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ビットコイン価格が1万2,000ドル付近まで反発

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update 2021.08.31 15:26
ビットコイン価格が1万2,000ドル付近まで反発

update 2021.08.31 15:26

週末に発生する価格上昇のチャンスに期待

先月、2万ドルに到達する勢いであったビットコイン価格は、7月に入り一時大幅な下落を見せていたが、今月4日に6%近い高騰を記録し、1万2,000ドルを超える高値に到達した。[1]

現在、ビットコイン価格は1万1,700ドル前後で推移しているが、今後、1万2,100ドル付近に存在する抵抗線を目指しながら、再び上昇トレンドに突入することが期待されている。これまでのチャートを参照すると、週末に大幅なビットコイン価格の上昇が発生する傾向があり、今回も週末に主要な抵抗線をブレイクする可能性があると言えるだろう。

アナリストや専門家の中には、その要因を分析している者も存在し、仮想通貨ヘッジファンドのProChain CapitalでCEOを務めるDavid Tawil氏は、月曜日朝のニュースリリースが好材料となりやすいことを指摘している。ニュースリリースが判断材料として投資意思決定におよぼす影響は大きく、最近ではリブラの発表直後にビットコイン価格が1万ドルの大台を突破したことも話題となった。仮想通貨の開発は日々進められていることを考慮すると、月曜日に良い発表があるとは断言できないが、現在のニュースサイクルではその傾向が強く、週末からビットコイン価格が上昇し始めるという。また、仮想通貨取引所を展開するBitwise Asset ManagementのCEOであるHubter Horsley氏は、仮想通貨トレーダーがアイデアを仲間と共有し、それを実行に移すタイミングが週末に集中しているとの考察を共有した。多くの個人投資家が同様の行動パターンを取っているとすれば、それがビットコイン価格に影響を与える可能性もあると考えられる。

別角度からの見解として、仮想通貨プロジェクトのDecredに参画するJonathan Zeppettini氏は、週末に流動性が低下することがビットコインの価格変動につながっているとの仮説を唱えている。BloombergのアナリストであるMike McGlone氏もこの説に賛同しており、プロやアジアタイムゾーンのトレーダーが流動性の低い週末を狙って価格を動かしていると付け加えた。また、英国の調査会社であるThink Marketでチーフアナリストを務めるNaeem Aslam氏は、週末に強烈なFOMO(機会を逃すことを嫌う投資家心理)が働き、買い圧力が強まる傾向があると主張している。Aslam氏によると、特に週末にかけてのビットコイン価格の下落は、有利な価格で買いポジションを持とうとするトレーダーには格好の機会になるという。

これらの分析はビットコインの値上がりを保証するものではなく、あくまでも最近の動向を紐解いた個人的な見解に過ぎない。しかしながら、ここ数ヶ月では週末が重要なポイントとなっているのは事実であり、この流れが継続すればビットコイン価格の上昇を後押しすることになるだろう。

release date 2019.07.04

出典元:

ニュースコメント

米国の祝日がFOMOの発生に影響

個人投資家の動向が重要な仮想通貨市場において、FOMOや大規模な仮想通貨イベントはビットコイン価格変動の要因とされているが、特にFOMOの影響は週末だけでなく、米国の祝日前後にも顕著に現れることが明らかになっている。先日、仮想通貨価格の分析を行うSFOXは、7月4日の独立記念日にビットコイン価格が上昇することを予想し、見事にそれを的中させて見せた。SFOXによると、ビットコインは、2017年のサンクスギビング(毎年11月の第4木曜日)から2万ドルに向けての価格上昇のきっかけを掴んでおり、続くクリスマスや正月も例外なくトレーダーの買いが集中したという。祝日にビットコインに対する関心が高まることは、Googleトレンドの検索結果からも明らかなため、次の機会となる9月2日のレイバー・デー(労働者の日)や11月から始まるホリデーシーズンに、再びビットコイン価格が過去最高値を目指して動き出すことに期待して状況を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.07.04

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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