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OctaFX、CySECよりライセンス取得

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update 2021.08.31 15:27
OctaFX、CySECよりライセンス取得

update 2021.08.31 15:27

欧州全域に亘る広範な顧客基盤に充実したサービス提供を模索

海外FX・CFDブローカーのOctaFX(本社:Suite 305, Griffith Corporate Centre, Beachmont, Kingstown, St. Vincent and the Grenadines[1])が、キプロスの金融監督当局であるキプロス証券取引委員会【以下、CySECと称す】より新たなライセンスを取得したことが明らかとなった。

OctaFXは2019年初頭に英国子会社を閉鎖し、レバレッジやボーナスなどのインセンティブプログラムを柔軟に設定・提供すべく、事業基盤をオフショア市場であるセントビンセント・グレナディーン諸島へ移した経緯があるが、再びEU(欧州連合)の規制枠組みの下で、EU全域に亘る顧客に充実したサービスを提供していく意向のようだ。CySECよりライセンスを取得したOctaFXは、現在は制作中になっているものの、向こう数週間でEUの顧客向けに新たなウェブサイトwww.octafx.euを立ち上げる計画であると言う。

欧州の新たな規制枠組みが導入された2018年8月以降、リテールFXブローカーは事業の再構築を迫られている状況だ。中には規制に柔軟に対処するブローカーもいるが、各社総じて規制対応に苦慮している模様である。また最新の規制への対応に加え、過去数四半期で比較した顧客獲得費用も膨大に増加していることからも、ブローカーのオフショアシフトが進んでいるものと見られている。

しかしながら、そのオフショア市場ではマスターカードがハイリスク商品を規制し、VISAも無認可ブローカーの取締りを強化しており、オフショアブローカーは限定的な入出金サービスしか提供できず難しい経営のかじ取りを余儀なくされている状況だ。また足元までの数か月間に亘り、マルチアセットクラスの金融商品のボラティリティ低下などを背景に、非常に困難な経営状況に直面するブローカーも出てきているようである。現状はオフショアブローカーにとって逆風が吹く環境であると言え、OctaFXはCySECよりライセンスを取得することで、より厳格な規制下にあるEU域内にて事業の再構築にコミットし、広範な顧客基盤へ充実したサービスを提供する決断に至った模様だ。

これまで欧州の金融ビジネスの中心であった英国がEUから離脱(ブレグジット)することを鑑み、EU域内で継続的に事業展開を図るブローカーにとって、キプロスでのライセンス取得が選好されているようである。ブレグジット情勢は依然混沌としているものの、欧州全域に亘る広範な顧客基盤に充実したサービスを提供すべく、ブローカー各社がキプロスのライセンス取得を目指す動きは今後も続きそうだ。

release date 2019.03.01

出典元:

ニュースコメント

OctaFX、欧州にて引き続き展開を目指す目論見

OctaFXを運営するOcta Markets Incorporatedは、2011年にセントビンセント・グレナディーン諸島にて設立され、2012年にはインドネシアのジャカルタに拠点を移し、事業拡大を図ってきた。同社は、アジアを中心とした100カ国以上の顧客に向けてトレーディング事業を行っており、英国金融行動監視機構(The Financial Conduct Authority)のライセンスも取得していたが、今年初めには、欧州当局の規制の影響を考慮し、英国子会社を閉鎖したことは記憶にも新しい。しかし、この度世界でも取得が難しいとされているキプロス証券取引所(CySEC)から認可を受け、MiFID(欧州金融商品市場指令)に準拠した金融機関として、欧州市場の開拓を再び加速させる狙いがあるようだ。ブレグジットの行方も依然として定まっておらず、OctaFXは、オフショア市場に移行しつつも、ブローカーとしての事業の方向性を模索している様子が垣間見られる。OctaFXは、今後はどの市場や顧客をターゲットとしていくのか、その行方に注目したい。


Date

作成日

2019.03.01

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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