作成日
:2018.09.25
2022.07.18 17:18
中米に位置するベリーズを拠点とするFX・CFDブローカーであるScope Markets(本社:21 Regent Street, 2nd floor, Belize City
)は、イングランド東ロンドンを拠点とするサッカークラブの古豪ウェストハムユナイテッド【以下、ウェストハムと称す】とパートナーシップ契約を締結したことを明らかにした。パートナーシップ契約の詳細な条項や期間などに関しては明らかにされていないものの、Scope Marketsがウェストハムの様々なコミュニケーションチャネルを通じて自社を広告宣伝する機会を持ち、英国をはじめグローバルに同社製品・サービスの拡充を図ることが期待されている。
Scope Marketsは、パートナーシップ契約をきっかけにブランド力の向上を図るべく、多くのサッカーファンが詰めかけるウェストハムのサッカースタジアム内にて、様々なプロモーション活動を行う予定となっている。加えて、このパートナーシップ契約のもとでは、ウエストハムのファンやScope Marketsの既存顧客に向け、ウエストハムに関連づけたマーケティング活動を提供することも可能となる。例えば、既に開幕しているイングランドプレミアリーグ2018年シーズンでは、ウェストハムのユニフォームの背中襟下やトレーニングウェアなどにScope Marketsのロゴを追加する予定であり、これによりScope Marketsの名を多くの人に浸透させていくことが期待できる。
このパートナーシップ契約の締結に関し、ウェストハムの副会長であるKarren Brady氏と、Scope MarketsのCEOであるJacob Plattner氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。
我々はScope Marketsがパートナーシップ契約を結び、ウェストハムユナイテッドファミリーの一員に加わってくれたことを大変喜ばしく思っています。このパートナーシップ契約の締結は、我々が目指しているグローバルなコーポレートアイデンティティーの確立に大きく寄与すると考えております。
Karren Brady, Vice-Chairman of West Ham United - West Ham Unitedより引用
高額を投じるスポンサー契約を結ぶ相手方を決める際には、様々な決め手があると思います。我々にとって、投資の意味合いを適切に理解し、ハードワークができ且つチームワークを重んじ、そして競争が非常に激しい環境でも成功をおさめているイングランドプレミアリーグのウェストハムとスポンサー契約を締結することは、我が社が目指すブランドイメージと一致しており、コーポレートブランドをより一層高めることに繋がると考えております。
Jacob Plattner, CEO of Scope Markets - West Ham Unitedより引用
Scope Marketsとウェストハムのディール(取引、案件)は、新たな顧客獲得を狙うFXブローカーと高い人気と知名度を誇るイングランドプレミアリーグのクラブがスポンサー契約を締結する最新の事例となる。ここ数年にわたり、FX・CFDブローカーやバイナリーオプション各社にとって、自社のブランド認知度を向上させるために、ヨーロッパのサッカーやラグビー、レーシングといったスポーツチームとスポンサー契約を締結することが一般的になっている。また、マーケティング手法も従来のテレビや新聞、雑誌といったマスメディア媒体を使った広告(Above the line marketing)だけでなく、ネット上の広告・イベント(Below the line)を活用し、より世間の注目を惹きつけ、ブランド認知度を高められるような思考を凝らしたものとなってきている。
なお、ウェストハムは、2017年に英国金融行動監視機構(The UK Financial Conduct Authority, FCA)規制下のHantec Markets(本社:Hantec House, 12-14 Wilfred St, Westminster, London SW1E 6PL
)と3年間にわたるクラブの公式FXパートナー契約を結んでいるが、今回のScope Marketsとのパートナーシップ契約締結がHantec marketsとのスポンサー契約にどのような影響をもたらすかは定かになっていない。release date 2018.9.25
企業がスポーツチームや選手とパートナーシップ契約を締結する理由は、ブランド認知向上と新規顧客の獲得が主な目的である。パートナーシップ契約を締結すれば、ユニフォームなどへブランドロゴを入れることができるためブランド知名度を上げることができるほか、チームとコラボレーションしたキャンペーンを行うことにより、異なる顧客層へアプローチすることも可能になる。広告効果はスポーツチームや選手の知名度と人気により差が出ることから、人気スポーツチームや人気選手にはオファーが集中する傾向があるようだ。さらに、大きな注目を集める大会がある場合にもその傾向が強く見られ、今年はサッカーワールドカップロシア大会が開催されたことで、サッカーチームとパートナーシップを契約する企業が目立っている。特に最近では仮想通貨関連企業が積極的にスポーツ関連のスポンサーシップを相次いで発表しており、直近ではTigerWitがリバプールFCとスポンサー契約し、7月にはeToroがアイントラハト・フランクフルトとスポンサー契約、次いで8月には7つの英国サッカープレミアリーグとスポンサーシップを締結している。
作成日
:2018.09.25
最終更新
:2022.07.18
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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