Select Language

OANDAがリスク管理サービスを手掛けるGFMを買収

OANDAがリスク管理サービスを手掛けるGFMを買収

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.05.20 14:30
OANDAがリスク管理サービスを手掛けるGFMを買収

update 2022.05.20 14:30

買収や提携を通じた企業成長を図る意向

米国の大手海外FXブローカーであるOANDA Corporation(本社:1460 Broadway 12th Floor New York NY 10036[1])【以下、OANDAと称す】は10月3日、金融関連リスク管理サービスを提供するGFM Solutions Group(30 S. Wacker Suite ♯2247 Chicago, IL 60606[2])【以下、GFMと称す】を買収したことを発表した。

OANDAは2018年5月に、世界最大級のプライベートエクイティファンドであるCVC Capital Partners Asia Pacific IV, L.P【以下、CVCキャピタルパートナーズと称す】に買収されたが、それ以降も、OANDAのCEOであり、2015年以来同社の成長を牽引するVatsa Narashima氏が引き続き同じポジションに留まり、経営のかじ取りを担ってきた。そして、Narashima氏は従来より、ビジネス基盤を強固にすべく他社を戦略的に買収することに関して、機会があれば検討すると前向きな姿勢を示してきており、この度のGFMの案件がその最初の買収事例となった。

GFMはリスク管理と金融関連情報のレポーティングを手掛ける会社で、具体的には、リスクエクスポージャーの計測と管理、ヘッジ会計、金融関連レポーティング、金融商品のバリュエーション測定、コンプライアンス、リスク管理の実践など様々な金融リスク管理ソリューションをSaaS(Software as a Service、ソフトウェアをクライアント側に導入せず、提供者側で稼働させるソフトウェアを、ネットワーク経由でクライアントが利用するサービス)形式にて提供している。

OANDAのCEOであるNarashima氏と、GFMのManaging DirectorでありOANDAの分析部門のマネージングディレクターに就任するCharles Brobts氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

GFMの買収は広範な分析情報の提供を可能とし、我々のお客様が為替のエクスポージャーを効果的に管理することができる為替関連データを、より高付加価値なものにすると考えております。

Vatsa Narashima, CEO at OANDA Corporation - OANDAより引用

OANDAの為替関連データは、広く最高水準の品質と評されています。そしてお客様の為替エクスポージャーやリスクを低減させるために、OANDAの質の高い為替関連データと我々が持つリスク管理のノウハウを結び付けることは、ベストな組み合わせだと確信しております。

Charles Brobst, Managing Director at GFM - OANDAより引用

なお、OANDAはCVCキャピタルパートナーズへの買収時、向こう18カ月で更なる戦略的買収を試みると発表しており、Narashima氏は7月に、CVCのOANDA買収により新たに多くの戦略的な投資機会を生み出し、世界中でインオーガニックな成長(他社の買収や提携を通じた成長)を図ることができる、とコメントしている。

release date 2018.10.4

出典元:

ニュースコメント

さらなる企業成長が注目のOANDA

OANDAは1995年に米国で設立された海外FXブローカーであり、世界で初めて無料でインターネット上の外国為替レートの提供を開始し、現在では1日100万件以上のアクセスを集めている。日本では2004年にOANDA Japan株式会社が設立されており、業界トップの取扱い通貨ペアやCFDの提供を行うほか、独自のスワップ付与方法である毎秒スワップの採用や、EA(自動売買プログラム)の取引環境に力を入れるなど、特徴あるサービスを提供している。なお、この度のGFMの買収は、CVCキャピタルパートナーズへの所有権の譲渡後、初の買収となったが、OANDAはこれを数ある戦略的買収の一つとしている。7月期のOANDAはFXファンドが増加するなど、好調なパフォーマンスをみせているが、GFM買収によりFX管理ソリューションのさらなる構築や最適化が期待され、今後の企業成長にも注目していきたい。


Date

作成日

2018.10.04

Update

最終更新

2022.05.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

またコピトレ詐欺か?WeekendFXにAmazingTick型の詐欺疑惑

WeekendFXのコピートレードに参加したユーザーが、「出金できなくなった」と次々に声を上げ始めています。AmazingTickの詐欺事例との類似点も多く、同じ手口のコピトレ詐欺なのではないかという疑惑が持ち上がっています。
update2025.06.23 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

【速報】イラン・イスラエル停戦報道でビットコイン反発、一時10万6,000ドル突破

2025年6月23日、トランプ大統領がイラン・イスラエル間の停戦を自身のSNSで発表しました。これにより中東での地政学リスクが後退し、ビットコイン(BTC)の価格は一時10万6,000ドルまで急反発しました。
update2025.06.24 19:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

【スリトレ堂安氏の約3倍】本田圭佑×Titan FX、SNSフォロワー数379万の影響力は?

海外FX業者のTitan FXがサッカー選手の本田圭佑氏をグローバルアンバサダーに起用したことを発表しました。なぜTitan FXは「本田圭佑」を選んだのか、SNSの反応や業界の過去事例からその影響力を読み解きます。
update2025.06.09 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル