のモバイルアプリサービスをスタートさせている。従来、多額の資金を必要とした株式取引に関しては、各社の企業努力やテクノロジーの活用により、欧米市場を中心に取引手数料を無料とすることが標準化しつつあるといえよう。新興のチャレンジャーバンクやソーシャルトレーディングプロバイダーなどが取引手数料無料を掲げ、新規顧客の獲得に向け鎬を削る中、大手オンラインブローカー各社が顧客維持・獲得を図るべく、如何なるソリューションを提供するか注目される。


Date

作成日

2019.08.07

Update

最終更新

2022.11.10

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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