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XM、新ブランドTrading.comを立ち上げ欧米市場開拓を推進

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update 2022.05.12 15:47
XM、新ブランドTrading.comを立ち上げ欧米市場開拓を推進

update 2022.05.12 15:47

7月20日より西欧市場でベータ版を始動する予定

キプロスを拠点にXMブランドを運営するTrading Point Group(本社:12 Richard & Verengaria Street Araouzos Castle Court, 3rd Floor 3042 Limassol, Cyprus[1])【以下、XMと称す】が、新ブランドTrading.comのベータ版を7月20日に始動し、米国及び西欧市場の開拓を推進する意向であることが明らかになった。

XMはここ数年の間に、中堅ブローカーから世界でもトップクラスのブローカーへと目覚ましい飛躍を遂げており、より使い勝手の良い取引環境を提供すべく、新たな独立ブランドとしてTrading.comを立ち上げる方針だ。既に、XM UKがTrading.comに顧客口座を移管する計画を明らかにしており、幅広い顧客層の獲得に向け準備を進めている状況である。加えて、Trading.comにはシンプルで操作性の高い取引プラットフォームなど多岐に亘る新機能を付帯し、既存ブランドであるXMと異なるターゲット市場を定めると共に、米国及び西欧市場の開拓を推進させることでXMと並ぶ2大ブランドを構築する意向だ。

XMは既に全米先物協会(National Futures Association, NFA)の小売り外国ディーラー(Retail Foreign Exchange Dealer, RFED)登録の申請を行っており、現在はNFAからの登録認可を待つ状態にある。グローバルに規制強化が推し進められ、米国リテールFX市場は拡大局面に入る兆しを示しており、XMにとっては非常に重要な時期に米国市場へ参入することになるが、豊富な経験と専門性ある人材を活用することで、米国市場開拓の余地は大きいと見ているようだ。なお、2010年に成立した厳格な金融規制策であるドッド・フランク法(金融規制改革法)の影響もあり、米国市場で包括的なFXブローカレッジ業務を提供する企業は、2019年2月に米国法人を設立したIG GroupとForex.com、OANDAの3社のみである。

新ブランドの立ち上げに際し、XMのチーフマーケティングオフィサーを務めるChris A. Zacharia氏は以下のようにコメントしている。

我々は、米国市場には多くのビジネスチャンスが広がっていると見ており、同市場がダイナミックな発展を遂げる過程において市場拡大に貢献すべくTrading.comの立ち上げを決断いたしました。新ブランドを運営する際には、我が社がこれまで培ってきた経験と専門性を活かし、ミレニアム世代(米国で2000年代に成人する世代)のニーズにマッチしたシンプルなサービスを提供する意向であります。また米国進出に備え、7月20日より西欧市場を対象としてTrading.comベータ版を始動する予定であり、順次新たな機能をリリースしていく考えであります。

Charis A. Zacharia, CMO of Trading Point Group - Finance Magnatesより引用

XMが米国でのライセンス登録を完了し、ターゲットである米国及び西欧市場で顧客ニーズにマッチしたソリューションを提供することで、更なる市場の活性化に繋がることを期待したい。

release date 2019.07.04

出典元:

ニュースコメント

トップクラスブローカーの新サービスに注目が集まる

XMブランドによる事業を展開するTrading Point Groupは2009年に設立され、世界196ヶ国に250万人を超える顧客を有する世界有数のブローカーとして活躍してきた。2017年には世界優秀企業100社とも呼ばれるWorld Finance 100にFXブローカーとして初めて選出されるなど、同社の提供するサービスは抜群の知名度と信頼性を誇っている。これまで順調に事業を拡大してきたXMではあるが、ここに来て新ブランドの設立を発表した背景には、複雑化したコーポレートブランドとサービスの統一を図り、さらなる顧客獲得を行う狙いがあると見られている。現在、XMブランドによるブローカレッジサービスは、XM Global、XM UK、XM Tradingなど、複数のサービス名称にて行われており、それぞれのウェブサイトが独立した運営を行っていることから、顧客獲得の柱となるマーケティング戦略もそれぞれのウェブサイトごとに行う必要があるなど、戦略面、コスト面において効率的な運用が行える体制であるとは言えない状態だ。これまで躍進的な発展を遂げてきたXMのノウハウが新サービスにて発揮され、効率的なサービス体制が実現することにより、グローバルベースで顧客の拡大を期待できそうだ。


Date

作成日

2019.07.04

Update

最終更新

2022.05.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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