Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

ESMA、EU域内の仮想通貨投資を規制する方針

ESMA、EU域内の仮想通貨投資を規制する方針

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.27 15:35
ESMA、EU域内の仮想通貨投資を規制する方針

update 2022.01.27 15:35

一部の仮想通貨は現行の規制枠組みで管理・監督する意向

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は1月9日、仮想通貨の新規公開プロセスであるICO(イニシャルコインオファリング)及び仮想通貨に関する報告書を公表した。[1]報告書では、ESMAが各国の規制当局(National Competent Authorities)【以下、NCAsと称す】と協働する形で行った調査に基づく見解が述べられており、仮想通貨の様々なビジネスモデル分析や、仮想通貨に対し現行の規制枠組みを如何に適用していくかの判断が示されている。

ESMAはこの度の報告書で仮想通貨を2つのカテゴリーに分類しており、1つ目はMiFID(金融商品市場指令)規制枠組みのもと管理・監督がなされ、金融商品に該当し得る仮想通貨となっている。ただし、これらの仮想通貨も、引き続き解釈の仕方を見直したり、特別な規制措置を講ずる必要があるか否か再検討する余地があるとしている。ESMAとNCAsがこれまでに実施してきた調査によると、NCAsでは概ね、利益を得ることを目的にトレーディングを行う仮想通貨の一部は、投資信託などの譲渡可能証券のようにMiFID規制下の金融商品に該当するであろうとの見方をしている模様だ。

続けて仮想通貨の2つ目のカテゴリーとして、金融商品と見なされないデジタル資産が挙げられている。ESMAでは、これらのデジタル資産に関しては、投資家保護の観点から、少なくともアンチマネーロンダリングの法規制を課す必要があるとの見解を示している。なお、これまでの分析・調査に基づく仮想通貨規制における問題点や課題を踏まえ、ESMAではEU(欧州連合)域内の投資家を十分に保護するために、各国レベルでそれぞれが規制を行うのではなく、欧州全域での規制を行うべきであると主張している。

仮想通貨規制に関し、ESMAの局長を務めるSteven Maijoor氏は、以下のようにコメントしている。

NCAsと協働で行ってきた調査では、複数の仮想通貨がMiFID規制下の金融商品に該当し、EUの金融規制が全面適用できるであろうという判断に至りました。しかしながら、現行の規制枠組みは、仮想通貨を規制することを想定したものではないため、NCAsでは現行の規制策をいかに仮想通貨へ適用させるか、また仮想通貨の特性からいかなる規制が適用されないか否か判断に窮しているのも事実であります。そして、いくつかの仮想通貨に関しては、現行の金融規制枠組みから外れていることから、十分な投資家保護策が整備されていない中、仮想通貨へ投資することは非常にリスクが高いと認識しております。

Steven Maijoor, the Chair of ESMA - ESMAより引用

またESMAでは、ICOに関しても、適切な投資家保護策が機能する限りにおいては、有益性を確保できると見ている。更に、全ての仮想通貨及び仮想通貨関連事業は、FXやCFDのリスク警告に似たような形で、適切にリスク開示を行うよう求めている。投資家が実際に仮想通貨へ資金を注ぎ込む前にリスク警告を適切に行うことは、仮想通貨投資が抱えるリスクを認識する一定の効果が望めると見ているようだ。

加えてESMAは、仮想通貨が金融市場に非常に多くの問題・課題をもたらすものの、市場としての歴史が浅く、市場規模もさほど大きなものではないため、現状においては、金融システム不安をもたらすことはないと認識している。ただし、投資家にリスクをもたらすことには変わりなく、場合によっては、ESMAが2018年より導入及び再延長しているバイナリーオプション取引禁止措置やCFDレバレッジ規制などのように、仮想通貨を厳格に規制する可能性は残ろう。なお、ESMAでは、仮想通貨が投資家に及ぼす可能性のある甚大なリスクとして、詐欺とサイバー攻撃、マネーロンダリング、市場操作を挙げている。

仮想通貨市場においては、2019年に入って、コインベースがイーサリアムクラシックへの51%攻撃でサービスを停止していることからも、仮想通貨が依然犯罪の格好の標的となっていると読み取れる。一方、仮想通貨への理解を促すべくニューヨーク州が仮想通貨タスクフォースを発足させ、当局がその動向を注視してもいる。仮想通貨を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、投資家保護の機運が更に高まれば、この度のESMAによる欧州全域への規制だけでなく、世界的に仮想通貨規制を強化する荒波が訪れるかもしれない。

release date 2019.01.10

出典元:

ニュースコメント

続く仮想通貨の規制強化

昨今、仮想通貨取引所においては、詐欺的なトラブルや、顧客から預かった仮想通貨が流出するなどのハッキング事件が相次いで報告されている。仮想通貨規制については各機関で検討されているが、G20サミットでも度々取り上げられており、昨年末にはG20が仮想通貨規制に関する声明を発表している。具体的には、国際基準に基づく金融システムは重要であるとの見解のもと、金融活動作業部会(Financial Action Task Force on Money Laundering)に従い仮想通貨を規制するとともに、資金洗浄やテロ資金供与の防止、また投資家を保護する規制強化が必要としている。2019年は日本でG20の開催が予定されているが、この度のESMAによる欧州全域への規制の方針を受け、一層の規制強化は避けられないだろう。世界経済を激動させる可能性も高い仮想通貨だけに、今後も規制に関する見解や決定に注目していきたい。


Date

作成日

2019.01.10

Update

最終更新

2022.01.27

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

JPYCで海外FXに入金してみた!試してわかったメリット・デメリット

海外FXにおける国内銀行送金や銀行口座凍結のリスクが高まる中、新たな入出金手段として日本円建てステーブルコインのJPYCが注目を集めています。本記事では、実際にJPYCを発行して海外FXへ入金するまでの手順や、試してわかったメリット・デメリットなどを紹介します。
update2026.01.08 19:00

XMTradingが仮想通貨での利益の出金に対応!出金の優先順位に注意

XMTradingが仮想通貨での利益の出金に対応しました。ただし、従来通り出金の優先順位に従って、入金分を先に出金しなければ利益を出金することはできません。本記事では、対応している仮想通貨や出金する際の注意点を説明します。
update2026.01.09 19:00

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

bitwallet利用で国内銀行口座が凍結?将来的に出金できなくなるリスクあり

2025年12月現在、bitwalletの入出金が直接的な理由となって、国内銀行口座が凍結されたと断定できる情報は確認されていません。しかし、海外FX業者と国内銀行を取り巻く環境は大きく変わりつつあり、「これまで問題がなかったから今後もbitwalletは安全」とは言い切れない状況になっています。本記事では改正された資金決済法がbitwalletに与える影響や将来的なリスクについて説明します。
update2025.12.29 19:00

【実測】海外FXのゴールドスプレッドを徹底比較|データで分かった「狭い」だけではダメな理由

Myforex編集部では2026年、今ゴールドのスプレッドが一番狭い海外FX業者はどこなのか調査しました。XMTradingやExnessなど人気5社を含めて実測値を比較。平均値だけでなく早朝や指標時の「スプレッド拡大」も徹底検証しています。
update2026.01.16 19:00

Bybitが日本向けサービス終了を発表!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybit(バイビット)が2025年12月22日、日本居住者向けのサービス提供を段階的に終了すると発表しました。本記事ではBybitの発表内容や、仮想通貨入出金を利用する海外FXユーザーへの影響、Bybitの代わりとなる送金ルートなどを解説します。
update2025.12.24 19:00

海外FXとの仮想通貨入出金にはBitgetがおすすめ!FXトレーダーに最適なBitgetの使い方

海外FXの入出金に使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBitgetがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBitgetの使い方を紹介します。
update2025.12.12 19:00

XMTradingがロイヤルティプログラムを改悪?ステータスが下がったユーザーも

海外FX業者のXMTradingがロイヤルティプログラムの条件を変更しました。本記事では、変更前と変更後の条件を比較するほか、他社のポイントプログラムとも比較して、今回の変更が改悪といえるのかどうか説明します。
update2025.12.16 19:00

FXGT「SPエリートプログラム」とは?報酬獲得の条件をサポートに確認してみた

FXGTが発表した入金不要の「SPエリートプログラム」について解説します。1,000ドルのボーナスで取引し、条件を満たせば利益の50%やコピーユーザー利益の20%を報酬として受け取れます。ただし、ルールがやや複雑なため本記事ではサポートの回答をもとに情報を整理しました。
update2026.01.14 19:00

【話題】XMTradingが完全終了?利用者がいま押さえるべきポイントとは

2025年12月の半ば頃から、日本で最も知名度の高い海外FXブローカー「XMTrading」が、凋落の一途を辿る可能性を示唆する投稿がX上で突如話題となり、議論が巻き起こっています。当サイトMyforexは過度な不安視は不要と考えます。本記事ではその理由を説明します。
update2025.12.23 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル