Select Language

ユベントスFC、独自のファントークンを発行

ユベントスFC、独自のファントークンを発行

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
ユベントスFC、独自のファントークンを発行

update 2021.08.31 15:22

ファンの意見を取りこみ、チームとの交流を深め、ファンベース拡大を狙う

サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド選手を擁するイタリアの世界的な人気プロサッカークラブであるユベントスFCが、ブロックチェーンを活用した仮想通貨投票プラットフォームを提供するSocios.comと提携して、独自のファントークンを発行することが明らかとなった。

このトークンはJuventus Official Fan Token(ユヴェントスオフィシャルファントークン)と呼ばれ、Socios.comはすでに公式サイトを立ち上げている。[1]ファントークンは2019年初めにFTO(Fan Token Offering)による初期配布が予定されており、ICO(イニシャルコインオファリング)と同じ作法にて実施されることが予測されるが、現時点では、その方法や発行枚数などは明らかとなっていない。ファントークンは、モバイルアプリを通して開催されるイベントなどの投票権として利用したり、Socios.comが発行する独自の仮想通貨であるチリーズ(ChiliZ)と交換することが可能である。すでに全世界に多くのファンを抱え、SNSでも大きな影響力を持つユベントスFCだが、ファントークンによる投票などで得られる意見をクラブ運営に取り込み、ファンとの交流を深めるとともに、さらなるマーケットの開拓とヨーロッパ地域以外のファンベース拡大を目論んでいるようだ。

ユベントスFCのグローバルパートナーシップと売上の責任を担うCROのGiorgio Ricci氏は、このプロジェクトについて以下のようにコメントしている。

クラブは、イノベーションや新しいテクノロジーに対して注意深く先を見越して行動しなければいけません。Socios.comとの提携は、世界中に存在する我々のファンに最先端の技術でさらに楽しむ機会を作り出すことができると信じています。

Giorgio Ricci, Co-CRO of Juventus FC - Juventus Official Websiteより引用

サッカー界に目を向けてみると、各クラブがファン獲得のためにブロックチェーン技術を導入する過渡期と言える状況だろう。二週間前には、フランスの強豪プロサッカークラブ、パリ・サンジェルマンFCが、同じくSocios.comとの提携を行い、世界中のファンに参加を促す方法の一つとして仮想通貨の導入を進めていることを明らかにしている。また、ブラジルのプロサッカー二部リーグのアヴァイFCも9月12日、ICOを利用した2,000万ドルの資金調達を行う計画を発表しており、クラブ強化や一部リーグへの昇格への足がかりとして期待されている。

Socios.comは、世界最大のサッカーコミュニティとマーケットプレイスを構築することを目標に、ブロックチェーンや仮想通貨のテクノロジーの有効利用を促している。今後、これらのテクノロジーが主流となれば、サッカー界はさらなる発展を迎えるかもしれない。

release date 2018.9.25

出典元:

ニュースコメント

トークンでファン参加型の運営を目指す

イタリアのトリノを拠点とする名門サッカークラブが、最新のブロックチェーン技術を活用した独自の公式ファントークンを発行するとのことで大変話題となっているが、このトークンは、チームとファンとの関わりや参加することにインセンティブを与え、収益化することに重点が置かれている。ファントークンの所有者は、クラブの決議事項等に投票が可能となるが、トークンの保有数が多いほど発言力などが強くなり、株式や政治の投票に似た仕組みとなっている。いずれにしても、ファントークンにより、3億4,000万人を越える世界のユベントスファンに、クラブと最先端で親密な交流の機会が提供されることは、喜ばしいことである。

Socios.comは、今後数年間にスポーツ業界へ3億ドルを投入して、50以上のサッカークラブとの提携を考えており、ブロックチェーンと仮想通貨がサッカーファンの体験向上の主軸となり、信頼できる技術であることを実証したいようだ。なお、サッカーチームと仮想通貨関連のコラボレーションは相次いでおり、ベリーズを拠点とする海外FXブローカーであるScope Marketsとウェストハムの提携や、英国を拠点とするグローバルフィンテック企業であるTigerWithとリバプールFCの契約締結などが発表されている。また、先日は米国の野球チームのMLBドジャースがトークンの配布を行っている。来場者に絶大な人気のある選手のキャラクタートークンを配布することで、貧困層の支援につながる可能性も大いにあり、今後、ファンとの関わりにトークンの利用が増えていくことは間違いないだろう。


Date

作成日

2018.09.25

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

仮想通貨INITの将来性は?アプリチェーン統合レイヤー1「Initia」の特徴や評判

仮想通貨INITは、複数のアプリチェーンを統合するレイヤー1ブロックチェーン「Initia」のネイティブトークンです。当記事では、INITの将来性やSNSでの評判、Initiaの特徴などを解説します。
update2025.04.24 19:00

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル