Select Language

フランス、補正予算案で仮想通貨に関する税率を引下げ

フランス、補正予算案で仮想通貨に関する税率を引下げ

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
フランス、補正予算案で仮想通貨に関する税率を引下げ

update 2021.08.31 15:27

減税と法整備で仮想通貨市場の発展を促す

フランス議会では、2019年の補正予算案が提出されており、その中で、仮想通貨のキャピタルゲインに掛かる税率を36.2%から30%へと引き下げることにより、仮想通貨も不動産以外から発生するキャピタルゲインと同等の扱いとなることが明らかとなった。この予算案は、下院の金融委員会によって採択されたもので、正式に採用されるためには、まず最終版の予算案が議会で承認される必要があり、もし承認されれば、来年1月には施行されるという。

欧州で第3位の経済規模を誇るフランスでは、過去、仮想通貨に対して最高45%もの税率を課していた。しかし今年4月、同国の諮問機関である国務院が、デジタル資産から生じる利益は動産に由来するキャピタルゲインの一種と見なすべきと判断し、フランスは仮想通貨利益に対する課税率を引き下げており、このことが今回の軽減税率の政策につながっている。なお、課税率は19%へと大幅に引き下げられたが、一部例外として仮想通貨のマイニングによって発生する利益に関しては、非商業利益、または、専門的活動に起因する利益として除外されている。

フランスは、マクロン大統領の指揮の下、事業者を優遇するビジネス環境の構築を目指しているが、仮想通貨分野もその例外ではない。今年の初めに、マクロン大統領は、企業の成長と変革のための行動計画(Action Plan for Business Growth and Transformation)という法案を打ち立てており、フランスで仮想通貨による資金調達や円滑に事業を成長させるための指針とすることが計画[1]されている。

加えて、フランス議会は今年9月に、ICOのガイドラインとなる法律を可決しており、財務大臣のBruno Le Maire氏は、これに関して法的フレームワークがフランス金融市場庁(Autorité des marchés financiers)【以下、AMFと称す】のICO認可プロセスの実効性を高め、投資家に対して保証がある正当ICOのみを実施することが可能になると発言している。AMFは、以前から、ICOに関する明確なルールが制定されていないことを懸念し、仮想通貨特有のリスクとして不用意な損出、マネーロンダリングやテロ資金供与などを招く原因になっていると指摘していたが、このフレームワークにより、ICOを実施する企業はAMFへ全ての情報の開示が求められることから、投資家に正確な情報に基づいた投資判断を促すことができ、結果的にリスク回避につながると期待されている。

急速に市場の整備と拡大へ向けての準備が進んでいるフランスだが、果たして結果はどう出るのだろうか。

release date 2018.11.08

出典元:

ニュースコメント

競争が激化する欧州の仮想通貨市場

欧州での仮想通貨市場の競争は激化しており、今回のフランス議会の決定はその流れを加速する動きで、他の欧州諸国にも少なからず影響を与えたと考えられる。欧州諸国の中で、最も先進的な仮想通貨市場を抱えているのは、クリプトバレーと称される、ツークを擁するスイスだということに異論はないだろう。スイスでは、先月末に報道された大手オンライン銀行のスイスクォートがICO投資サービスを開始、同じく大手銀行のデューカスコピーがICOの計画を発表するなど、金融業界での仮想通貨利用が積極的に進んでいる。仮想通貨には消極的と言われるイギリスも、EU加盟国などに包括的なルールを制定するように呼びかけるなど、また違ったアプローチで覇権を狙っており、東ヨーロッパ諸国に関しては、完全に仮想通貨を受け入れる方向に振り切っていると言える。一方、フランスは、2018年上期に国内で目立ったICOは実施されておらず、他国と比べるとまだまだこれからという状況ではあるが、進む法整備により今後増加していくことが期待されている。


Date

作成日

2018.11.08

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXにおける国内銀行送金のリスクが高まっており、海外FXユーザーは入出金手段の見直しを迫られています。そんな中、代替手段として注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXとの仮想通貨入出金の方法や送金ルート、注意点などを解説します。
update2026.06.02 19:00

「海外FXは終わり」は誤解!規制後もトレードを続けるには

海外FXが終わりといわれている背景には法改正によるクロスボーダー収納代行規制があります。たしかに規制によって国内銀行送金による入出金は難しくなるとみられていますが、海外FXというサービス自体が終わるわけではありません。本記事では、今後も海外FXを使い続けるために最低限やっておくべき準備について解説します。
update2026.06.01 19:00

【朗報】XMが国内銀行送金の「負け越し出金問題」についに対応!入金履歴リセットを実施

XMTradingが国内銀行送金などの入金履歴をリセットする特別措置の実施を発表しました。これにより、過去の銀行入金分も仮想通貨(暗号資産)など別ルートでの出金が可能になりました。本記事では、今回のリセット措置について解説するとともに、7月1日以降の入出金に関する注意点をお伝えします。
update2026.07.02 19:00

【SNSで話題】海外FXへのウォレット経由での仮想通貨送金で口座凍結に?国内取引所からの直接送金も焦点に

SNS上では「国内取引所からウォレットを経由して海外FXに送金すると、国内取引所が凍結される」という投稿が話題です。また、ウォレット経由の送金で口座凍結される現状から、一部のユーザーが国内取引所から海外FXに直接送金するルートにも言及しています。
update2026.06.26 19:30

HFMへ仮想通貨入金してみた!早い・安い・簡単の三拍子ルートを検証

HFMへ早く・安く・簡単に仮想通貨入金するならXRPがおすすめです。実際の操作画面の画像付きで最短1分・手数料数十円の入金方法を分かりやすく解説します。リアルな感想もぜひ参考にしてください。
update2026.04.16 19:00

XMTradingのアプリがなくなった!?独自アプリが利用不可に

XMTradingのスマートフォン向け独自アプリが、4月15日から利用できなくなりました。本記事では、今回のXMTradingの独自アプリ廃止に関する詳細のほか、代替手段について説明します。
update2026.04.17 19:00

PeskaがUSDTでの入出金に対応!仮想通貨取引所・個人ウォレットへの送金が可能に

PeskaがUSDTによる入出金に対応しました。2026年6月に改正資金決済法が施行されたことで、海外FXユーザーの間では規制によって、「国内銀行送金を利用できなくなるのでは」という懸念が広がっていました。PeskaがUSDTに対応した背景には、こうしたユーザーの懸念を払拭する狙いがあるとみられます。本記事では、PeskaでUSDT送金を利用する際の条件や注意点を解説します。
update2026.06.15 19:00

bitwalletを不安視する声がSNSで増加?安全性や運営会社変更を指摘する投稿も

X上ではbitwallet(ビットウォレット)の信頼性を不安視する声が広がっています。本記事では、SNS上でのbitwallet関連の投稿内容や、bitwalletからの乗り換え先候補となるオンラインウォレットなどを紹介します。
update2026.06.26 19:00

【仮想通貨対応】BXONEとPeskaを徹底比較!海外FXの入出金に使うならどちらがお得?

本記事では、仮想通貨(暗号資産)での入出金に対応しているオンラインウォレットのBXONE(ビーエックスワン)とPeska(ペスカ)を比較し、どちらが海外FXでの入出金に使いやすいのか解説します。
update2026.06.25 19:30

USDTを日本円に換金する方法は?税金や手数料などの注意点も解説

海外FXの仮想通貨入出金ではステーブルコインのUSDTを使うケースが多く、利益などを出金する際はUSDTを日本円に換金する必要があります。本記事では、USDTを日本円に換金する方法に加え、税金や手数料などの注意点を解説します。
update2026.04.13 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当社コンテンツの著作権は当社に帰属します。当社が提供する共有機能や、SNSシェアや引用など、適切な範囲でのご利用は歓迎しております。ただし、商用利用や内容改変を伴う転載、当社と競合するサイトへの転載等、不正な再使用はご遠慮ください。なお、当社が不適切または不正な利用と判断した場合、当該コンテンツの削除その他必要な措置を講じる場合があります。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル