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米国証券取引委員会、ビットコインETF提案への回答を延期

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update 2021.08.31 15:27
米国証券取引委員会、ビットコインETF提案への回答を延期

update 2021.08.31 15:27

来年2月に最終的な判断が下される

米国証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】は、現在可否を検討中であるビットコインETF(Exchange Traded Fund)に関する提案への回答期限を、来年2月27日まで延長することを発表した[1]

このビットコインETFの提案は、大手投資管理会社のVanEckとブロックチェーン関連のスタートアップ企業であるSolidXによって、今年初めに申請されたもので、今年の9月にSECはこのビットコインETFの審査を開始していた。SECの規定では、提案に対する決定はこれ以上延期することはできないようになっているため、次の通知がこのビットコインETFが承認されるかどうかの最終判断となる。

これまで、SECは、数々のビットコインETFに関する提案を拒否してきており、今年8月には、ProSharesやGraniteShares、Direxionなどの企業を含む、9件のビットコインETF提案をSECは却下している。結果的には、これらの提案もSECが再審査を実施することが決まり、その後は、11月6日まで、一般大衆から意見を募る公示期間が設けられ、ビットコインETFに対する民間での意見調査が行われた。

今回のVanEckとSokidXによるビットコインETFの提案は、先物市場の価格を参照するのではなく、ビットコイン価格に直接連動するという点で、他の9件の提案とは異なっているという。SECは、この提案に関しても、11月17日まで公示期間を延長をしており、拒否に対する再提案を10月31日まで設定した。これまでSECには、1,600件もの意見が届いており、未だどちらに転ぶかはわからないが、反響を呼んでいることは確かである。

release date 2018.12.7

出典元:

ニュースコメント

過度に期待しないようSEC関係者が警告

SECへの提案が通れば、米国の金融市場が待ちわびていた、初となるビットコインETFの誕生が現実のものとなるのはほぼ決定的となるため、今回の発表で世界の仮想通貨コミュニティは大いに沸いているようだ。しかし一方で、SECのへスター・ピアース委員、通称クリプトママは、ETFが承認されるかどうかは未だ不透明で、過度な投資行動を控えるよう警笛を鳴らしている。ここ最近、取引量が増えたことや投機筋などの参入も考えられることから、仮想通貨市場の価格の動きは単純ではなくなっており、思わぬ損害を招くケースが増えているという。今年11月、ビットコインキャッシュのアップデートの際にも、数日前から価格は上向きのトレンドで投資を誘導して、その後2週間、仮想通貨市場の歴史に残る大幅な下げを記録している。ましてや、今回のETFに関しては、結果もはっきりとしておらず、SECの承認を期待しての投資は大きなリスクが伴うことは明らかだ。いずれにせよ、SECの判断に注目が集まっているのは確かである。


Date

作成日

2018.12.07

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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