Select Language

eToro、株式とETF取引手数料無料サービスを開始

eToro、株式とETF取引手数料無料サービスを開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.20 13:33
eToro、株式とETF取引手数料無料サービスを開始

update 2022.05.20 13:33

価格面の競争優位性を発揮し更なる顧客の獲得を模索

ソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToro(UK)Ltd.(本社:24th floor, One Canada Square Canary Wharf E14 5AB London, United Kingdom[1])【以下、eToroと称す】は5月6日、株式及びETF取引手数料無料サービスを提供することを発表した。

発表によると、eToroは欧州在住で同社の英国またはキプロス法人に口座を設ける顧客に限定し、株式とETFの取引手数料もしくは管理手数料及び印紙税を無料とするサービスを提供するとしており、現状においては、レバレッジをかけずロング(買い)ポジションをとる場合にのみ株式取引手数料が無料になる模様である。なお、eToroのマネージングディレクターを務めるIqbal Gandham氏は、多くの顧客に株式投資を促すべく、サービスの第一段階として手数料を無料にすることを決定したが、顧客からの投資を更に呼び込むにはそれだけでは不十分であるとコメントしており、eToroが一層の顧客サービスの強化を図る意向を持ち合わせていることが伺い知れる。

多くの競合企業がCFDサービスの充実を図っているが、予てよりeToroは株式取引手数料無料サービスを開始する意向を示していた。更に今回、ETFも取引手数料無料サービスを提供することで他社と明確に差別化した戦略を打ち出していると見受けられる。また、欧州ブローカーは顧客重視のサービスが求められる中、特に英国においては個人投資家向けの投資関連手数料体系をどのようなものにするか度々議論の的となっている状況だ。2019年2月に英国行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は、多くの投資サービス会社が提供する手数料体系は不明瞭であるため、投資家が各社のサービスを比較することが困難になっていると指摘している。更に3月にFCAは個人投資家向けの解約手数料を課すことを禁止する意向も示している。そのような市場環境下において、eToroは取引手数料無料サービスを開始することで、価格面の競争優位性を得ようと試みている模様だ。

欧州地域ではFXとCFD取引のレバレッジ制限を課す新規制が導入されたことでブローカー各社はその対応に苦慮している状況である。一方で、マルチアセットクラスの取引環境を整備したり株式取引手数料無料サービスを導入したりするなど顧客志向のソリューションを提供する企業が散見され始めているのも事実だ。例えば米国を拠点とするRobinhoodは株式取引手数料無料サービスを提供することで、高頻度取引を行うトレーダーの莫大な資金の取り込みに成功した最たる企業と言えよう。そして今回、eToroが業界の大きな流れに沿う形で株式及びETF取引手数料無料サービスを開始することにより、更なる顧客取引の拡大が期待できるであろう。

release date 2019.05.07

出典元:

ニュースコメント

ブローカーの注目が集まる株式市場

欧州の金融業界は、欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)による新規制の発表以降、欧州圏からオフショアブローカーへの資金流入が継続している他、ブレクジットに向けての対応に迫られた結果、OctaFXが英国子会社を閉鎖したように、閉鎖へと追い込まれるブローカーも少なくなく、ブローカー各社にとって変化と苦難を強いられる、決して好ましいとは言えない状況が続いている。FX・CFD市場がブローカーの過当競争によりトレーダーを奪い合う市場構造となる中、各社は新しい収入源として株式市場に注目しているようだ。世界株の60%が価値を失ったとも言われるリーマン・ショックから早10年以上が経過し、アベノミクスに代表される株式相場を重視する各国の金融政策により株価が好調な水準を示す中、個人トレーダーも株式取引への信頼を十分回復しつつあると言えるであろう。リーマン・ショック後の10年にてスマートフォンが世界中で爆発的に普及したことにより、トレーダーの取引環境にも大きな変化があり、今後革新的な株式取引サービスが開発されることにより株式市場が改めて活性化されることが期待される。今回のeToroが提供開始するサービスは欧州在住のトレーダーに限定して提供されるようだが、米国と比べ投資文化が根付いていないと言われる欧州において、eToroがどのようにサービスを展開していくのか、今後の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2019.05.07

Update

最終更新

2022.05.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

「海外FXは終わり」は誤解!規制後もトレードを続けるには

海外FXが終わりといわれている背景には法改正によるクロスボーダー収納代行規制があります。たしかに規制によって国内銀行送金による入出金は難しくなるとみられていますが、海外FXというサービス自体が終わるわけではありません。本記事では、今後も海外FXを使い続けるために最低限やっておくべき準備について解説します。
update2026.06.01 19:00

海外FXの入出金にまた逆風か?金融庁が国内取引所に仮想通貨出庫制限の強化を要請

金融庁はJVCEAに対し、仮想通貨の出庫制限強化などを要請しました。この要請により、国内取引所から海外FXへの送金は利便性が大きく損なわれる可能性があります。本記事では、金融庁の要請内容や、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2026.08.07 20:00

【レビュー】MT5に新機能「AIアシスタント」が追加|取引分析からEAの作成まで試してみた

2026年6月末、β版としてMT5に「AIアシスタント」が追加、加えてMCPにも標準対応となっています。MT5に内蔵されたAIがどれくらい実用的なのか、Myforex編集部でも実際に使ってみました。
update2026.08.07 19:30

Bitgetが日本撤退を発表!海外FXとの入出金に使える代わりの取引所は?

2026年8月3日、海外取引所のBitget(ビットゲット)が日本居住者向けサービスの提供終了を発表しました。本記事では、Bitgetの日本撤退の詳細や、代替候補となる海外取引所などを紹介します。
update2026.08.05 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXにおける国内銀行送金のリスクが高まっており、海外FXユーザーは入出金手段の見直しを迫られています。そんな中、代替手段として注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXとの仮想通貨入出金の方法や送金ルート、注意点などを解説します。
update2026.06.02 19:00

【朗報】XMが国内銀行送金の「負け越し出金問題」についに対応!入金履歴リセットを実施

XMTradingが国内銀行送金などの入金履歴をリセットする特別措置の実施を発表しました。これにより、過去の銀行入金分も仮想通貨(暗号資産)など別ルートでの出金が可能になりました。本記事では、今回のリセット措置について解説するとともに、7月1日以降の入出金に関する注意点をお伝えします。
update2026.07.02 19:00

Vantage tradingに仮想通貨入金してみた!口座ごとのおすすめ銘柄はコレ!

Vantage Tradingへの仮想通貨入金を実際に試し、2026年7月時点のおすすめルートと銘柄を検証しました。注意すべき換金コストや、円建て・ドル建てなど口座タイプ別の最適な銘柄まで、実際の操作画面の画像付きで詳しく解説しています。
update2026.08.06 19:30

【2026年7月】海外FXの仮想通貨入出金はどのルートを使えばいい?主要7ルートの現状を整理

海外FXとの仮想通貨入出金の主要7ルートを整理したところ、現状では「海外取引所経由の送金ルート」が無難な選択肢との結論に至りました。本記事では、主要な仮想通貨送金ルートごとにリスクや注意点などを紹介します。
update2026.07.14 19:00

【SNSで話題】海外FXとウォレット経由での仮想通貨送金で口座凍結に?国内取引所からの直接送金も焦点に

SNS上では「国内取引所からウォレットを経由して海外FXに送金すると、国内取引所が凍結される」という投稿が話題です。また、ウォレット経由の送金で口座凍結される現状から、一部のユーザーが国内取引所から海外FXに直接送金するルートにも言及しています。
update2026.06.26 19:30

【完走者インタビュー】好成績EAの特徴とは?第一回EA安定チャレンジ特集(前編)

Myforexでは2026年6月〜7月にかけて、リアル口座限定のトレードイベント「EA安定チャレンジ」を開催し、数多くのリアル運用口座がイベント内の基準を満たし、見事クリアとなりました。本記事は特集の「前編」として、イベントクリアとなったトレード手法(EA)のうち、イベント外でのリアル運用実績のあるEAを中心にピックアップし、その特徴を見ていきます。
update2026.08.07 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当社コンテンツの著作権は当社に帰属します。当社が提供する共有機能や、SNSシェアや引用など、適切な範囲でのご利用は歓迎しております。ただし、商用利用や内容改変を伴う転載、当社と競合するサイトへの転載等、不正な再使用はご遠慮ください。なお、当社が不適切または不正な利用と判断した場合、当該コンテンツの削除その他必要な措置を講じる場合があります。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル