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ブラジルの人気サッカークラブが独自ファントークンを発行

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update 2021.08.31 15:27
ブラジルの人気サッカークラブが独自ファントークンを発行

update 2021.08.31 15:27

チケットやグッズの購入でファンにメリット

ブラジル、ミナスジェライス州の人気プロサッカークラブ、アトレチコ・ミネイロ(Atlético Mineiro)は今月14日、ファン向けのユーティリティトークンとして新しくガロコイン(GaloCoin)を立ち上げたことが明らかとなった。

ガロコインの名称は、アトレチコ・ミネイロのマスコットキャラクターにちなんで付けられており、ポルトガル語では雄鶏(おんどり)を意味する。ガロコインは、ユーティリティトークンが発行可能なFootcoinと呼ばれるイーサリアムブロックチェーンを基盤としたプラットフォームを通して発行されている。現在、ガロコインは、ブラジルの法定通貨であるレアルと同等の価値を持っているが、ステーブルコインのような安定的な価値を保持できるかは未だ明確にはなっていない。ファンは、ガロコインを使って試合の観戦チケットや公式アパレルグッズなど、50ガロコイン(約13ドル)以上を利用すると特典価格で購入することが可能となるという。

最近、このようなユーティリティートークンを活用することで、ファンの取り込みと公式グッズの販売促進を試みることがサッカー界ではトレンドとなっており、多くのサッカークラブが同様の手法を採用している。例えば、3ヶ月前には、フランス1部リーグの強豪、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain)が、スポーツクラブとファンとの交流を深めることを目的にしたSocios.comのプラットフォーム上で、ファントークンを提供開始する計画(Fan Toke Offering, FTO)を発表した。加えて、Socios.comは、イタリアで有名なサッカークラブであるユベントスFCもファントークンの発行を2019年初めに予定していることも同じく発表している。また、仮想通貨取引に進出した金融ブローカーのeToroも英国プレミアリーグとスポンサーシップを行い トッテナム・ホットスパー、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン、クリスタル・パレス、カーディフ・シティ、レスター・シティ、ニューカッスル・ユナイテッド、サウサンプトンの7クラブとのパートナーシップを締結した。

さらに、欧州サッカー連盟(Union of European Football Associations, UEFA)は、ブロックチェーンを基盤としたチケット販売システムの試験を実施し、今年8月には配布したチケットの半分を販売する成功を収めている。[1]サッカー業界は、新しいテクノロジーの取り込みに積極的な姿勢を見せ、仮想通貨業界にとっては新しい市場となっているようだ。

release date 2018.12.17

出典元:

ニュースコメント

サッカー界でも利用が進む仮想通貨関連技術

もともとサッカー界は、金融業界との繋がりが強く、特に欧州では、金融ブローカー、保険、銀行などが有名チームなどの主要なスポンサーとして提携してきた。最近では、キプロスの海外FXブローカーであるEuropeFXがヘルタ・ベルリンとパートナーシップ契約を締結、 さらに、中米ベリーズのFX・CFDブローカーであるScope Marketsもウエストハム・ユナイテッドとパートナーシップ契約を結んでいる。認知度や企業イメージが重要となる金融業界では、このようなスポンサー契約を有効な手段として実施してきたが、ブロックチェーンや仮想通貨関連の新興金融・IT企業に関しては、システムの利便性向上やファンコミュニティの強化を目的に積極的にパートナーとして取り込んでいるようだ。欧州サッカー連盟が、5月に導入したチケットシステムも、チケットの転売や買い占めなどの対策としての効果を期待されており、成功すれば、仮想通貨や関連技術を利用したソリューションがサッカー界でも普及するチャンスとなるかもしれない。


Date

作成日

2018.12.17

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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