Select Language

日本の店頭外国為替証拠金取引高は3ヶ月連続の減少

日本の店頭外国為替証拠金取引高は3ヶ月連続の減少

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.27 17:47
日本の店頭外国為替証拠金取引高は3ヶ月連続の減少

update 2022.01.27 17:47

8月は逆張りの買い建玉が増加

日本の金融先物取引業協会(The Financial Futures Association of Japan)【以下、FFAJと称す】は、9月14日、8月の店頭FX月次速報を発表した。速報によると、店頭外国為替証拠金取引の取扱業者である会員の同取引高が減少しており、取引活動の低下が続いていることが明らかとなった。

8月の店頭外国為替証拠金取引高は、298兆円(2.7兆ドル)と前月の301兆円から1.07%減少した。出来高の減少傾向は今年5月から続いており、6月は前月比12%の大幅減、7月も前月比7.61%減となっている。通貨ペア別の取引金額をみると、8月の米ドル円とクロス円の取引金額は258兆円となり、7月の265兆円に比べ2.8%減となった。一方で、取引所取引の出来高は2.5兆円と前月より4.32%増加した。

また、8月の通貨建玉合計は6.72兆円と前月から約3%減少となった。売り建玉が2.53兆円と7月の2.85兆円から減少する一方で、買い建玉は前月比6%増の4.36兆円となったことから、下落局面での逆張りが増えた模様だ。

FFAJは1989年に設立された一般社団法人で、金融先物取引業の適正円滑な運営を行う目的で発足した自主規制機関である。今年8月時点の店頭外国為替証拠金取扱会員数は、7月と変わりなく53社となっている。 なお、FFAJが公表した四半期別の協会会員の取引概況によると、今年の第1四半期は、取引所取引・店頭取引ともに出来高が前四半期に比べ20%を超える大幅な増加となっている[1]

release date 2018.9.14

出典元:

ニュースコメント

FX市場の冷え込みが続く

例年8月度は、夏枯れ相場と言われており、個人投資家や機関投資家が夏季休暇に入ることから取引高が減少し相場が冷え込むと言われている。また、7月に発生したトルコリラ大暴落の影響もあるかもしれない。しかし、5月から連続して出来高減少となると、例年通りと一言では言い表すことはできないだろう。背景として、今年春に、FX取引の規制強化として、日本金融庁がレバレッジ10倍への引き下げを検討しているとの報道があり、結局、反対意見多数でレバレッジ10倍案は見送りとなったものの、ハイレバレッジ取引が可能な海外FX業者へ口座移管したのではないかとも推測できる。また、金融庁の日本国内の仮想通貨投資に関する調査からも明らかとなったが、多くのトレーダーが、FX市場から仮想通貨市場へと移行したのではないかと思わざるを得ない。今年の第一四半期は出来高が大幅に上昇したが、9月から年末にかけてどう推移していくか、引き続き注目していきたい。


Date

作成日

2018.09.14

Update

最終更新

2022.01.27

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小

海外FX業者のExnessが主要銘柄のスプレッドを縮小しています。BTCUSDは16%、ETHUSDでは23%の縮小が確認されています。本記事では縮小後のExnessスプレッドを主要なブローカーと比較しました。
update2025.10.02 19:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

SNSでステーブルコイン利息の議論が勃発!Bybitで手軽にUSDT等を高利回り運用

ここ最近、SNS上ではステーブルコインの利回りに関する活発な議論なども見られます。本記事では、SNSで話題となった議論を整理しつつ、Bybitでのステーブルコインの運用方法や、海外FXとの仮想通貨入出金ルートの全体像などをまとめます。
update2025.10.01 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル