作成日
:2024.01.30
2024.01.30 16:52
TradingView(トレーディングビュー)では、さまざまなカスタムインジケータを利用することができます。その中には、エントリーサイン・決済サイン・トレンド転換サインなどをチャート上に表示するサインツールもあります。
TradingViewは操作が簡単な上に、相場の流れをすぐにつかめる便利なツールが豊富です。スマホやタブレットでいつでも最新の相場情報をチェックでき、世界中のトレーダーとアイデアを共有するSNS機能もあります。
この記事では、TradingView初心者でも、徐々にトレードのスキルを高めていけるようなサインツールの選び方、おすすめの無料サインツールを紹介します。
TradingView(トレーディングビュー)は、トレードが初めての人でも、もっと経験を積んでいる人でも使いやすいツールを無料で提供しています。
この中には、特定の条件が揃うとシグナルを表示するサインツールもあります。サインツールは、相場がどのように動いているかを教えてくれるため、トレード計画を立てる際のツールとして活用できます。
TradingViewを使えば、カスタムインジケータやさまざまなサインツールを用いて、相場の状況を迅速に分析することが可能です。これらのツールを活用することで、どのようなトレンドが存在し、どこにチャンスがあるかを探すことができるでしょう。
スマートフォンやタブレットを使って、TradingViewからの通知を受け取る設定も可能です。SNSのような機能も利用でき、世界中のトレーダーとアイデアを共有したり、自身の考えをシェアすることができます。他のトレーダーの分析やトレード手法を参考にすれば、自分のトレードスタイルを確立するのに役立つでしょう。
MT4(MetaTrader4)やMT5(MetaTader5)といった他のツールと比較して、TradingViewではカスタムインジケータの方が使い方は簡単です。面倒なダウンロードや再起動などせず、すぐにインジケータを利用できます。
ただし、TradingViewは高度チャート分析ツールという要素が強いため、取引プラットホームとしてはMT4/MT5に軍配が上がるでしょう。TradingViewから直接取引可能な業者には限りがあり、
easyMarkets(イージーマーケッツ)は対応していますが、大手海外FX業者のXMTrading(エックスエムトレーディング)やTitan FX(タイタンエフエックス)は対応していません。
TradingViewのサインツールを駆使すると、相場の動きをより深く理解し、自分ではなかなか気づけなかった相場のサインに気づくことができます。全てのサインに従う必要はありませんが、取引の参考にできるでしょう。
サインツールを利用するときは、自分のトレードスタイルやお気に入りのインジケータのサインを提供するツールを利用すると良いでしょう。
TradingViewのサインツールを上手に使うためには、いくつかのポイントを知っておく必要があります。TradingViewにはたくさんのインジケータがあるため、どのサインツールを使用すべきか迷ってしまうかもしれません。
当記事では、TradingViewのチャート上にエントリー方向・トレンド方向などを表示するカスタムインジケータを「サインツール」と定義します。
まずは、サインツールを選ぶところから始めましょう。TradingViewには色々なカスタムインジケータがあり、どれを選ぶかがとっても大事です。自分のトレードスタイルや、何を知りたいかに合わせて、インジケータを探しましょう。
サインをチャート上に表示するカスタムインジケータを見つけるコツを紹介します。
上部ツールバーの「インジケータ」をクリックします。
画像引用:TradingView
検索ボックスに「alert」と入力します。
画像引用:TradingView
気になるカスタムインジケータを選んで、チャートに表示させましょう。以下は一目均衡表のサインを表示する「Ichimoku - Alerts」というカスタムインジケータです。
画像引用:TradingView
「Alert」という名前がついているインジケータは、何らかの通知設定があるカスタムインジケータが多く、サインを表示するタイプのインジケータも多い印象です。
TradingViewのインジケータはパラーメーターや配色など、さまざまな項目を設定できます。チャートに反映させて、自分にとって使いやすい設定を探してみましょう。
しかし、TradingViewのプランによっては、1つのチャートに表示できるインジケータの数に制限があるので注意しましょう。TradingViewのプランについては、以下のリンクから確認できます。
サインツールを使うときに一番大事なことは、サインツールのみに頼りすぎないことです。サインツールは非常に役立ちますが、相場で予想外の動きが発生することも珍しくありません。そのため、サインツールの情報のみではなく、他の相場情報も一緒に考えることが大切です。
例えば、他のテクニカル分析ツールでもシグナルが出ているか確認したり、経済指標などの結果や注目されているファンダメンタルをチェックしながら、総合的に状況を判断しましょう。
TradingView(トレーディングビュー)は、初心者でも簡単に使える無料のサインツールを多数提供しています。しかし、その選択肢の多さが逆に迷いを生むことも少なくありません。ここでは、TradingViewで利用できる初心者向けの無料サインツールの選び方をご紹介します。
まず、TradingViewのインジケータ選択画面では、さまざまなサインツールが無料で提供されています。これらのツールは、TradingViewのホーム画面からアクセスできるコミュニティページで、画像付きで掲載されているため、見た目で選ぶことも可能です。
また、人気のスクリプトやTradingViewの専門チームが厳選した「エディターズトピック」をチェックするのも良いでしょう。これらの解説は英語で書かれていることが多いので、英語に不慣れな方は翻訳機能を活用しましょう。
初心者の方には、標準的なインジケータにサインを表示させるだけのシンプルなツールから使い始めることをおすすめします。
例えば、「移動平均線がクロスしたらサインを出すツール」や「ボリンジャーバンドの3σ線にタッチしたらシグナルを出すツール」など、シグナルを表示する条件が分かりやすいものが理想的です。これらはトレードの基本を理解するのに役立ちます。
下記のチャートには、「MA Strategy Emperor insiliconot」というインジケータを表示しています。このインジケータは、移動平均線のパーフェクトオーダーが出現したときにサインを表示します。
画像引用:TradingView
移動平均線のパーフェクトオーダーは、複数の移動平均線が特定の順序で整列する状態を指し、強いトレンドの存在を示唆します。一般的に3本の移動平均線を利用し、上昇トレンドであれば上から順に「短期>中期>長期」と並んだ状態をパーフェクトオーダーと呼びます。下降トレンドでは逆の並びになります。
インジケータについての知識が増えてきたら、コミュニティページのエディターズトピックなどから、よりオリジナル性の高い少し複雑なインジケータを試してみるのも良いでしょう。これにより、自分のトレードスタイルに合ったツールを見つけることができます。
ここでは、TradingViewで活用できそうなおすすめのインジケータを3つ紹介します。
「Breakout Detector」は、任意の時間軸の高値・安値をブレイクした段階でサインが出現し、アラームも設定可能なカスタムインジケータです。
画像引用:TradingView
「Breakout Detector」の機能は以下の3つです。
番号 |
説明 |
---|---|
1 |
ブレイクが発生すると利確・損切りの目安を表示する。ブルーのボックスが利確の目安。オレンジのボックスは損切りの目安。 |
2 |
過去の相場で、現在のシグナルが発生した回数や勝率などを確認できる。 |
3 |
ダマシのブレイクアウトが発生したポイントにマーカーを表示する。 |
Breakout Detectorインジケータは、「ブレイクアウト」を見つけるツールです。
ブレイクアウトは、価格が節目となる高値・安値、またはレジスタンスラインやサポートラインを超えることにより、価格が急激にその方向に動く現象です。これは、相場にトレンドが形成される重要なサインとして広く知られています。
Breakout Detectorは、任意の時間軸(デフォルトでは週足)の高値・安値を超えたり下回ったりするときに、サインを出現させる機能があります。また、取引で利益を得るための目標価格(TP)と損失を防ぐためのストップロス水準(SL)を表示する機能があります。
Breakout Detectorには、MT4/MT5のような自動売買機能はないため、あくまでも利益確定ライン・ストップロス水準に到達したときにサイン・アラートを発信する機能のみです。このツールを基に取引する場合、自分であらかじめTP・SLを指値注文する必要があります。
これにより、取引するときにどの程度のリスクを取るかを自分で決めることができます。ブレイクアウトが本物か偽物かを見分ける「ダマシ発見」機能もあり、間違った判断を避けるのに役立つでしょう。
また、自分が設定している戦略が過去の相場で何回程度シグナルを発したのか、勝率はどれぐらいか、ダマシの回数はどれぐらいかなどを示すダッシュボードも表示されます。
「Multi Timeframe Supply & Demand Zones(マルチタイムフレーム 需要・需給ゾーン)」は、買われやすい価格水準・売られやすい価格水準をチャートに表示するインジケータです。
画像引用:TradingView
2つの任意の時間軸で支持帯、抵抗帯となる部分をチャート上で確認できます。上記の画像には1時間足チャートに、1時間足と4時間足の支持帯・抵抗帯を表示しています。両方の支持帯・抵抗帯が重なっている価格帯は反発・反落する可能性が高いため、押し目買いや戻り売りをしたいときに活用できるツールです。
画像引用:TradingView
「Glowing RSI Candlesticks」は、従来のRSI(相対力指数)インジケータをローソク足で表示するインジケータです。このインジケータの特徴は、RSIの変動をローソク足で分析することができるため、相場の勢いが強いのか弱いのかをRSIのチャートで判断できる点です。
RSIを開発したJ.W.ワイルダー氏は、「RSIをチャートとして分析する」という考え方を著書に残しています。RSIにも価格と同じように天井や底、チャートフォーメーションを分析でき、価格よりも先行する傾向があると紹介されています。ワイルダー氏によるとRSIのチャートを分析すれば、価格が今後どのように動くのかを事前に把握できるということです。
「Glowing RSI Candlesticks」には、RSIのチャートに3本の移動平均線を表示する機能もあります。期間は自由に設定できるため、価格チャートと同じように分析することが可能です。
また、RSIのダイバージェンスを見つけやすいのも特徴です。価格が上昇/下落しているにもかかわらず、RSIのチャートが下降/上昇しているときはダイバージェンスが発生しており、相場が転換する可能性があります。
Glow RSIにアラートを設定することもできるため、30や70、上昇基調と下落基調の境目である50などにアラートを任意でセットすることもできます。
TradingView(トレーディングビュー)を使ってトレードの勝率を上げるには、いくつかの大切なポイントがあります。
まず、現在市場でどのようなファンダメンタル(基本的な経済要因)が重視されているかを理解することが重要です。例えば、インフレ率や金利動向など、その時々の経済状況によって市場は大きく動きます。これらの要因を把握しておくことで、より精度の高いトレード判断が可能になるでしょう。
次に、毎日コンスタントに相場をチェックし、相場力を養うことが大切です。実際の市場の動きを見続けることで、トレンドの変化や市場のムードを読む能力が自然と身につきます。初心者のうちは、相場の動きを理解するだけでも有効です。
TradingViewのアラーム機能を活用するのもポイントです。重要な価格レベルや特定のイベントが発生した際に通知を受け取ることができるため、常に市場の動向をリアルタイムで把握できます。これにより、トレードのチャンスを逃してしまうリスクを軽減できるでしょう。
サインツールの限界を理解することも重要です。これらのツールだけに頼って利益を得るのは難しいので、他の分析手法と組み合わせて使いましょう。
例えば、テクニカル分析とファンダメンタル分析を併用すると効果的です。さらにトレンド系のサインツール(例えば移動平均線)とオシレータ系のテクニカル分析を組み合わせると、より多角的に相場を分析できるようになるでしょう。
ローソク足のパターンやオシレータ系のツールなど、さまざまな指標を試して、自分のトレードスタイルに合った分析方法を見つけることが大切です。
サインツールをトレードに上手く取り入れるには、インジケータの特性を理解しておく必要があります。
サインツールによって、得意な場面は異なります。トレンド系のサインツールをレンジ相場で使用しても、効果を発揮するのは難しいでしょう。サインツールが上手く機能する場面とそうではない場面を見極めることが重要です。
実際の取引で使用する前にバックテストを実施するなどして、サインツールの特性を把握しておきましょう。
バックテストとは、自動売買プログラムや裁量トレード手法の売買戦略を過去の値動きに当てはめてみて、どのような成績になるのかを検証する作業のことです。バックテストを行う方法は、過去のチャートをたどって手動で行う方法や、バックテストに特化したツールを使う方法などいくつかあります。
そのほか、長期的に相場で生き残るには、資金管理も非常に重要です。優秀なトレーダーであっても、負けトレードが続いてしまうこともあります。
サインツールを使用していてもリスクを管理していなければ、資金を大幅に減らしてしまう恐れがあります。リスクをしっかり管理した上で、サインツールを活用しましょう。
TradingView(トレーディングビュー)は、FXや株式、仮想通貨などのチャート分析が可能な使い勝手の良いツールです。初心者から上級者まで幅広いニーズに対応できるオプションが数多く用意されており、トレーダーの取引スタイルや目標に柔軟に対応できる点が特徴です。
サインツールを他の分析方法と組み合わせて使うことで、相場に対する洞察を深めることができます。サインツールだけでなく、経済情報や市場のトレンドにも注意を払いましょう。
TradingViewのサインツールは、相場の動きを理解しやすくなる初心者にも使いやすいツールです。サインツールを活用して、取引スキルの向上を目指しましょう。
作成日
:2024.01.30
最終更新
:2024.01.30
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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