Select Language

eToro、独自ステーブルコインを発行する意向

eToro、独自ステーブルコインを発行する意向

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.20 13:40
eToro、独自ステーブルコインを発行する意向

update 2022.05.20 13:40

2019年末までに発行予定

ソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToro(UK)Ltd.(本社:24th floor, One Canada Square Canary Wharf E14 5AB London, United Kingdom[1])【以下、eToroと称す】のCEOであるYoni Assia氏が、2019年に独自のステーブルコインを発行する計画であることを発表した。

この度の公表は、11月13、14日の2日間の日程で開催されたヨーロッパ金融業界最大のBtoBコンファレンスであるLondon Summit 2018にて行われており、詳細なスケジュールは未だ明らかにされていない。

ステーブルコインは、実世界の法定通貨もしくは他の資産と、通常1対1の割合で価値を裏付けされた仮想通貨である。つまり、1ステーブルコインが1米ドルもしくは1ユーロに換算されることになるわけだ。金や不動産といった通貨以外の資産を用いる場合には、事前に定められた基準でステーブルコインとの交換レートが固定されることになる。取引所におけるステーブルコインの発行に関しては、仮想通貨特有の激しい値動きを解消し、安全に保有できるデジタル資産としての役割が期待されており、2018年後半を通して大きなトレンドを形成していると言えよう。

そのような環境ではあるものの、以前最も人気を集めた世界初のステーブルコインであるテザー(Tether)は、監査法人による監査が行われず、テザーの価値の裏付けとなる米ドル資産による準備金の実態に対する疑念が高まっていたことから、ここ2年ほど仮想通貨コミュニティより激しい非難を受けている。加えて1か月前の2018年10月にテザー(USDT)が急落したことから、ステーブルコインとしての信用不安までに発展していた。

人気に陰りの見え始めたテザーの一方で、TrueUSDやPaxos Standard、またはCentreが開発したUSD Coinなど数多くのステーブルコインが登場している。更に、多くの仮想通貨取引所も独自のステーブルコインを発行し始めており、米大手取引所CoinbaseとCircleが共同で開発したUSD Coinをリリースし、直近ではウィンクルボス兄弟が設立したGemini Trust がジェミニドル(Gemini Dollar)を発行するなど、ステーブルコイン取引の人気は以前として根強いものがある。

この度、独自ステーブルコインの発行を発表したeToroは、この1年間、精力的に仮想通貨に関連する業務を行ってきた。これまでの数か月に亘る活動を振り返ると、2018年5月にeToroは仮想通貨CFD取引を現物取引へと完全移行し、顧客に実用的なサービスを提供することで、長期的な利益を見据えた顧客ファーストの経営戦略を打ち出している。加えて8月には、eToroが7つの英国サッカープレミアリーグのスポンサーシップを締結したことは、大きな話題を呼んだ。eToroの仮想通貨分野は好調で、同社の好調な業績のけん引役となっていることから、今後明かされる独自ステーブルコインの詳細にも注目が集まりそうだ。

release date 2018.11.16

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨業界に本格参入するeToro

世界最大級のソーシャルトレーディングプラットフォームを運営するeToroは、ここ最近仮想通貨分野に力を入れており、同社のプラットフォームでは、ビットコイン(Bitcoin)などの仮想通貨取引はもちろんのこと、プロトレーダーの投資方法をコピーすることができる「CopyFund」など仮想通貨投資家向けの機能を組み込んでいる。多様なサービスを提供するeToroのプラットフォームは人気を集め、2018年7月時点で2億5,000万人以上のユーザーに利用されている。また先日、eToroが仮想通貨ウォレットサービスを開始したことも発表され、同社の仮想通貨業界参入の勢いは加速している。なお、ウォレットサービスでは今後、新たな仮想通貨やトークンの追加、仮想通貨同士の交換、フィアット(法定通貨)の入金、店舗での支払い機能などのさらに多くの機能を追加していく予定だという。まだ日本ではこのウォレットサービスを利用することができないが、世界中に多くのユーザーを抱えているeToroが、ウォレットをリリースしたことは仮想通貨業界にとってニュースとなった。価格が大きく変動する仮想通貨が実用的に利用されることは難しいとされているが、価値が保証されたステーブルコインの登場により、一般的な利用手段としての仮想通貨に光が差してきた。多くの取引所でステーブルコイン発行の発表が相次いでいるが、すでに大規模なユーザーを抱えるeToroの独自ステーブルコインの発行で、仮想通貨業界がどう反応していくのか注目していきたいところだ。


Date

作成日

2018.11.16

Update

最終更新

2022.05.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か

2025年8月、Exnessの出金方法から一時的に国内銀行振込が削除され、オンラインウォレットと仮想通貨のみ利用可能な状態となりました。現在は復旧していますが、今後のトラブルに備えて、代わりの決済方法の準備を検討するのが望ましい状況です。
update2025.08.06 19:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

トレードなしで参加OK!FXON「Switch2争奪キャンペーン」第2弾がスタート

海外FX業者のFXONで「Nintendo Switch2争奪キャンペーン」の第2弾が開催中です。条件をクリアすると最大3口まで抽選権利を獲得できます。期間中は3回の抽選が実施されるため、落選しても条件をクリアすれば再び抽選に参加できます。
update2025.08.19 19:00

FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?使ってみて分かった実力

2025年1月から本格的にサービスを開始したFXONでは、BTCUSDが大幅ダウンしています。その数値は12.9pipsと、Exnessのようなスプレッドが優秀な業者と比べても業界最安水準です。本記事では、FXONのスプレッドが本当に狭いのかを他社と比較、どれだけお得に取引できるのか検証してみました。
update2025.08.22 19:00

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

【15,000円付与】FXON口座開設ボーナスキャンペーン

海外FX業者のFXONが口座開設ボーナスタイアップキャンペーンを開催中です。新規口座を開設すると15,000円分のボーナスを受け取れます。
update2025.08.26 19:00

日本円ステーブルコインJPYCが発行へ!海外FXの入出金に活用できるか

2025年8月、金融庁が日本円ステーブルコインJPYCを承認しました。海外FXユーザーの中には、海外FXの入出金にJPYCを活用できるのでは?と期待している方もいるのではないでしょうか。本記事では、海外FX入出金でのJPYCの活用例や今後の展望などを考察します。
update2025.08.28 19:00

ExnessがIB報酬を改定!収益が減少するIBパートナーは?

海外FX業者のExnessが、スタンダード・セント・プロ口座のIB報酬の算定方法を改定しました。具体的な計算例を交えながら、どのようなケースで報酬が減少し、どんなケースで増加するのかご紹介します。
update2025.08.29 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル