Select Language

仮想通貨取引所のErisXが2,750万ドルの資金調達に成功

仮想通貨取引所のErisXが2,750万ドルの資金調達に成功

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:27
仮想通貨取引所のErisXが2,750万ドルの資金調達に成功

update 2021.08.31 15:27

大手金融企業から投資を集め本格始動を目指す

Eris Clearing, LLC(本社:227 West Monroe St., Suite 2070, Chicago, IL 60606[1])が立ち上げを行なっている仮想通貨取引所のErisXは、今月4日に開催されたシリーズB(スタートアップ中盤)の投資ラウンドで、2,750万ドルもの資金調達に成功したことを発表した。ErisXは、仮想通貨を対象としたデリバティブ商品も取り扱う取引所で、今回、フィデリティ・インベストメンツ【以下、フィデリティと称す】やナスダックベンチャーズ【以下、ナスダックと称す】などから投資を集めたことで話題となっている。

今回の投資ラウンドでは、Bitmain、ConsenSys、マネックスグループ、CTC Group Investments、Digital Currency Group、DRW Venture Capital、Pantera Capital、Valor Equity Partnersが参加しているが、フィデリティやナスダックは、投資を実施することは表明しているものの、その額や詳細は明らかにしていない。ErisXのCEOであるThomas Chippas氏によると、調達された資金は、スタッフの雇用とプラットフォームなどのインフラの開発に充てられ、仮想通貨市場の規制や成長を念頭に適切に使用されるという。

これまで、大手ブローカーであるTD Ameritradeの支援を受けていたErisXだが、ここにきて、巨額の資金調達に成功したことで、主要仮想通貨であるビットコイン(Bitcoin)やライトコイン(Litecoin)、イーサリアム(Ethereum)の先物およびスポット取引サービスの実装が計画されている。必要な規制当局の承認を受けることができれば、来年を目処にサービスが提供さることになるだろう。

ErisXは、商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission)【以下、CFTCと称す】の規制に守られた先物市場と手形交換所の構築を目的としているが、まだ決済機関業務の登録が認可されていないという。仮想通貨のスポット取引市場の提供も同様で、CFTCの管轄外となるため、別途、規制への対応が必要とされる。ErisXのウェブサイトによると、来年の第2四半期ごろには、スポット取引がプラットフォーム上で利用できるようになる予定だという。

ConsenSysのCEO、Joseph Lubin氏は、ErisXへの投資に関して、既存の資産をデジタルな形態へ偏移させるために重要なステップだとし、大きな期待を込めている。

release date 2018.12.06

出典元:

ニュースコメント

巨額の資金調達に成功する仮想通貨ベンチャー

ブロックチェーンや仮想通貨といった、新しいテクノロジーを駆使したスタートアップの試みには注目が集まっており、巨額の投資が業界に流れ込んでいる。例えば、今年10月末には、サンフランシスコを拠点とする仮想通貨取引所のCoinbase, Inc.【以下、コインベースと称す】が、株式発行によって3億ドルもの資金を調達した。同じく、ブロックチェーン分析を得意とする調査会社のChainalysisも、KYC(顧客情報)対策ソリューションのベンチマークを公開した結果、1,600万ドルの投資を集めることに成功している。また、Linkledinが優れたベンチャー企業を選出する、2018年度版のトップベンチャー50選では、コインベースやジェミニなどを含む、仮想通貨関連企業が6社もランクインしており、評価や注目度の高さから仮想通貨ベンチャーの勢いの強さが伺える。仮想通貨市場の好調は、刹那的な現象であるとの見方もされているが、続く快進撃に期待せずにはいられない。


Date

作成日

2018.12.06

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitwallet &Titan FX トレードコンテストを開催!賞金総額最大400万円

海外FX業者のTitan FXが、「bitwallet &Titan FX トレードコンテスト」を開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
New
update2024.05.02 20:30

仮想通貨SUIのステーキング利率は?やり方やリスクを解説

仮想通貨SUIは、レイヤー1ブロックチェーンSuiのネイティブトークンです。Suiでは、PoSの派生系であるDPoSによりSUIのステーキングが可能です。当記事では、SUIをステーキングする方法やステーキング利率、ステーキングのリスクをご紹介します。
New
update2024.05.02 20:00

仮想通貨REZの将来性は?イーサリアムのリステーキングプロトコルRenzoについて解説

仮想通貨(暗号資産)REZは、リステーキングプロトコルRenzoのネイティブトークンです。Renzoは、イーサリアム(ETH)のリステーキングを簡単に実行できるプラットフォームとして機能します。
update2024.05.01 20:00

リピート注文その1|最良の取引戦略の1つリピート注文とは

リピート注文(グリッドトレード)は、インディケータに関する知識を必要としないシンプルな手法です。注文を設定した後は、単純なルールに従って行動するだけです。
update2024.04.30 20:30

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル