Select Language

GAIN、5,000万ドル規模の自社株買いを実施する方針

GAIN、5,000万ドル規模の自社株買いを実施する方針

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.07 12:47
GAIN、5,000万ドル規模の自社株買いを実施する方針

update 2022.06.07 12:47

自社株買いを通じ、株主価値の維持を図る

米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921, USA[1])【以下、GAINと称す】は、大量の自社株買いを実施する方針を打ち出した。

GAINは、10月9日よりダッチ・オークション方式(高値から段々と呼び値を下げ、最初に買い手がついた価格で売買が成立する競売方式)にて、自社株を5,000万ドル買い戻す計画である。自社株買いの買戻し価格は、1株当たり7.24ドル、最高値でも1株当たり7.94ドルでの購入を見込んでいるとのことだ。

予定の買い戻し価格は、10月8日時点のGAINの株価は1株当たり6.91ドルで推移していることから、5%のプレミアムが乗ることになる。なお、自社株買いには、機関投資家向けに外貨及び貴金属の取引プラットフォームを提供するGAINのGTXのECN事業を売却して得た資金が充てられる模様だ。GAINは、株式時価総額が急減する中、この自社株買いを通じ株主価値の維持を狙っている。自社株買いは2018年11月6日に終える見込みとなっている。

GAINのCEOであるGlenn Stevens氏は、以下のようにコメントしている。

強固なバランスシートをもとに、我々が自社株買いを通じ株主還元を図ることは、賢明な判断だと確信しております。そして、盤石な財務基盤を活かし、長期に及ぶ株主価値の創造を図るという我々の目標に向かって、成長を追い求め適切に投資を行っていく考えであります。

Glenn Stevens, CEO at GAIN - PR Newswireより引用

Stevens氏は、引き続き経営資源の配分を最適化させる戦略を実行に移す考えのようだ。今回の自社株買いに関しては、GTXの売却により得た純利益である約8,500万ドルによりバランスシートが強固になっていることと、GAINの足元の株価を考慮しての行動であるとの見方を示している。GAINは、この自社株買いを通じ、高い流動性を供給するとともに、GAIN株式の売却を望む投資家に対しては絶好の売り場を提供することになろう。

GAINの株価は2018年の始まりと比べ3分の1ほどに急落している。Forex.comとCity Indexという2つのコーポレートブランドを運営しているが、欧州でのエクスポージャーが高いことが影響しているようだ。8月初頭には、欧州証券市場監督局(The European Securites Markets Authority, ESMA)がリテールブローカー向けにレバレッジ制限等を課す新規制を導入していた。足元発表されたGAINの業績では、2か月連続で取引量の減少が続いており、ESMAによる新規制がリテールブローカーの業績に対し想定以上に大きな影響を与えている模様である。

release date 2018.10.10

出典元:

ニュースコメント

業績回復に向けた大きな舵取り

GAINは7月から業績が低迷する中、8月に入り自社株式が30%以上下落した。8月といえば、ちょうどリテールブローカーに対するESMAの新規制が適用された時期であり、その後の9月の業績についても取引量の減少が顕著となっている。一方、GAINの経営陣は、健全なバランスシートを活用することに努めており、主要な事業となるリテール事業に全てのリソースを集中させ、株主価値の増加につなげるための戦略として、6月に1億ドルでドイツ証券取引所にGTXのECN事業を売却することを発表した。その後約3か月が経過し、この度のGTX部門の買い戻し計画の発表に至っている。GAINはこの度の買い戻しについて、長期に及ぶ株主価値の創造を図るためとしており、発表後の同社の株価は12%以上上昇したことからも市場では好材料になったことが伺える。しかしながら、1月1日時点での株価と比較した際、依然約18%も低い株価となっていることから、GTX部門の買い戻しによりバランスの取れた経営体質を構築し、さらなる成長と収益性を確保することができるのか、経営陣の舵取りに注目していきたい。


Date

作成日

2018.10.10

Update

最終更新

2022.06.07

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスクが勝手に開く現象が多数報告!原因や対処法は?

PCでブラウザを立ち上げた際にメタマスクが勝手に起動する現象が起きており、SNS上でも話題になっています。Myforex編集部でもこの現象を確認しており、当記事執筆時点(2025年4月3日)ではGoogle ChromeとBraveのブラウザで発生していることが確認できています。
update2025.04.03 19:45

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

海外FX業者のXアカウントが凍結?金融庁による働きかけの可能性も

複数の海外FX業者の公式Xアカウントが凍結されました。凍結されたのは日本向けのアカウントで、同じブローカーの英語アカウントは現在も閲覧できる状態です。海外FX業者の公式Xアカウントが凍結された背景を解説します。
update2025.04.01 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル