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フェイクニュースが拡散されビットコインSV価格が高騰

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update 2021.08.31 15:26
フェイクニュースが拡散されビットコインSV価格が高騰

update 2021.08.31 15:26

先週に続きWright氏関連の話題が価格に影響

ビットコインSV(Bitcoin SV)のコミュニティを主導するCraig Wright氏が、大手取引所のBinance【以下、バイナンスと称す】に5万BTCもの資金を送金したというフェイクニュース(偽のニュース)を受けて、ビットコインSV(BSV/USD)価格が60%の高騰を記録した。[1]

今回、中国メディアであるCoinbullの速報に見せかけたフェイクニュースが拡散されたことから、120ドル付近を推移していたビットコインSV価格が一気に200ドル台までの上昇を見せた。仮想通貨向けのベンチャーキャピタルを運営するDovey Wan氏によると、その内容は、Wright氏が本物のサトシ・ナカモトであることをほのめかすものであり、多くの中国人投資家が騙された可能性があるという。ビットコインSVの創始者であるWright氏は、以前から自身がビットコイン(Bitcoin)の考案者であるサトシ・ナカモトだと公言しているが、その真実は未だ明らかになっていない。

このフェイクニュースに対してCoinbullは、その関与を否定すると同時に、偽情報に騙されないよう注意を促している。また、バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏も、このニュースが全くの事実無根であると言及した。Wan氏は、このようなニュースサイトの速報を装った騙しの手口が、中国の詐欺師の間では一般的なものだと説明しているが、メッセージングアプリのWeChatなどの普及により、手軽さと拡散力を伴ってきていることがうかがえる。

ビットコインSV関連のニュースが価格に影響を与えたのは、これが初めてではなく、先週もWright氏が米著作権局(US Copyright Office)にビットコインのホワイトペーパーとソースコードの著作権登録を行ったことによりビットコインSV価格が高騰した。このニュースが発表されてから12時間以内にビットコインSV価格は、62ドルから135ドルへと100%以上も上昇し、最終的には100ドル前後に落ち着いた模様だ。しかしながら、専門家の間では、著作権付与の審査が別途必要なため、この著作権登録自体が重要な意味を持つわけではないことが指摘されている。

このようにビットコインSVの価格は、投機的な影響を受けていることから、強気または弱気な展開、どちらに流れが傾いているのか予想がつけ難い。一般の個人投資にとってはリスク要因になると考えられるため、少なくとも、このようなニュースや投機的な動きが見られる期間は、ビットコインSVへの投資を避けることが賢明な判断だと言えるだろう。

release date 2019.05.30

出典元:

ニュースコメント

大型銘柄でも起こり得る価格操作

前々から仮想通貨市場では、価格操作の危険性が懸念されていたが、今回のビットコインSVで発生した人為的な価格高騰は、まさにそのことを象徴する出来事となった。このような価格操作は、株式市場などでも、投機筋や市場に影響力を持つ個人を中心に日常的に行われているようだが、そのほとんどは、時価総額や流動性が低い銘柄、いわゆる仕手株に限定されている。しかしながら、仮想通貨市場では、各国の規制が緩いことや全体的に規模が小さいことから、メジャーな仮想通貨ペアでもこのような価格操作ができてしまう現状がある。事実、ビットコインキャッシュのハードフォークで誕生したビットコインSVも、仮想通貨市場では時価総額が8番目に大きく、日間取引量は20億ドルを誇る立派な大型銘柄だと言えよう。このような価格操作を防止するためには、規制の強化や投資家自身の意識を変える必要があるが、各国政府や企業がどのような対策を取るのか、今後、市場環境の改善が進むことに期待しながら見守っていきたい。


Date

作成日

2019.05.30

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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