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ステーブルコインの取引高が増加中

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update 2021.08.31 15:27
ステーブルコインの取引高が増加中

update 2021.08.31 15:27

数ヶ月間で2倍以上の50億ドル規模に

2018年始めの数週間以降、リスク回避の動きが続いている仮想通貨市場だが、ステーブルコインの利用が大幅に増加していることが調査会社Diarが発表した最近のレポートで明らかになった。

ここ数ヶ月間で、新しくUSDコイン(USD Coin)、ジェミニドル(Gemini Dollar)、パクサス(Paxos)、トゥルーUSD(True USD)の4つのステーブルコインが次々とローンチされているが、今回のレポートでは、これらのステーブルコインの取引高が、今年9月から11月の間で、1000%以上の成長を達成していることが報告された。ステーブルコイン市場全体の取引高で言うと、9月には23億ドルの規模に到達しており、以降2ヶ月間で、その2倍以上となる50億ドル規模へと拡大を見せていることがわかっている。特にイーサリアムベースのパクサスの取引高においては、ここ3ヶ月で18億ドル以上も伸ばしており、大手仮想通貨取引所のコインベースと送金サービスで有名なCircleが開発したUSDコインのおよそ2倍の数値を記録した。[1]

別の見方として、大手取引所が積極的にステーブルコインの取引や利用を推し進めていることも、ステーブルコイン市場の盛り上がりを示すひとつの指標だと考えられている。最近では、Circleが買収したPoloniexが、USDコインの無料取引期間を11月末から年末まで延期することを発表した。このような取引所によるプロモーションは、下降トレンドが続く現在の市場状況において、有効なインセンティブ手法として確立される可能性があるという。現に世界最大の取引所であるバイナンスでは、独自に発行するBNBコイン(Binance Coin)を使用することで、手数料を割引するというスキームが出来上がっており、多くのユーザーがその恩恵を受けている。バイナンスでは、多数のステーブルコインが取り扱われており、ステーブルコインを取引する際には取引手数料の優遇措置が適応される。

この仮想通貨市場の流れは、米ドル建のステーブルコインとしていち早く成功したテザー(Tether)にも影響を及ぼしており、時価総額が大幅に上昇したことで、テザーは仮想通貨の時価総額ランキングで5位にまで押し上げられている。過去には、様々な疑念が噂されたテザーだが、まだまだ信頼できるステーブルコインとして認識されていることが伺える。

市場がどちらに振れるかわからない状況下でも、ステーブルコインは最も安全な仮想通貨だと認識されており、また米ドルの安定性をポートフォリオに加えることができるため、ここにきて再評価が進んでいるようだ。

release date 2018.12.12

出典元:

ニュースコメント

ステーブルコイン市場再編も強さを示すテザー

以前までステーブルコインの需要は、テザーに一極集中する状況が続いていたが、ここにきて新しい仮想通貨の開発やそれらの積極的な利用が進んでいる。直近では先月11月にソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToroが独自のステーブルコインを2019年に発行する計画を発表しており、ステーブルコインは2018年後期のトレンドになりつつある。特に米ドルに連動したステーブルコインに関しては、次々と大手取引所への上場を決めており、今月初めには、米国を拠点とするビットフィネックスが4つのステーブルコインの新規取り扱いを開始することが報道された。この動きは、ステーブルコイン市場の再編とも言われており、テザーの信用不安を背景に急速な広がりを見せている。しかしながら、テザーの影響力は依然として強大で、ここ最近、取引高が好調なパクソスでも時価総額では32位に留まっており、5位のテザーには遠く及ばない。1対1の比率で米ドルとの等価交換が保証されているテザーは、様々な内情から長らく出金不能の状態に陥っていたが、11月末に大口資金の償還から対応を再開したことを発表したのが追い風となり、信頼を取り戻しつつある。再編の流れは継続することが予測されるが、テザーの牙城を崩すのはまだまだ難しそうだ。


Date

作成日

2018.12.12

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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