作成日
:2018.11.08
2021.08.31 15:27
ソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToro(UK)Ltd.(本社:24th floor, One Canada Square Canary Wharf E14 5AB, London, United Kingdom
)【以下、eToroと称す】は、独自の仮想通貨ウォレットの提供を開始することを発表した。eToroの仮想通貨ウォレットは、仮想通貨同士の取引や法定通貨による入金が可能であり、ユーザーがブロックチェーン上のトランザクションや残高を確認する際に使用する秘密鍵の漏洩を防ぐ機能としてマルチシグ、また、多通貨にも対応するマルチカレンシー機能などが実装されているという。また、現段階で対応する仮想通貨は、ビットコイン(Bitcoin)、ビットコインキャッシュ (Bitcoin Cash)、イーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litecoin)の4種類となっており、今後段階的に対応する通貨を増やしていく予定とのことだ。
この度の仮想通貨ウォレットの提供開始に関して、eToroのCEOであるYoni Assia氏は、以下のようにコメントしている。
ブロックチェーンは金融業界に革命をもたらす可能性を持っており、将来的には資産はトークン化されていくでしょう。仮想通貨はその始まりに過ぎないと考えています。今後、ウォレットの機能や提供する国も徐々に拡大し、また小売店などの実店舗などでの決済利用にも対応していく予定です。
Yoni Assia, CEO of eToro - Finextraより引用
eToroの仮想通貨ウォレットのサービス提供は、新しくジブラルタルに設立されたeToroの子会社であるeToro Xによって行われる。eToro Xは、ジブラルタルの金融サービス委員会(Financial Service Commission)から既にライセンス(Distributed Ledger Technology Provider License)を取得しており、以前より本サービスに関連する活動を進めていたようだ。
なお、ウォレットサービスの対象は、eToroの口座に25,000ドル以上の仮想通貨資産を保有するユーザーのみとなるが、eToroは将来的には市場への浸透を目指して対象を広げていく方針とのことだ。
release date 2018.11.08
今年9月末に発表された2017年期のeToroの業績によると、仮想通貨取引などの好調により、取引手数料から生じる利益は前年比で85%の伸びを見せている。企業全体としての営業利益も前年比で33%増しており、欧州で最も勢いのあるブローカーのひとつだと言えるだろう。この結果から考えると、今回のeToro Xが提供するウォレットサービスの立ち上げは、仮想通貨セグメントからの利益を拡大するための試みだと見て取れる。eToroは純粋なブロックチェーン企業ではないものの、CEOであるAssia氏も発言するように、関連テクノロジーを含めて仮想通貨には非常に大きな将来性を感じているようだ。新興のブロックチェーン企業とは違い、ある程度金融業界でも知名度のある企業であるeToroだがアイントラハト・フランクフルトとスポンサー契約を締結しているほか、8月にはeToroは7つの英国サッカープレミアリーグとスポンサーシップを締結するなど、新たな顧客層に対するブランド知名度アップへ向けた出資も積極的に行っている。スタートアップ企業とはまた違った角度から仮想通貨市場にアプローチを取ることができるeToroが、今後どのような方法でビジョンを現実のものとするのか、これからも注目していきたい。
作成日
:2018.11.08
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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