Select Language

ThinkMarkets、南アフリカでFX・CFDサービスを提供開始

ThinkMarkets、南アフリカでFX・CFDサービスを提供開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.25 15:52
ThinkMarkets、南アフリカでFX・CFDサービスを提供開始

update 2022.05.25 15:52

100万ドル規模の預金保険にも加入

英国・ロンドンを拠点とする海外FX・CFD・仮想通貨関連ブローカーであるThinkMarkets(本社:2 Copthall Ave, London EC2R 7DA[1])は、2019年3月にThinkMarketsがFSCAよりライセンスを取得した南アフリカで、FX・CFDサービスの提供を開始したことを発表した。

ThinkMarketsは、南アフリカのトレーダーを対象に、同社が導入する取引プラットフォーム上にて個別株CFDや株式指数、通貨、コモディティなどのグローバル商品を提供していく意向だ。特に通貨取引に関しては、米ドル/ランドや英ポンド/ランド、ユーロ/ランドといった南アフリカランドを原資産とする通貨ペアを提供し、将来的にヨハネスブルク証券取引所に上場するインデックスCFDや株式デリバティブも取り扱う見通しである。

またThinkMarketsは南アフリカの投資家からの預かり資産を保護すべく、世界的な保険会社であるロイズを引受業者とする預金保険に加入したとのことだ。これにより、万が一ThinkMarketsが破綻したとしても南アフリカのトレーダーが預け入れた資金は100万ドル(1,440万南アフリカランド超)まで保護されることになる。なお同社は、CFDを投資対象とするトレーダーの資金保護サービスを提供する南アフリカ初のブローカーになるという。更にThinkMarketsでは、同社のみならず保険ブローカーも破綻した際、ロイズの中央基金(Central Assets[2])を活用し保険金請求に応じる二重の資金保護サービスを採用しており、同社が手厚い投資家保護策を経営の根幹に据えていることがうかがえる。

南アフリカでのサービス開始に際し、ThinkMarketsのCEO兼共同創業者であるNauman Annes氏と共同創業者兼マネージングディレクターを務めるFaizan Annes氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我が社には規制を的確に遵守すると共にお客様の資金を保護するという伝統があります。そして、この度100万ドルの預金保険に加入することで、CFDを取引するトレーダーにとって我々が最も安心できるブローカーの一つであると考えております。

Nauman Annes, CEO and Co-founder of ThinkMarkets - Africa Business Communitiesより引用

我々は新たに南アフリカでブローカレッジサービスを提供できることを大変喜ばしく思っております。我が社はFXやCFD業界において長年の経験があり、多くのトレーダーと強固で継続性ある関係を構築しております。そして今回、100万ドルの預金保険と南アフリカのお客様向けにカスタマイズされた商品群を提供することで、数多くのトレーダーの中から我が社が選好されるブローカーになることができると考えております。

Faizan Anees, Co-founder and Managing Director of ThinkMarkets - Africa Business Communitiesより引用

なお、2018年11月にThinkMarketsはグローバル株式CFDの提供を開始し、CFD分野の商品ラインナップ拡充を図っている。そして新市場開拓を図る南アフリカでは、預金保険に加入し投資家保護サービスも強化することで、顧客の信頼を勝ち取り更なる取引拡大に繋がると見られている。

release date 2019.05.29

出典元:

ニュースコメント

南アフリカの投資環境と投資家保護

近年、欧州証券市場監督局(ESMA)や英国金融行動監視機構(FCA)などの当局による規制強化のあおりを受け、ブローカーの注目がアフリカ地域のトレーダーに集まっている。Equiti Groupはケニアで新ブランドFXPesaを始動予定であり、Grand Capitalがボツワナに新オフィスを開設するなど、海外ブローカーの新規参入により取引環境の選択肢が拡大し、またブローカー同士のサービス競争が起きることで、現地のトレーダーはこれまで以上に良い取引条件を享受できるようになった。なかでも、南アフリカのトレーダーは仮想通貨を保有するモバイルユーザーの割合が世界で最も高く、投資機会を求める富裕層が多く存在することで知られている。一方で、自身がトレードで多額の利益を得たと偽り、投資資金と称して金を騙し取る詐欺行為も多発していることにより、投資に対する疑問の声も多い。従来より、南アフリカ国内では金融サービス委員会(FSB)が金融監視当局として機能していたが、こうした投資環境の変化を受け、2018年4月に金融業界行為監督機構(FSCA)へ引き継がれ、紛争解決のための審議会が整備された。今回のThinkMarketsによる預金保険の導入は、こうした南アフリカの現状を踏まえ、現地トレーダーのニーズに訴える投資家保護策だと言える。


Date

作成日

2019.05.29

Update

最終更新

2022.05.25

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル