Select Language

Facebook、人材採用でブロックチェーン開発を促進

Facebook、人材採用でブロックチェーン開発を促進

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
Facebook、人材採用でブロックチェーン開発を促進

update 2021.08.31 15:27

英国のスタートアップ企業から研究者4名を採用

大手ソーシャルネットワーキングサービスFacebookを運営するFacebook, Inc.(本社:1 Hacker Way, Menlo Park, California 94025[1])【以下、Facebookと称す】が、自社スマートコントラクト(ブロックチェーンを利用した契約の自動履行システム)プラットフォームの開発を進めるためにブロックチェーン関連のスタートアップ企業であるChainspace(本社:Suite 23, Portland House, Glacis Road, Gibraltar, GX11 1AA[2])からの人材採用を決定したことが明らかになった。[3]

Facebookは、昨年5月に専任のブロックチェーンチームを立ち上げたことを発表して以来、ブロックチェーン技術の活用に向けた事業を進めるため、人材採用による組織強化を継続してきた。このブロックチェーンチームは、社内のスタートアッププロジェクトとして活動中で、Facebookのキャリアサイトによると、現在も11のポジションで人材を募集しているようだ。この度、Chainspaceから新しく4名の研究者が加入することが決定したことから、Facebookが同社を買収するのではないかと噂されていたが、これに対しFacebookの広報担当者は、社内のブロックチェーンチームの強化を目的とした人材採用であることを強調し、噂を否定している。

Chainspaceから新しく加わった研究者は、シャーディングと呼ばれるデータベースを細分化する技術を応用してブロックチェーンにかかる負荷を軽減することで、ネットワークが抱える拡張性の問題を改善する研究開発に携わっている。この開発が成功すれば、ブロックチェーンのトランザクション処理性能が向上することが考えられ、ブロックチェーン上で様々なアプリケーションの利用を試みるFacebookにとって有益なものとなることが予測される。Facebookもその他企業と同様にブロックチェーン技術の活用を模索している状況にあるが、ブロックチェーンチームの活動を拡大することによって、ヘルスケアや金融、クラウドストレージなどの分野でこれまでにない機能を数十億人規模のFacebookユーザーに提供することを目標としているという。

Chainspaceのウェブサイトによると、同社は英国の名門大学であるUniversity College Londonの研究者によって立ち上げられており、11人の従業員と4人のアドバイザーで構成されているという。今回のFacebookによる研究者の引き抜きにより、Chainspaceの事業運営に甚大な影響をもたらすことが考えられるが、Chainspaceは、これを次の新しい取り組みに挑戦する機会となるよう期待したいとの前向きなコメントを残している。

release date 2019.02.05

出典元:

ニュースコメント

大手IT企業も関心を示すDapps開発

ビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)に代表される多くのブロックチェーンでは、Dapps(分散型アプリケーション)と呼ばれる分散型ネットワークをプラットフォームとしたアプリケーションを構築、運用することが可能となっている。通常のアプリケーションと比べて、運用コストが安い、サーバーダウンやハッキングに強いことなどがメリットとしてあげられるDappsだが、既存の大手IT企業も関心を示しており、現在では、ゲームやメッセンジャー、ストレージサービス、市場予測など、様々な分野でサードパーティ企業がDappsの開発を進めているようだ。SNSと併せて、多様なウェブサービスを展開するFacebookもその例外ではなく、将来的にはDappsの開発に進むことが予測されている。昨年、Facebookは、独自の仮想通貨FBCのICO実施の予定を発表し、仮想通貨業界への参入を示唆したが、12月にFacebookが WhatsAppで送金可能なステーブルコインの開発に着手していることが報道されたことで、本格的な市場参入を目指していることが伺える。昨年はステーブルコインの取引高が大幅に増加していることも明らかになっており、同社の仮想通貨業界での動きには今後も注目していきたい。


Date

作成日

2019.02.05

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

Exnessでシステムエラーによる入出金の不具合が発生?SNSでも報告が相次ぐ

2025年10月、海外FX業者Exnessで入出金エラーが発生し、SNSでも不具合報告が相次ぎました。銀行振込やbitwalletで送金できない事例が確認されており、復旧後も不安の声が続いています。
update2025.10.16 19:00

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル