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Boussard & Gavaudan、Playtech株式を一部売却

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update 2021.08.31 15:22
Boussard & Gavaudan、Playtech株式を一部売却

update 2021.08.31 15:22

Playtech株式の株価低迷を受け、損失を計上している模様

フランス・パリを拠点とする独立系アセットマネジメント会社Boussard & Gavaudan(本社:69, boulevard Haussmann 75008 Paris, France[1])が、オンラインゲーム業界と金融業界のビッグカンパニーであるPlaytech PLC(本社:2nd Floor, St George's Court, Upper Church Street, Douglas, IM1 1EE, United Kingdom[2])【以下、Playtechと称す】の株式持ち分を9.1%から4.8%に減らしていたことが明らかとなった。

Boussard & Gavaudanは2002年に設立され、元ゴールドマンサックス証券のEmmanuel Boussard氏とEmmanuel Gavaudan氏が指揮を執り、様々なファンドを通じて約30億ポンドの資産運用を手掛けている。Playtech株式に関しては、時価総額にして約6,770万ポンドにのぼるPlaytechのCFDを1,528万枚保有している状況である。

Boussard & Gavaudanは2017年3月に、Playtechの創業者Teddy Sagi氏がセカンダリー市場でPlaytech株式の売却を進める中、初めてPlaytech株式発行済み総数の4%に当たる持ち分を取得していた。しかし、その際の1株当たり取得価格は、現在の価格である4.43ポンドより2倍ほど高い約8.72ポンドであり、今回のPlaytech株式の一部売却により損失を計上している模様である。

Playtech株式は、過去数か月にわたり約52週間ぶりの安値水準まで沈んでおり、割安と判断した複数の機関投資家、Odey Asset ManagementやSetantaがPlaytech株式を大量取得しており、先日はJP MorganもPlaytech株を取得している。このように、新たな収益源を獲得すべく機関投資家によるPlaytech株式の売買が活発となってきているが、Playtechが運営する海外FXブローカーMarkets.comがライブストリーミングサービスを新たに開始している。Playtechの金融部門Tradetechをけん引役として、新サービスを次々に打ち出し、復活に向けもがき苦しむPlaytechの次の一手にも注目したい。

release date 2018.10.23

出典元:

ニュースコメント

低迷するゲーム業界で格闘するPlaytech

Playtechはオンラインカジノやオンラインゲームなど、ゲームソフトを制作している大手ソフトウェア会社である。オンラインカジノ業界では比較的歴史の浅いゲームプロバイダーであるが、創業から7年後の2006年3月にはロンドンの証券取引所にて株式の上場を果たしている。Playtechは、オンラインカジノ業界で著名なマーベル社と提携し、美しいグラフィクスとサウンドで新時代のプロバイダーとしての地位を確立したものの、2017年3月にライセンス契約が終了となっている。その後も、Playtechは定期的に新しいゲームの開発やリリースを行ってはいるが、現在は低迷しているゲーム業界で、いかに顧客を離さないようにするのか格闘中である。今回、新たな株式取得が明らかとなったPlaytechであるが、金融部門のTradetechのユニークなサービス展開により、今後もトップレベルのソフトウェア会社として君臨し続けることができるかが注目される。


Date

作成日

2018.10.23

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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