Select Language

ビットフィネックス、新たに4つのステーブルコインを上場

ビットフィネックス、新たに4つのステーブルコインを上場

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
ビットフィネックス、新たに4つのステーブルコインを上場

update 2021.08.31 15:27

脱テザーの動きで他ステーブルコインに需要

仮想通貨取引所のBitfinex【以下、ビットフィネックスと称す】は、新たに4つのステーブルコインの取り扱いを開始することを発表した。[1]今回の発表により、同社が取り扱う米ドル建のステーブルコインは、関連会社が発行するテザー(Tether)、その他ジェミニドル(Gemini Dollar)やUSDコイン(USD Coin)、ダイ(DAI)、パクサス(Paxos)、トゥルーUSD(True USD)の合計6種類となった。これらは全て、同社の分散型取引所プラットフォームであるEthfinex【以下、イーサフィネックスと称す】でも取引可能だという。

ビットフィネックスが、ステーブルコインのリスティングを強化したことは、仮想通貨市場の流れを受けてのことのようだ。これまで、テザーは、ステーブルコインとして必要十分な存在であったが、仮想通貨市場が下降トレンドに突入したことや一極集中な状況に対する危機感から、新しい米ドル建ステーブルコインへの需要が生まれている。先週、バイナンスが、「USDT(テザーの略称)市場」となっていた取引フォームの表記を「ステーブルコイン市場」に改めたことからも、少なからずその影響を受けていることが伺える。

今回の決定は、ビットフィネックスとイーサフィネックス、両者の仮想通貨取引サービスへ対するコミットメントの高さを示しており、テザーに依存することに懸念を持つユーザーにとっては朗報となった。テザーを基軸とする取引所で取引されるテザーのプレミアムは、2.64%となっており、1ヶ月前と比べて1%低くなっているという。これは、取引所がビットフィネックスのように、代替となるステーブルコインを受け入れ始め、ユーザーがテザーへの依存から脱しつつあることを意味している。

KYC(顧客確認)を必要としないイーサフィネックスのような分散型取引所で、ステーブルコイン が取引されることが懸念されているが、Aurora Labs S.A.が運営するIDEXなどの分散型取引所では、口座情報の承認を義務化する動きがあるという。取引所側も、ステーブルコインは、ブロックチェーン技術を普及させるための機会として、実用性を高く評価しており、その利用には積極的だ。結果的にステーブルコインの選択肢は増えてはいるが、テザー優位の状況は続いており、取引量では他のドル建ての通貨が束になっても敵わない水準にある。しかしながら、ステーブルコイン市場の再編は始まっており、近く状況が一変する日が訪れるかもしれない。

release date 2018.12.05

出典元:

ニュースコメント

分散型取引所もSEC規制の対象となる

分散型取引所は、特定の管理者に依存せず、低コストでの取引を実現する新しいシステムとして期待されているが、米国では、証券取引委員会(SEC)が進める規制の標的となっているようだ。SECは、10月後半ごろから仮想通貨市場の積極的な規制に乗り出しており、先月初めには、SECがICOガイドラインを発行する計画があることを発表し、証券法の適応範囲を明確化することを明らかにしている。また先月、未登録の証券を発行したとして、SECが2つのICOプロジェクトに罰金を課すなど、違反する企業を厳しく罰則する方向で動いている。さらにSECは、未登録の仮想通貨取引所を運営しているとして、分散型取引所イーサデルタの創設者であるZachary Cobuun氏を提訴しており、分散型取引所に対し規制を強化していることが伺える。結果的に、事業から得た利益とそれにかかる利息、罰金を併せて支払うことで、和解に至っているが、その仕組み上、直接取引に関与していない分散型取引所が罰せられたことは業界にとっては大きな衝撃となった。こうなった以上、同じ類のイーサフィネックスもSECにお咎めを受ける可能性があり、特にKYCなしで米ドルに近い性質を持つステーブルコインの取引を許可していることも、何らかの問題に発展するかもしれない。


Date

作成日

2018.12.05

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

ビットフライヤーからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間も解説

Myforex編集部では、実際にビットフライヤー(bitFlyer)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。とても簡単でわかりやすく、初心者の方でも安心して利用できるサービスでした。この記事では、実際に送金してみた感想やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.06.26 19:30

【独自取材】海外FXで急拡大中のPeskaとは?入金・出金の安全性や運営実態を直撃

当サイトではPeskaの運営に直接取材を行い、安全性やセキュリティなど、トレーダーが気になるポイントを一つひとつ確認しました。この記事では取材から見えてきたPeskaの実像をお伝えします。
update2025.09.17 19:00

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ参加する

次回から表示しない