作成日
:2019.03.21
2021.08.31 15:26
シンガポールを拠点とする大手仮想通貨取引所のHuobiは、主に個人投資家からの資金調達を目的とした新しいプラットフォーム、Huobi Primeを今月26日にリリースすることを先日発表した。
プレスリリースによると、Huobi Primeでは、取引所にリスティングする前段階の仮想通貨を対象としたトークンセールが実施される予定となっており、対象となる仮想通貨には、30分単位で区切った3ラウンドの販売セッションが与えられ、その販売価格は、ラウンドが進む毎に相対的に上昇する仕組みになっている。例えば、最初のラウンドで30%割引の価格で販売された仮想通貨が、2回目では20%、最後の3回目では10%の割引率が適応されるようだ。このトークンセールには、Huobiが発行する独自トークンであるHuobi Tokenを使用することが必須となっており、投資家は、500ドル相当のHuobi Tokenを上限に仮想通貨の購入が可能だという。加えて、トークンセールへの参加は、5,000通貨以上のHuobi Tokenを30日間アカウントに保持することが条件となっている。
Huobi Primeの発表に関して、Huobiの創立者およびCEOであるLeon Li氏は以下のようにコメントしている。
我社は、常にこの先にある顧客の需要やユーザーのニーズを見据えた取り組み行っております。Huobi Primeもその取り組みの延長線上にあると言えます。我社は、新しいトークンに投資するためのより革新的で直接的な方法をゼロから開発しました。
Leon Li, Founder and CEO of Huobi - Mediumより引用
Huobi Primeで対象となるICOプロジェクトに関して、Huobiは、同社が関与するHuobi CapitalまたはGlobal Ecosystem Fundから出資を受けたものが好ましいとしている。最初のICOプロジェクトには、低コストのメッセージングプラットフォームを開発するTOP Networkが抜擢されており、このことについて、Huobiのマーケティング責任者であるRoss Zhang氏は、以下のように述べている。
Huobi Primeにおける最初のICOプロジェクトとして、有力な候補が複数ありましたが、我々は、TOP Networkの野心的なビジネスモデル及び既に数百万のユーザーベースを抱えており、ハイパフォーマンスのパブリックブロックチェーンを最初に実現しようとする点にも感銘を受けました。
Ross Zhang, Head of Marketing at Huobi - Mediumより引用
Huobiによる新プラットフォームのリリースは、BittrexのBittrex InternationalやバイナンスのBinance Launchpadを追従する形となった。Bittrexは、ブロックチェーンプロジェクトのRAIDとそのパートナー企業、OP.GGの協業関係の破綻を主な理由に、Bittrex初となるIEOが中止となったが、バイナンスは、BitTrentとFetch.AIに続く、3回目のトークンセールであるCeler Networkで、400万ドル相当の仮想通貨を開始から17分間で完売する成功を収めている。
Huobiは2019年をさらなる飛躍の年と位置付けており、今年2月に開始した米ドルでの仮想通貨取引サービスに続き、Huobiの仮想通貨業界における躍進が続いている。
release date 2019.03.21
Huobi Primeは、取引所への上場時の価格安定を図るDPO(Direct Premium Offering)を提供するプラットフォームであると定義されており、ブロックチェーンプロジェクトの資金調達を手助けすると同時に、投資家には、新しい投資機会を提供することをミッションとしている。トークンセールの対象となる仮想通貨は、Huobiの判断によるが、成長へのポテンシャルが高いプロジェクトが選定されることになっているという。最初のプロジェクトに選ばれた、TOP Networkも例外ではなく、現時点で既に3つのdApps(分散型アプリケーション)を展開しており、全世界で6,000万人のユーザーベースを誇る。仮想通貨コミュニティも、Huobi Primeの立ち上げとTOP Networkのトークンセールに期待しているようで、今回の発表があってから、Huobi Tokenは、30%程度の価格上昇を見せた。2019年1月から、競合のバイナンスは、3度目のトークンセールでも完売となる成功を収めているが、後発となったHuobiは、この結果に追いつくことができるのだろうか。
作成日
:2019.03.21
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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