Select Language

GAIN、1月期業績を発表、取引量は前月比4.5%減

GAIN、1月期業績を発表、取引量は前月比4.5%減

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.06.07 12:03
GAIN、1月期業績を発表、取引量は前月比4.5%減

update 2022.06.07 12:03

2018年12月期の回復の勢いは続かず

米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921[1])【以下、GAINと称す】は、2019年1月期の業績を報告した。GAINの2018年12月期の業績発表の際には取引高が回復の兆しを示していたが、再び落ち込む結果となった。

GAINの2019年1月期の店頭(OTC)外国為替取引量は1,840億ドルとなり、2018年12月期の2,312億ドルから4.5%縮小した。前年同月比で見ても、2018年1月期の2,490億ドルから26%超も急減しており、如何にGAINの業績が振るわなかったを伺い知ることができよう。また、1日当たりの平均取引量(ADV)は84億ドルとなり、2018年12月期の96億ドルから12.5%減、前年同月比では25.7%減で着地した。また、2019年1月期のリテールFX部門アクティブ口座数は122,581口座となり、2018年12月期の123,171口座と比較して若干減少したが、前年同月比で見ると約7.7%減となっている。

他方で先物取引高に目を移すと、2019年1月期は591,123枚となり、2018年12月期の641,094枚と比べ8%減少する結果となった。GAINのFX部門の取引量とアクティブ口座数が共に減り、且つ比較的堅調推移していた先物取引も落ち込んだことを受け、GAINの2019年1月期は2018年12月期からの回復の勢いを継続させることができなかったといえる。

なお2018年10月、GAINは2018年第3四半期業績を発表している。[2]2018年7-9月期の純営業収益(営業収益から金融費用を控除した額)は9,550万ドルとなり、前年同期の7,380万ドルから30%増、前期比で見ても、2018年4-6月期の6,710万ドルから42%増と良好な業績推移となっていた。また当期純利益は1,000万ドル(1株当たり0.22ドル)となり、前年同期の310万ドルの純損失から黒転を果たしていた。これらのことから勘案するに、欧州当局が新規制を導入した8月以降、GAINの業績にその影響が確実に出てきていることが伺える。

なおGAINでは、2019年1月にITチーム各部門トップを刷新したことを発表したが、革新的なテクノロジーサービスを提供することにより、今後顧客の取引量が回復することを期待したい。

release date 2019.02.12

出典元:

ニュースコメント

IT分野の強化で業績向上を目指すGAIN

先日GAINはIT分野の強化を図るため、IT部門の役員として新たに2名を迎え入れたことを発表した。IT開発部門の責任者に就任したBoris Levine氏は、社内外すべてのIT開発関連のプロジェクトを統括し、インフラストラクチャーテクノロジー部門の責任者に抜擢されたRasmus Hansen氏は、ITインフラ開発の主導や開発サポートを担うとのことだ。なお、Boris Levine氏はこれまでFX・CFDブローカーであるIG Groupに16年間従事しており、リスク管理システムの開発やテクニカル戦略を行うアーキテクチャ部門を取りまとめた経験を持つ。一方のRasmus Hansen氏は、ソフトウェア開発を手掛けるION technologyにて、EA(エンタープライズアーキテクチャ)としてEMEAやAPAC、米国のチームを統括しながらインフラ技術やオペレーションサービスの運営経験があるという。GAINはこの2名を迎え入れたことで、リアルタイムや低いレイテンシー(遅延時間)、クラウド、AI技術における分野でのビジネスモデルの開拓を計画しているようだ。GAINの巻き返しが起こるかどうか、今後の展開に期待したいところだ。


Date

作成日

2019.02.12

Update

最終更新

2022.06.07

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル