Select Language

Bakkt、ビットコイン先物のテスト開始を発表

Bakkt、ビットコイン先物のテスト開始を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:30
Bakkt、ビットコイン先物のテスト開始を発表

update 2021.08.31 15:30

ICE関連企業がクリアリング業務を担当

インターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)が手がける仮想通貨取引プラットフォームのBakktは、ビットコイン(Bitcoin)を対象とした先物契約の提供に向けて、テストフェーズに突入したことを先日Twitter(ツイッター)で公表した。[1]

今回、Bakktは日次と月次、2種類のビットコイン先物のローンチを計画しており、ニューヨーク証券取引所でもクリアリング業務を担当するICE Clear USがこれらの当初証拠金や変動証拠金の預託を引き受けることが決定しているという。Bakktによるビットコイン先物の受け入れテストフェーズでは、1ビットコインあたりの先物契約の価格が2.5ドル間隔のティック幅で変動するように設定され、その動作の正確性などが確認されるようだ。

サービス開始に先駆けてBakktのCOO(Chief Operation Officer)であるAdam White氏は、同社のビットコイン先物が提供するメリットを表す図を共有した。その中には、ブロック取引や年末にかけての手数料免除、マーケットメーカー(流動性を提供する機関投資家)向けのインセンティブプログラム、ISV(Independent Software Vendor)および主要なブローカー企業との機能統合などが含まれている。現在、Bakktは仮想通貨企業向けライセンスの申請を米商品先物取引委員会(US Commodity Futures Trading Commission)【以下、CFTCと称す】へ行っているが、当局はセキュリティの脆弱性や価格操作など仮想通貨特有のリスクを懸念し、その判断を先送りにしている状況だ。

先日、Bakktはクリアリング業務に関わるリスクをカバーする資金として3,500万ドルを用意したと発表しており、同社のCEOであるKelly Loeffler氏はこれが安全性の担保になるとコメントした。更にBakktは仮想通貨向けのカストディ企業を買収し、ニューヨーク州で正式なカストディ企業としての認定を目指すほか、同時にBNY Mellonと共同で秘密鍵を地理的に分散して保管するシステムを構築している。現状、Bakktのサービス開始時期は未定となっているが、今後は早期立ち上げに期待しながら進捗を見守っていきたい。

release date 2019.07.23

出典元:

ニュースコメント

LedgerXやBakktの進退がビットコイン価格に影響

現在、LedgerX(レッジャーX)およびBakktがローンチを目指している現物決済のビットコイン先物は仮想通貨市場の主な関心事となっており、先月末、LedgerXがCFTCからDCM(指定契約市場)としての認定を受けた際には、ビットコイン価格が9.2%もの上昇を記録した。価格変動の要因はそれだけではないものの、ビットコイン先物は現物資産の膨大な需要を生み出すことが予想されるため、LedgerXやBakktの去就が無視できないほどに強い影響力を持ち始めているのは確かだ。今回、Bakktが受け入れテストを開始したことに関しては特に重大なインパクトとならず、ビットコイン価格は小幅な下落を記録し、1万ドルラインを少し割る動きを見せるのみに留まった。仮想通貨市場の焦点は取引所の動向よりも当局の発表に集まっていると言えるが、Bakktはビットコイン先物の提供を実現することができるのか、今後のCFTCの動きに注目していきたい。


Date

作成日

2019.07.23

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Bybitが日本ユーザーの新規登録を停止!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybitが2025年10月31日をもって日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。既存ユーザーは継続利用できるものの、締め出しも時間の問題と予想する声も少なくありません。本記事では、Bybitの発表内容や海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.11.06 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Exnessで10月に2度もサーバーダウン!?SL設定のユーザーは損失補填

海外FX業者のExnessで、10月に2度のサーバーダウンが発生しています。一連のトラブルが原因で、損失を被ったユーザーも少なくないようです。本記事では、報告されている不具合やExnessが実施した補償などについて説明します。
update2025.10.30 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

FXGT破綻の噂がSNSで再浮上、CEOは「完全なデマ」と否定

海外FX業者のFXGT(エフエックスジーティー)が「経営破綻の危機にある」との噂が一部で広がっています。噂が流れているのは主にX(旧Twitter)で、FXGT公式はこれを否定しています。当サイトではFXGTにこれらの噂について、事実確認を行いました。
update2025.11.04 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル