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GAIN、2018年度通期業績を発表

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update 2022.06.07 12:00
GAIN、2018年度通期業績を発表

update 2022.06.07 12:00

売上、収益の両面で良好な結果

米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921[1])【以下、GAINと称す】は、2018年度第4四半期及び通期決算を発表した。

GAINの2018年度決算は第4四半期及び通期それぞれで、営業収益や当期純利益を含む売上面と収益性共に良好な結果となった。US GAAP(米国会計基準)を採用したGAINの2018年度第4四半期の純営業収益は7,990万ドルとなり、2017年度第4四半期の6,270万ドルから27%増加した。また2018年度通期の純営業収益は3億5,800万ドルで、2017年度通期の2億7,820万ドルと比較して28%増となり、売上高の順調な拡大が確認できたと言えよう。

利益面に目を移すと、GAINの2018年度第4四半期の当期純損失は460万ドル(1株当たり0.11ドル)の赤字と、前年同期の480万ドルの純損失とほぼ変わらずで着地した。一方で2018年度通期で見ると2,910万ドルの純利益を生み出し、2017年度通期の1,113万ドルの純損失から大きく改善する結果となった。なおトランプ大統領が推し進め成立させた税制改革(Tax Cuts and Jobs Act)が影響し、GAINの2017年度第4四半期及び通期利益は、それぞれ570万ドル(0.13ドル)、310万ドル(1株当たり0.1ドル)の減少となった。またGAINは自社株買いを実施し株主価値の維持を図っているが、2018年度通期には自社株買戻し及び配当金を通じ、7,380万ドルを株主へ還元したとのことだ。

2018年度通期業績の発表を受け、GAINのCEOであるGlenn Stevens氏は以下のようにコメントしている。

我が社にとって2018年決算は売上面と収益面共に良好なものとなりました。2018年度通期の営業収益は前年比29%増の3億5,800万ドル、そして8,700万ドルの調整後EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization、利払前・税引前・減価償却前利益)から算出した当期純利益は2,800万ドルで着地しました。新規の口座開設、取引高はそれぞれ前年比12%増、6%増と堅調な結果が示されております。

Glenn Stevens, CEO of GAIN - Gain Capital IRより引用

GAINの2018年度通期業績は堅調なものとなったと言えよう。しかし、2月に発表されたGAINの2019年1月期の業績では、取引量が前月比4.5%減とスタートダッシュに失敗している。GAINが顧客取引を再び回復軌道に乗せるべく、今後如何なる画期的なサービスを提供していくのか注目が集まる。

release date 2019.03.01

出典元:

ニュースコメント

更なる市場シェア拡大を目指す​​GAIN

GAINは、2018年、製品および顧客サービスのシステム機能を強化するなど、大きな進歩を遂げたと言える。次世代のWeb取引プラットフォームを展開し、モバイルプラットフォームを世界へ提供した他、大口顧客向けのサービスとして、取引手数料を削減するなどの新しいリベートプログラムの導入も行った。これらの投資戦力が新規口座の増加へと直結し、2018年度は堅調な業績を収めることができたようだ。更にプラットフォーム開発のハイライトとして、今年はDMA(ダイレクトマーケットアクセス)の提供を予定しており、顧客の期待は益々高まる一方である。GAINは引き続き、経験豊富なアクティブトレーダーとリテールトレーダーという2つの異なる顧客セグメントをターゲットに、FOREX.comとGAIN Capitalのブランド力を惜しみなく活用しグローバル規模で市場シェアの拡大​​を目指している。2018年は、政治的および経済的に大きな不確実性、および全体的に弱い市場環境を特徴とする年であったにも関わらず順調に業績を伸ばしたGAINだが、今後打ち出されるであろう戦略が非常に楽しみである。


Date

作成日

2019.03.01

Update

最終更新

2022.06.07

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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