作成日
:2024.03.13
2024.04.17 06:50
仮想通貨(暗号資産)AEVOは、分散型デリバティブ取引所Aevoのネイティブトークンです。Aevo取引所は、仮想通貨トレーダー向けにオプション取引などを提供しています。
2024年3月6日には、大手取引所のBinance(バイナンス)がローンチプールでのAEVOの取り扱いを発表し、SNS上でも注目が集まっています。当記事では、仮想通貨AEVOの将来性やX(旧Twitter)での評判、トークンの使い道などを解説します。
画像引用:Binance公式X
2024年3月6日、仮想通貨(暗号資産)取引所のBinance(バイナンス)は、ローンチプールでのAEVOの取り扱いを発表しました。Binanceのローンチプールとは、指定の仮想通貨を預けると特定のトークンがもらえるイベントです。
2024年3月8日から3月12日にかけて仮想通貨をステーキングすると、報酬としてAEVOを獲得できます。ステーキング可能な仮想通貨はBNB・FDUSDの2種類で、毎日900万AEVO、合計4,500万AEVOが配布されます。
画像引用:Aevo
仮想通貨(暗号資産)AEVOは、分散型デリバティブ取引所Aevoのネイティブトークンです。AEVOはイーサリアムロールアップのレイヤー2トークンで、ステーキングやガバナンスなどに利用されます。
分散型取引所とはブロックチェーン上で仮想通貨を売買できる取引所であり、中央管理者が存在しません。分散型取引所を意味する「Decentralized Exchange」の頭文字をとってDEXとも呼ばれます。
多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。
2020年にローンチしたAevo取引所は、これまで多くの仮想通貨トレーダーに利用されてきました。
最大TVL(預かり残高)3億5,000万ドル以上、合計取引金額100億ドル以上、平均TPS(1秒あたりの取引件数)5,000以上、レイテンシー(通信にかかる遅延時間)0.01秒未満などの実績を持っています(2024年3月10日時点)。
画像引用:Aevo
Aevo取引所は、仮想通貨のオプション取引や、パーペチュアル取引を行える分散型取引所(DEX)です。
オプション取引とは、将来の一定の日に、一定の価格でトークンを「買う権利」や「売る権利」を売買することです。またパーペチュアル取引とは、通常の先物取引と違って、無期限でポジションを保有し続けられる先物取引のことです。
上記2種類の取引は「デリバティブ取引」とも呼ばれており、投資経験が豊富な仮想通貨トレーダー向けです。Aevo取引所は、そのような上級者をターゲットとした分散型取引所といえます。
一般的な先物取引とは、決められた期間内で資産を売買し、満期になると決済が行われる取引を指します。しかし、仮想通貨取引では、満期日が定められておらず永続的に特定のポジションを保有できる「永久先物取引」が盛んに行われています。
画像引用:Aevo
Aevo取引所は、管理者のいない分散型取引所(DEX)でありながら、中央集権取引所(CEX)並の使いやすさを実現しています。
Aevoでトレーダーが注文を出すと、まずオフチェーンのオーダーブック(板)に送られマッチングが行われます。その後、ブロックチェーン上で決済が行われます。つまり、オフチェーンとオンチェーンの利点を活かした仕組みです。
Aevoでは、Uniswapなどで使われる自動マーケットメーカー(AMM)ではなく、オーダーブックを利用できる点が革新的です。これにより、トレーダーは1秒間に何百もの注文を出すことが可能になります。
AMMは「Automated Market Maker」の略称で、分散型取引所(DEX)で主に使われます。取引価格が自動的に決まる仕組みで、ユーザーは流動性を提供すると見返りに報酬を受け取れます。
Aevo取引所は、イーサリアムロールアップのAevoレイヤー2上に構築されているため、イーサリアムが持つセキュリティの恩恵を受けています。
Aevoレイヤー2は、OP Stackという技術を使って開発されました。さらに、データ可用性(Data Availability)レイヤーにCelestiaを使うことで、トレーダーの取引手数料を安くしています。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨(暗号資産)AEVOは、2024年3月13日の上場直後、乱高下を見せながら約500円までの上昇を見せました。その後、400円前半の価格帯まで下落しましたが、再び価格を持ち直している状況です。
当記事執筆現在(2024年3月14日)では、450円付近を推移しています。ただし、取引所に上場して間もないため、今後の価格推移についてはもう少し様子を見る必要があるでしょう。
仮想通貨(暗号資産)AEVOはBinance(バイナンス)ローンチプールでの取り扱いが決まり、X(旧Twitter)で話題になっています。
中には「950万ドル分のBNBおよびFDUSDがステーキングされており、AEVOは史上最も勢いのあるローンチになりそうだ」と期待するユーザーも見受けられました。
仮想通貨(暗号資産)AEVOの将来性に関して、以下の点が挙げられます。
AEVOの運営チームは、これまでに合計1,660万ドルの資金調達に成功しています。特筆すべき点は、大手取引所のCoinbaseや、仮想通貨ベンチャーキャピタルのParadigmなどから出資を受けていることです。
画像引用:Aevo
上記の点から、AEVOチームは潤沢な開発資金だけでなく、業界大手とのコネクションを持っていることが推測できます。
AEVOの運営チームは、大手取引所のCoibase・Kraken・投資銀行のGoldman Sachs・スタンフォード大学・マサチューセッツ工科大学(MIT)・コーネル大学などの出身者で構成されています。
CoinbaseやKrakenの出身者がAEVOチームにいることを鑑みると、AEVOが将来的に大手取引所に上場する可能性は高いかもしれません。
AEVOは、2024年第2四半期までにトレーダー向けインセンティブプログラムを開始する予定です。これは、Aevo取引所を利用するトレーダーに報酬を与える企画と考えられます。
このプログラムをきっかけに、Aevo取引所でのトレードが活発になることで、ネイティブトークンであるAEVOの需要も高まるかもしれません。
仮想通貨(暗号資産)AEVOは、「分散型取引所(DEX)」のカテゴリに属しています。DEX関連の仮想通貨の中には、2024年3月時点で価格が高騰しているものもあり、注目されています。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨UNIは、分散型取引所(DEX)のUniswapのネイティブトークンです。2021年5月に約4,700円の高値をつけてから低迷を続けていましたが、2024年2月より再び勢いを取り戻しています。
当記事執筆現在(2024年3月10日)では、2,100円付近の価格帯を推移している状況です。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨JUPは、ソラナ(SOL)ブロックチェーンのDEXアグリゲーターJupiterのネイティブトークンです。2024年2月にローンチしてから価格が低迷していましたが、3月頃から高騰を続けています。
当記事執筆時点(2024年3月10日)では110円付近で推移しており、1ヶ月で価格は約50%上昇しています。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨DYDXは、パーペチュアル取引を提供する分散型取引所dYdXのネイティブトークンです。
2024年2月以降は右肩上がりの上昇を続けており、当記事執筆時点(2024年3月10日)では、630円台で過去最高値付近を推移しています。
仮想通貨(暗号資産)AEVOの総供給量は10億枚で、2024年3月にそのうちの11%が放出される予定です。
AEVOの配分比率はDAOトレジャリーが36%を占めており、将来のプロジェクト運営費などに充てられる予定です。一方で、チームに23%、プライベートセール投資家に18.5%と大きな割合を配分している点には注意が必要です。
AEVOの分配先と比率は、下の表のとおりです。
番号 |
説明 |
---|---|
1 |
18.5%がプライベートセール投資家に割り当てられています。 |
2 |
4.5%がBinanceローンチプールに割り当てられています。 |
3 |
2.0%がマーケットメーカーに割り当てられています。 |
4 |
3.0%がエアドロップに割り当てられています。 |
5 |
23.0%がチームに割り当てられています。 |
6 |
2.7%が企業トレジャリーに割り当てられています。 |
7 |
36.0%がDAOトレジャリーに割り当てられています。 |
8 |
10.3%は仮想通貨RBNの循環供給量です。 |
AEVOは、DeFiプロトコルのRibbon Financeのチームによって開発されました。そのため、Ribbon FinanceのトークンであるRBNは、1:1の比率でAEVOに転換することが可能です。転換後、AEVOは2ヶ月間ロックされます。
プライベート投資家やチームのRBNは、2024年5月までにすべてのロックが解除される予定です。
仮想通貨AEVOの使い道として、以下などが挙げられます。
AEVOホルダーは、ネットワークのアップグレードや、Aevo取引所への新規上場銘柄、その他の運営事項などについて投票できます。
AEVOホルダーは、仮想通貨AEVOを9週間ステーキングすることで、sAEVO(AEVOのステーキング版)を受け取ることができます。sAEVOは他のウォレットなどに送信することができませんので、注意してください。
sAEVOホルダーには、Aevo取引所の手数料割引、報酬倍率の上昇、新製品への早期アクセスなどの特典がつく予定です。
AEVOをステーキングすることで入手できるsAEVOには、以下の特徴があります。
sAEVOを保有することで、Aevo取引所での取引手数料が割引されます。
現在、Aevo取引所でのオプション取引やパーペチュアル取引は、メーカー手数料が0.03%〜0.05%、テイカー手数料が0.05〜0.08%です。
上記手数料から割引が適用されると、sAEVOを保有するトレーダーは頻繁に取引を行いやすくなります。
sAEVOを保有することで、ガバナンスに関する権限が拡大されます。
具体的には、DAOに対して新たな提案を行うことや、DAO委員会に選出されること、AEVOホルダーの2倍の議決権を持つことが可能です。
仮想通貨(暗号資産)AEVOのリスクとして、「チームやプライベート投資家へのトークン配分比率の高さ」が考えられます。
AEVOのチームやプライベート投資家には、供給量全体の41.5%のトークンが割り当てられています。
もちろん、将来的にトークンのロックが解除されたからといって、ただちに売却されるとは限りません。しかし、AEVOへの投資を検討する方は、上記の事実を念頭に置いておくべきでしょう。
2024年3月14日現在、仮想通貨(暗号資産)AEVOは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるAEVOの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) | 〇 |
〇 |
(バイナンス) | 〇 |
〇 |
(ゲート) | 〇 |
〇 |
(メクシー) | 〇 |
〇 |
(ビンエックス) | 〇 |
〇 |
(ビットゲット) | 〇 |
× |
(コインイーエックス) | 〇 |
× |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。
Bybitでは、3つの手順でAEVOを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、AEVOの購入ページ(AEVO/USDT)にアクセスします。
なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でAEVOを購入するには、以下のように操作をして「AEVOを買う」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価格 |
購入したい数量を入力します。 |
AEVOはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
内容を確認して「AEVOを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したAEVOは現物アカウント残高に反映されます。
以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。
2024年3月、ビットコインが史上最高値を更新したことをうけて、仮想通貨(暗号資産)市場全体が活気づいています。今後、分散型取引所(DEX)でのトレードはますます盛り上がるかもしれません。
そのなかでも仮想通貨AEVOは、上級トレーダー向け分散型取引所のネイティブトークンとして注目を集めています。これから、多くのトレーダーがハイリターンを求めて、Aevo取引所を利用する可能性は高いでしょう。
作成日
:2024.03.13
最終更新
:2024.04.17
元証券会社勤務。2017年から仮想通貨に投資し、バブルとどん底の両方を経験する。2020年からは海外スタートアップや仮想通貨関連のライターとして独立。海外移住が趣味で、カナダ・オーストラリア・アメリカ・オランダなどを転々としている。
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