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SGX、新たなマルチ・マッチングエンジンをリリース

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update 2021.08.31 15:30
SGX、新たなマルチ・マッチングエンジンをリリース

update 2021.08.31 15:30

各種オペレーションの標準化と商品サービスの拡充が可能

アジア最大のFX市場規模を誇るシンガポール取引所(本社:2 Shenton Way, #02-02 SGX Centre 1, Singapore 068804[1])【以下、SGXと称す】が6月3日に、米証券取引所を運営するNasdaq, Inc.【以下、ナスダックと称す】のナスダックファイナンシャルフレームワーク(Nasdaq Financial Framework)を介して、新たなマルチ・マッチングエンジンをリリースしていたことが明らかになった。[2]

SGXはマルチ・マッチングエンジンのテクノロジーアップグレードを行ったことで、オペレーションやメッセージング機能及びデータインフラの標準化・統一化を図ることができるようになる他、同社が運営する証券市場向けに新商品・サービスの拡充も可能になるとのことだ。なおSGXとナスダックは、2003年から10年以上に亘りテクノロジーパートナーとして強固な関係性を築いている。

新マッチングエンジンの提供に際し、SGXのソフトウェアデリバリー・インテグレーション部門ヘッドを務めるVincent Low氏とナスダックの南アジア・東南アジア・パシフィック地域のマネージングディレクターであるRobert Frojd氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

取引参加者やクリアリングハウス(清算機関)、情報ベンダーなどのパートナーと綿密に連携した上で、新たな証券取引エンジンを開発いたしました。強固で効率的なプラットフォームを構築したことにより、株式関連のキャッシュ・デリバティブ商品のAPIメッセージ標準化や注文管理システム(Order Management System)の効率的なアクセス・管理、商品サービスの拡充が可能になります。

Vincent Low, Head of Software Delivery and Integration at SGX - Bloombergより引用

SGXは、より良いサービスの提供と強固な証券市場エコシステムの形成に向け、新たなイノベーションとテクノロジーの活用に非常に積極的であります。我が社のファイナンシャルフレームワークを通じて、取引エンジンのアップグレードを行い、最新のテクノロジーやビジネスアプリケーションを活用できるようになったことにより、新たな機能を高速に市場へ提供することが可能になります。我々は、SGXが手掛ける市場インフラの発展をサポートできることを誇らしく思っております。

Robert Frojd, Managing Director, South Asia, Southeast Asia & Pacific, Nasdaq - Bloombergより引用

シンガポールはFX取引が活況を呈する中、アジアにおけるFXプライシング及びリクイディティハブを目指している。ブルームバーグが報じたところによると、同国の中央銀行として機能する金融管理局(Monetary Authority of Singapore, MAS)も、その目標の達成に向けて、各金融機関に対しレイテンシー(遅延時間)を短縮させる取引エンジンの開発を奨励しているとのことだ。実際に、シティグループがシンガポールで新FXプラットフォームをリリース予定であるなど、より快適な取引環境の整備が進められている状況である。今回、SGXが新たなマッチングエンジンをリリースしたことにより、顧客の利便性が向上し取引活性化に繋がることを期待したい。

release date 2019.07.12

出典元:

ニュースコメント

FXハブとしてのシンガポール

シンガポールは所得税や法人税などの各種税金が低税率とされていることで有名で、魅力的な税制度を導入することにより、世界中の投資マネーを自国に呼び込む政策を行っている。加えて、シンガポールで仮想通貨を課税対象外とする法案が議会に提出されるなど、国を挙げて仮想通貨を始めとする新たな金融サービスに対して非常に寛容な姿勢を示していることから、数多くのFXブローカーがシンガポールに拠点を設け、アジア太平洋地域における一大FXハブとなっている。さらに、シンガポール最大手の金融機関であるDBS銀行によると、同社のFXスポット取引高は2016年に年率20%増、2017年に28%増、2018年には実に45%増と順調に拡大しており、FXハブとしてだけではなく、FX市場としても非常に高いポテンシャルを持つ事を証明したといえよう。今回発表されたナスダックによるトレーディングエンジンの導入が、提供する取引のリクイディティを広めることに繋がり、SGXのFXハブならびに、市場としてシンガポールの価値が更に高まることは間違いが無く、同国の今後のさらなる発展に期待したい。


Date

作成日

2019.07.12

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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