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eToro、株式取引手数料無料サービスを開始する意向

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update 2022.05.20 13:37
eToro、株式取引手数料無料サービスを開始する意向

update 2022.05.20 13:37

スプレッドを広げる計画もなし

ソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToro(UK)Ltd.(本社:24th floor, One Canada Square Canary Wharf E14 5AB[1])【以下、eToroと称す】は3月20日、英国在住の顧客に対し、eToroの取引プラットフォーム上にて株式取引手数料無料サービスの提供を間もなく開始する予定であることを発表した。eToroは具体的なサービス開始時期は明らかとしていないものの、人気が高まる株式取引手数料無料サービスを提供することで、更なる顧客獲得を図る狙いがあるようだ。

昨今、欧州ブローカーには顧客重視のサービスが求められる市場環境下において、eToroのみならず他の競合企業も株式取引手数料無料サービスを提供しているが、投資家にとってはコストとなるスプレッドも広げていることから、取引手数料無料の効果が相殺される形となっていた。他方でeToroが導入予定の株式取引手数料無料サービスはスプレッドの広がりもないことから、eToroと取引する顧客にとっては多大なメリットが生まれることが予想されよう。

株式取引手数料無料サービスを開始するに際し、eToro英国のマネージングディレクターを務めるIqbal V. Gandham氏は以下のようにコメントしている。

我々は英国の地でお客様の取引拡大を目標としており、その第一段階としてお客様に価格競争力のあるサービスを提供する考えであります。仮に初めて数種の株式を購入しようとする時に、3%の手数料が課せられているのでは、株式市場に新規参入を試みる投資家は取引を手控えるか、将来的に大きなコスト負担を強いられていることを認識した際に失望を感じることでしょう。多くのコストが課せられることは、株式市場に参入する際の障壁となることから、我が社では取引手数料を無料とするだけでなく、スプレッドも広げず、且つカストディ(有価証券の保管・管理業務)関連費用や印紙税も無料とする非常にシンプルな価格体系のサービス展開を図る意向であります。

Iqbal V. Gandham, UK Managing Director at eToro - Finextraより引用

なおeToroは、取引手数料無料サービスを提供するブローカーのグループにも加わるとのことだ。現状そのグループには、2019年2月より株式取引手数料無料サービスを開始したJFD Brokersや2018年9月よりFXとCFD取引手数料無サービスを始めたTrading 212、そしてトレーディングアプリケーションの開発を手掛けるBUXが参画しており、今後グループが如何なるを取組みを打ち出すか注目される。

ESMAがCFD規制の適用期間を再延長するなど規制強化が進み、FX・CFDブローカー各社は、顧客維持を図るべく画期的なサービスが求められている中で、その一環として取引手数料無料サービスに注力している状況だ。eToroは米国での仮想通貨取引サービスを開始するなど、仮想通貨関連ビジネスを推進していく意向であると共に、現物株式取引分野も顧客ニーズを汲み取ったサービス展開を図ることで取引拡大が期待できると見込んでいるようだ。

release date 2019.03.21

出典元:

ニュースコメント

ブローカー各社の差別化戦略

欧州地域では、規制強化の流れも受け、顧客囲い込みを図るべく、付加価値の高いサービスとして、フリーコミッションの取引を提供するブローカーが増えつつある。ただし米国においては既に、株式や仮想通貨などの取引手数料を無料とするトレーディングアプリケーションが人気を博している。今後、目まぐるしい成長と変化を遂げる市場において、FX・CFDブローカーが生き残っていくにあたり、顧客と持続的にウィン・ウィン(Win-Win)の関係を築いていくことが、今まで以上に重要となり、顧客の損失がブローカーの利益となる利益相反の関係を断ち切ることが大きな課題となるであろう。ブローカー間での競争も激化することが予想される中で、他のブローカーとの差別化要素として、eToroは、幅広い投資商品を提供しており、ユーザーは、証券や上場投資信託(Exchange Traded Fund)などにも投資することができる。また今後、仮想通貨だけではなく、トークン化された様々な資産への投資が可能になるようだ。今後もブローカー各社の新たな戦略には注目していきたい。


Date

作成日

2019.03.21

Update

最終更新

2022.05.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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