作成日
:2024.02.19
2024.05.28 22:00
Farcasterは分散型SNSプロトコルであり、SNSアプリのWarpcast経由でサービスを利用可能です。Farcasterは2024年1月末の新機能実装後にユーザー数が増え、注目を集めています。
当記事では、FarcasterのX(旧Twitter)での評判や将来性、サービスの特徴、利用時の注意点などを解説します。
画像引用:Farcaster公式X
Farcasterは分散型SNSプロトコルで、元Coinbase幹部の2人、Dan Romero氏とVarun Srinivasan氏によって立ち上げられました。
分散型SNSは、ブロックチェーンを基礎に構築されたSNSです。従来のSNSと異なり、中央管理者がおらず、分散化されたシステムの中で運用されます。プライバシー性能が高く、仮想通貨による報酬などがあるのが特徴的です。
Farcasterはオプティミズム(OP)を基盤としており、SNS構築に必要な機能を提供します。Farcasterを使用するにはアプリケーションが別途必要です。
画像引用:Warpcast
FarcasterはSNSアプリのWarpcastを公開しており、X(旧Twitter)に似た画面です。iOSとAndroidで利用可能で、Warpcastを通じてFarcasterアカウントを作成して使用します。
Farcasterは著名人も利用しています。例えば、利用者としてイーサリアム(ETH)創設者のヴィタリック・ブテリン氏や、Uniswap創設者のアダムズ・ヘイデン氏などの名前が挙げられています。
Farcasterはユーザー数が急増し、大手仮想通貨(暗号資産)メディアに取り上げられています。2024年1月26日に新機能「Frames」が実装されており、これが主な要因の模様です。
XでもFarcasterが話題となっており、仮想通貨界隈のインフルエンサーがFarcasterを紹介しています。
Farcasterは分散型SNSとして注目を集めているものの、ネイティブトークンを発行していません。このため、関連トークンの価格が高騰しています。
例えば、Farcasterコミュニティの象徴的なNFTコレクション「Farcaster OG」のフロアプライス(最低落札価格)は、およそ5.5ETHにまで高騰しました。
画像引用:OpenSea
加えて、Farcaster上でコミュニティにエアドロップされたDEGENの価格は、2024年1月後半から大きく上昇しました。売りに押される場面があったものの、全体としては価格を大きく上げています。
画像引用:DEXTools
DEGENはFarcasterコミュニティから誕生した仮想通貨で、Base上のERC-20トークンとして発行されています。BaseおよびFarcasterの開発者やクリエーター、ユーザーなどの支援目的で発行されました。
Farcasterの将来性を判断する材料として、いくつか挙げられます。
Farcasterのアクティブユーザー数は2024年1月末以降に増加しました。ブロックチェーン情報ポータルのDuneによると、Farcasterの日間アクティブユーザー数は直近の最大値で4万人を超えています。
画像引用:Dune
Farcasterはネイティブトークンを発行せず、Warpcastユーザーに「WARPS」と呼ばれるポイントを配布しています。購入したりクエストをこなしたりして獲得可能です。
FarcasterはWARPSに関して詳細を発表していないものの、仮想通貨コミュニティではWARPS保有者に何かをエアドロップするとの予想もあるようです。
エアドロップとは仮想通貨の無償配布を指します。知名度向上などを目的として新規プロジェクトが実施する例が多く、仮想通貨をもらうには公式ツイッターをフォローすることなど一定の条件がつく場合もあります。
Farcasterの特徴として、次の3つが挙げられます。
Framesを使うと、Farcasterでのキャスト(投稿)に下の例のような機能を追加できます。
Farcasterはイーサリアムのウォレットアドレスにユーザーネームを紐付けてアカウントを生成し、ユーザーは2種類のユーザーネームを選択できます。
オフチェーンのユーザーネームはFarcasterによって管理され、無料で利用可能です。その一方、オンチェーンのユーザーネームはENSによって発行されるので、料金を支払う必要があります。
ENSは、イーサリアム・ネーム・サービス(Ethereum Name Service)の略称です。既存のドメインネームサービスのように、イーサリアムのウォレットアドレスに任意の名前を割り当て、覚えやすい形での利用を可能にします。
Farcaster上には多数のSNSアプリがあり、ユーザーはお好みのSNSを選んで利用可能です。Warpcast以外にも、Supercast・Yup・FarcordなどのSNSアプリがあります。
Farcasterを利用する上での注意点として、以下の3つが挙げられます。
Farcasterの利用は無料ではありません。年間最低7ドルのストレージ代のほか、ガス代を負担する必要があります。
ストレージには以下のユーザーデータが保存されます。
保存容量には上限があり、追加で費用を支払うと、より多くのデータを保存できます。
Warpcastは有料アプリであり、コストは年間5ドルです。
Farcasterには、Warpcast以外にも複数のSNSアプリがあります。しかし、Warpcast以外については安全性が確認されていないことなどを理由に、公式アプリであるWarpcastの利用が推奨されています。
2022年にイーロン・マスク氏がXを買収して以降、代替サービスを模索する動きが顕在化しました。その流れを受けてDamusやPhaverなどが誕生しましたが、いずれもXに代わる地位を確保できていません。
Farcasterは著名人による利用や新機能の実装で注目を集めており、Xの代替サービスとなり得るでしょうか。今後も分散型SNS界隈のトレンドには注目です。
作成日
:2024.02.19
最終更新
:2024.05.28
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Zoomexがテレグラム限定クイズキャンペーンを開催!2択クイズに答えてUSDTボーナスを獲得
2024.11.25 19:00
仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説
2024.11.20 20:00
Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催
2024.11.20 19:30
スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~
2024.11.20 19:00
ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得
2024.11.15 20:00
ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は
2024.11.14 20:30
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー