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GAIN、2018年第3四半期の取引高が大幅減

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update 2022.06.07 12:27
GAIN、2018年第3四半期の取引高が大幅減

update 2022.06.07 12:27

引き続き株主還元策に注力

米国最大のFXブローカーであるForex.comを運営するGain Capital Holdings Inc(本社:135 US Highway 202/206, Suite 11 Bedminster, NJ 07921[1])【以下、GAINと称す】は、2018年第3四半期の業績を発表した。

報告書によると、2018年第3四半期の外国為替取引量は、2017年第3四半期の6,450億ドルと比べ21.4%減の5,060億ドルと大幅な減少となり、良好な業績を打ち出した2018年第1四半期末以降取引高は減少傾向にある。米商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission, CFTC)が発表した8月期の外国為替取引月間報告書においても、リテール部門のGAIN FXファンドが減少するなど低迷が続いていることが伺える。

また、1日当たりの平均取引量(ADV)においても、2017年第3四半期の99億ドルと比較して21%減の78億ドルと軟調な結果となった他、リテールFX部門のアクティブ口座数も、2017年9月末時点の133,813口座と比べ、3%減の129,182口座に留まった。その一方で、先物取引高は2017年9月末時点の1,518,417枚と比較して、6.8%増の1,622,114枚と堅調であった。

GAINは、強固なバランスシートを活かし低迷する株価を下支えする目的から、引き続き株主還元策に注力する意向を示している。年初から足元までの自社株買いと配当金額は1,960万ドルにのぼり、引き続きGAINは自社株を買い戻しする計画であることを明らかにしている。

なお、11月13日、14日に開催される予定のヨーロッパ金融業界で最大のBtoBコンファレンスであるFinance Magnages London Summit 2018には、GAINも出展者として登録されており、主題となるリテールFX業界の動向以外にも様々なテーマを議題にしたパネルディスカッションやセミナー、ワークショップが催される予定である。

release date 2018.10.26

出典元:

ニュースコメント

業績低迷中のGAINの巻き返しに期待

GAINは、今年の第1四半期で2016年以来初となる1億ドルを超える収益を計上し好調な業績を発表して以降、取引高の減少が続き、第3四半期の取引高が大幅に減少するなど、業績は右肩下がりとなっている。また、トランプ政権下の米国では、2017年末に成立した税制改革によって、今年に入り企業の自社株買いが急増しているが、GAINにおいては自社の株式時価総額の急減に対処すべく、この自社株買いを通じて株主価値の増加を狙っている。GAINの運営する米国最大のFXブローカーForex.comは、米国、英国、香港、シンガポール、日本などの世界各国のオフィスを拠点とし、世界180ヵ国での実績を誇る、まさに「世界レベル」のブローカーである。日本では、金融庁の規制に対応した第一種金融商品取引業者であり、高い約定力や豊富な取扱い商品を取り扱う。今年の第1四半期以降、業績低迷中のGAINであるが、業績回復に向け、先日GAINはValidusのリリースを発表し、Eventus社が提供するクラウドベースのプラットフォームの利用を開始している。これにより新たな先物取引の市場調査を行い、プラットフォーム上でリスク管理や市場調査の質を向上させることが可能となるようだ。GAINの経営陣は今後も引き続き、株主還元策に注力していくとともに、減少している取引高の向上を目指し、業績回復へ向けた様々な戦略を打ち出してくるだろう。同社の今後の巻き返しを大いに期待したい。


Date

作成日

2018.10.26

Update

最終更新

2022.06.07

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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