作成日
:2023.11.16
2023.12.09 16:07
TradingView(トレーディングビュー)の高機能チャートに出来高を表示することで、トレンド転換やトレンド形成が加速するタイミングを捉えやすくなります。TradigViewを活用すれば、世界の市場に上場する銘柄を瞬時に表示して出来高の分析ができるため、取引量の急激な増加に伴ってトレンド転換しそうな銘柄を効率よく探せるでしょう。
この記事では出来高の基礎知識を押さえた後に、TradingViewにおける出来高の基本の使い方をご紹介します。加えて、実例を交えながら具体的なトレード手法も解説します。
TradingView(トレーディングビュー)では相場分析に役立つ2種類の出来高のインジケーターを表示できます。
2種類の出来高の特徴とトレードで注目するポイントを解説します。
横軸に表示される出来高は、一定期間における取引量(売買が成立した回数)を棒グラフの長さで示します。株式であれば期間中に売買が成立した株数が分かり、FXや仮想通貨(暗号資産)であればティック回数が示されます。
ティック(Tick)とは、株などの金融商品の取引における値動きの最小単位のことを指します。ティックは金融商品によって異なり、例えばティックが1円に設定されている金融商品であれば、100円、101円、102円のように1円刻みで値動きします。FXの場合は、値動きの単位はピップス(pips)やポイントが使われるためティックとは呼ばず、1回ごとに提示されるレートのことをティックと呼びます。
TradingViewに表示したドル円の日足チャートで出来高を確認しましょう。
画像引用:TradingView
ドル円が150円を超えたときに出来高が急増して陰線になりました。翌日以降も出来高は著しく減少することなく高値を切り下げていることから、150円付近からドル円を売りたいトレーダーが多いことが推測できます。
一方で、ドル円が130円を割り込んだ直後にも出来高を急増させ、陽線になりました。翌日以降も出来高が高い水準を保ちながら安値を切り上げていることから、130円付近からは買いの注文数が売りの注文数を上回っていることが推測されます。
売買の成立回数を示す横軸の出来高は、取引量を可視化したものです。チャートの方向性に対するトレーダーの見方が表れるため、トレンドを予測する指標として活用できます。
縦軸に表示される出来高では、一定の価格帯における取引量をヒストグラムで示します。TradingViewに表示したドル円の日足チャートで価格帯別出来高を確認しましょう。
画像引用:TradingView
チャートがもみ合っている2つの価格帯で、出来高が増えていることが分かります。POC(ポイントオブコントール)とは、測定期間の中で最も取引量が多い価格を意味します。
チャートがもみ合った価格帯にPOCが含まれていたり、高値や安値と重なる場合にはレジスタンスラインやサポートラインとして機能することがあります。なお、TradingViewでは価格帯別出来高のことを「出来高プロファイル(Volume Profile)」と呼ぶので、インジケーターを検索する際にはこの名称を用いるようにしましょう。
TradingView(トレーディングビュー)の出来高のインジケーターは、チャートに標準搭載されている「内蔵インジケーター」とユーザーが開発した独自インジケーターの「コミュニティスクリプト」に分かれています。
内蔵インジケーターの登録数は6つのみですが(2023年7月付)、コミュニティスクリプトは使い切れない程の数が登録されています。
画像引用:TradingView
ユーザーはTradingView独自のプログラミング言語のPineスクリプトを用いて、出来高のインジケーターを開発・公開できます。TradingViewの月間利用者数は5,000万人を超えているため、コミュニティスクリプトの新規登録が続く状況です。
また、金融プラットフォームでもあるTradingViewにはSNSがあるため、優れた出来高のコミュニティスクリプトをシェアすることで「いいね」がもらえます。また、評判の良いインジケーターの開発者には公式側から認証マークが付与されることなども、TradingViewで機能性に優れた出来高が新規登録される理由になっているようです。
TradingViewは英語圏のユーザーが多いので、より多くのコミュニティスクリプトの中から探したいときには英語(volume)で検索しましょう。
TradingView(トレーディングビュー)に出来高を表示する方法を説明します。チャート上部の「インジケーター」をクリックした後に表示される検索パネルに、「出来高」または「volume」を入力します。
内蔵インジケーターを表示する場合は「テクニカル」から選び、ユーザーが開発した独自インジケーターを表示する場合は「コミュニティスクリプト」から選びましょう。
画像引用:TradingView
ドル円の日足に1期間(ローソク足1本)ごとの取引量を示す出来高(volume)を表示しました。(下図)
TradingViewの出来高であれば、ティックの計測数や出来高移動平均線も表示できます。また、陽線と陰線に応じて出来高を色分けできるので、市場における売買の活況度合いを目視で把握しやすくなります。
画像引用:TradingView
TradingViewにはトレーダーが必要とする機能をこまめに調節できる出来高のインジケーターが揃っているので、トレンド分析を行う際に活用できるでしょう。
なお、TradingViewに表示した出来高をカスタマイズする方法は、以下の記事をご覧ください。
TradingView(トレーディングビュー)に表示した出来高の基本的な見方を確認しましょう。
ドル円の日足チャートが上昇トレンドから下降トレンドへ転換し、二番底をつけてから再び上昇トレンドへ向かうときの出来高の変化を確認します。
画像引用:TradingView
150円を超えたドル円は出来高を急増させて上ヒゲが長い大陰線①を確定し、これを起点にして下降トレンドに転換しました。140円に接近する過程で売り注文を吸収し切れず、一旦140円を割り込んでいます。
ここで①と②の大陰線の後の出来高の推移に注目してください。①でドル円が150円を付けた後の数日間の出来高に対して、②の140円を割り込んだ後の数日間の出来高の方が高い水準を保っています。150円のドル円よりも140円の方が買い需要が高く、多くの買い注文が入って売買が成立した結果が連続した陽線としても反映されています。
トレーダーの心理状況がプライスアクションに表れることはよく知られていますが、TradingViewの出来高でも確認できます。その後、140円を下方ブレイクしたドル円は、130円を割り込んだ際に一段と出来高を増やして上影陽線③を作りました。強烈な売りの圧力があるものの、買い方が負けていない証拠です。
プライスアクションとは、ローソク足の形状や並びから相場に参加する投資家の心理を読み取り、それを売買戦略に役立てるテクニカル分析の手法です。ローソク足の形状や並びといえば、日本生まれの酒田罫線(酒田五法)が有名ですが、欧米ではプライスアクションがスタンダードです。
その後、Wボトムを形成してネックラインをブレイクする際に、出来高移動平均線を超える大商いで上昇に転じましたが、再度売りに押されます。ここでは130円に向かって下落する過程における出来高の推移(④)に注目です。
値下がりに合わせて出来高も右肩下がりになってはいるものの、これまでにない出来高水準で推移しています。これにより、130円付近のドル円を買いたいトレーダーが本腰を入れて買い下がっていることが推測できます。
150円や140円の水準では起きなかったTradingViewの出来高の変化が、130円付近で明確に表れたことがポイントです。その後、チャートが安値を切り上げて二番底となり上昇トレンドへと転換しました。
チャートがトレンドを形成するときには、レンジ相場よりも大きな出来高を伴って一方向に動くケースが多いです。2021年10月~2022年3月までの半年間、112円~116円のレンジを形成していたドル円は、レンジ上限で急増した出来高水準を保ったまま116円をブレイクし(①)、安値をつけることなく125円まで一気に上昇しました。
画像引用:TradingView
大商いの中で3日間連続して下落②したものの、陰線のコマが出現した後には上昇に転じ、大きな出来高を維持したまま130円に到達しています。ドル円が130円を超えてからは10円幅で上下するダイナミックな相場に様変わりしています。出来高が116円の上方ブレイク後は、出来高が高い水準を維持している点にも注目です。
出来高は銘柄に対するトレーダーの人気度を表し、取引の活況度を可視化します。一度注目を集めた銘柄は活発な売買に伴い値幅が大きくなるため、トレードのチャンスも増えることになります。
レンジ相場の上限・下限で出来高が急増して水準が切り替わったときは、トレンド形成のシグナルと捉えましょう。特にその後の押し目・戻り目が浅いときには、レンジブレイクの可能性が高まります。
上図のドル円の日足チャートにおいて、Aでは小さなローソク足ですが、出来高には変化の兆しが表れています。翌日以降も高い出来高を保ったまま114円の半値まで押すことなく、Bではさらに出来高を増やして陽線が確定しました。
出来高を利用したレンジブレイクの成功率を高めるため、以下2つの点に注目しましょう。
商品を問わずに流動性が高い銘柄に適用できるので、レンジブレイクの勝率を高める際に役立つでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)の出来高を、トレードで利用する際に役立つ機能を紹介します。
TradingViewで出来高の平均を確認したいときは、出来高移動平均線を表示しましょう。指定した期間における出来高の平均をグラフ化できるため、出来高の増減を視覚的に判断しやすくなります。
出来高移動平均線を表示するには、チャート左上にある出来高の「設定アイコン」またはチャート上の出来高を右クリックした後に表示される「設定」をクリックします。
出来高移動平均線の期間設定は、パネル内の「パラメーター」をクリックした後に任意の数字で指定します。表示の設定は、パネル内の「スタイル」をクリックした後に「Volume MA」にチェックを入れます。
画像引用:TradingView
トレンド転換の初動における出来高の急増は誰の目にも明らかですが、その後の需給の活況度合いを判断する指標としても、TradingViewの出来高移動平均線は役立ちます。上昇トレンドへと転換する初期段階では、売りに押されたときにも買い注文が減らない様子が出来高移動平均線を連続して超える棒グラフ(四角枠)に表れます。
画像引用:TradingView
チャート分析にTradingViewの出来高分析を加えると、おおよその需給が分かるのでポジションを建てやすくなるでしょう。
出来高移動平均線は「過去n日間の出来高の合計 ÷ n」で求められます。価格の移動平均線と算出方法は同じです。自身のトレードスタイルに応じて期間を調整しましょう。
TradingViewではインジケーターに対してもアラートを設定できます。トレンド相場の初動からポジションを取りたいときや保有中のポジションをトレンドの終了局面で決済したいとき、出来高の急増を見逃さない方法としてアラートが役立ちます。
まずは、チャート上部の「アラート」をクリックした後に「設定」を選びます。条件の項目で「出来高(20)」と「交差」を指定します。丸括弧内の数値(20)には、出来高移動平均線で設定した期間が自動で反映されます。
画像引用:TradingView
設定パネル内の「通知」を選んだ後に「アプリに通知」と「Eメールを送信」などにチェックを入れておくことで外出先でも出来高の急増を見逃すことがなくなるでしょう。
また、TradingViewはクラウドで管理されているため、MT4/MT5のようなダウンロード型のチャートツールとは異なり、パソコンを起動しておく必要がありません。
加えて、TradingViewのパソコン版とスマホアプリで設定した出来高のアラートは同期されるため、同じ設定を2回以上行う必要がなく、時間効率よく多くの銘柄のトレンド分析を行えるでしょう。
トレンド転換やトレンド形成が促進される相場において、出来高が増加することを利用した2つのトレード手法を解説します。
ドル円が下降トレンドから上昇トレンドへ転換する可能性がある状況を、増加した出来高で確認した後、チャートの形状を見ながら逆張りを行います。
値ごろ感に頼った逆張りやナンピンでは、保有したポジションが塩漬けになり資金効率を悪くする場合があります。今回はリスクリワード比率を算出できる計画的な逆張りを行うため、ダウ理論の第六法則「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」に従うことを条件とします。
これは「チャートが安値を切り上げて高値を更新すること」が下降トレンドの継続を否定する明確な転換シグナルであることを指すので、この高値を抜けていく際に買いの逆張りを行います。
下図はTradingViewに表示したドル円の日足です。150円を天井にして大陰線を作り、下降トレンドへ転換しました。
画像引用:TradingView
TradingViewの出来高が増加して、平均値を上回った後に発生した逆張りポイントはAとBになります。
Aの場面では、ドル円が138円を下回って安値①を作った後、出来高は20日平均付近を維持しながら陽線を形成しました。新たな安値②を作った際に、安値切り上げ型のWボトムから高値①をブレイクアウトすることを想定して、高値①に買い、安値②に損切りの逆指値注文を入れます。
画像引用:TradingView
Aでの逆張りは、高値①を上抜けたものの終値で超えることができず、2日間出来高を減らしながら下落した後に下方ブレイクして損切りに終わりました。トレードはルール通りにエントリーを続けて、トータルの損益でプラス収支を目指すものです。再度出来高の増加をシグナルにした逆張りポイントを狙います。
続いてBの場面では、ドル円が130円を割り込んだ「※」の部分にて、TradingViewの出来高がこれまでにない増加を見せて陽線を作っています。翌日以降も出来高が高い水準を保ちながら安値を切り上げ、出来高移動平均線が若干上向きに転じています。
画像引用:TradingView
Bでの逆張りは、安値切り上げ型のWボトムで高値をブレイクアウトして上昇トレンドに転換することを想定して、高値③と安値③に逆指値注文を入れます。
損切りがボトム付近の128円で利益確定の目安が138円です。欲を言えば150円からの下落の半値戻しとなる140円を目安にすれば、リスクリターン比率が4または5となります。その後は終値が高値を上回る大陽線を作り、大きな出来高を伴いながらトレンド転換を確定させて138円付近まで上昇しました。
トレンド転換の逆張り手法でエントリーする際、以下2つの手順を守るようにしましょう。
出来高分析を取り入れることで、逆張りでのエントリーの精度を高められる可能性があります。
出来高が増加してトレンドを形成しているときは、順張りトレードで資産を大きく増やせるチャンスが何度も訪れます。今回は大相場に入ったドル円を例にして、トレンド形成の過程における短期足の順張り手法を解説します。
ドル円は116円をブレイクアウトした後に一度も安値を作ることなく125円に到達し、その直後に「※」の部分で出来高を伴った陰線を確定しました。「9円も上昇したから売っておこう」などと、安易な逆張りをしないように注意しましょう。長期トレンド相場では、短期足の順張りを徹底することが基本です。
画像引用:TradingView
出来高を伴った陰線を「初押し」と予想して買い注文の準備をします。4時間足以下のチャートを確認しながら損切りとエントリーの価格を決めていきしょう。
ドル円の4時間足(下図)でも前回の安値121.5円に押してくる過程で出来高を増やしているので、押し目買いの注文がしっかり入っていることが分かります。
ダウ理論の第六法則に該当するポイントは、高値②のブレイクアウトです。すでに安値①から安値②へと価格が切り上がっているため、上昇トレンドへの転換が確定します。
画像引用:TradingView
ドル円の1時間足(下図)に買いと損切りの逆指値注文を入れる例を示しました。長期トレンドは出来高を伴った上昇トレンドを形成している最中なので、短期足では安値を切り上げて高値を更新するポイントに淡々と逆指値注文を入れていきます。
反対に、高値切り下げ安値更新により1時間足が下降トレンドを確定した時点で一旦順張りトレードを終了します。
画像引用:TradingView
短期足の順張り手法ではエントリーする時間帯に注意しましょう。例えば、「※1」の部分はニューヨーク時間と重なるため、ボラティリティが高まることを想定して15分足に切り替えた方がエントリーを的確に捉えやすくなるでしょう。
また、「※2」部分のもみ合い相場は大きくレートが動いた後によく見られる現象で、高値圏で小休止した状態です。安値に損切りの逆指値注文をしてエントリーすると下ヒゲで狩られるリスクが高くなるので、この相場の性質を知っておくだけで無駄な損失を防ぐことができるでしょう。
リスクリワード比率については、高値125円を最初の利益確定の目安としても期待値の高いトレードばかりです。さらには、125円より上にある出来高を伴った需給のしこりが2002年にまで遡るため、125円をブレイクアウトすると上値が軽くなる環境です。
リスクリワードレシオとは、「損失と利益の比率」という意味で、利益が出たトレード(勝ちトレード)の平均利益額と、損失が出たトレード(負けトレード)の平均損失額の比率のことをいいます。リスクリワードレシオの数値が大きければ大きいほど、勝ちトレードの平均利益が大きい、つまり損小利大のトレードとなっていることを示します。
ただし、1回の損失額は資金の2%以内に抑えるようにしましょう。複数のポジションを保有する場合には総損失額が資金の2%以内に収まるように数量を調整します。
今回は大相場に入った初押しのみを例にしましたが、長期トレンド相場の間は短期足の順張り手法として多くの場面で活用できるでしょう。
TradingView(トレーディングビュー)で出来高を使用する際の注意点を解説します。
出来高に対する誤った認識をもったままチャート分析をしないためにも、順番に確認していきましょう。
FXや仮想通貨(暗号資産)CFDのように、各業者や取引所から提供されるティック回数を基にした出来高は市場全体の取引量を表しているわけではありません。そのため、出来高が少ない提供元の銘柄をチャートに表示する場合は注意が必要です。
例えば、シンボル検索欄に「USDJPY」を入力するとレートの提供元が一覧で表示されます。
画像引用:TradingView
世界中に金融サービスを提供するFXCMとOANDAのドル円の日足チャートで出来高を比較します。
FXCMのチャートにおける出来高は、FXCMの利用者に限定した取引量を表しており、OANDAも同じ方法で出来高がグラフ化されています。チャート形状はほぼ同じですが、「※」の部分(2023年7月13日)の出来高に大きな違いが表れました。
画像引用:TradingView
いずれも十分な取引量があるので出来高の信頼性は高いものの、出来高の違いはトレードの想定を変える原因にもなるため、レートの配信元によって出来高が異なる点に留意しておきましょう。
続いては取引量が少ない配信元の例として、海外の暗号資産(仮想通貨)取引所のKraken(クラーケン)が提供するドル円の出来高を確認します。FXCMと比較した際に、20期間の出来高の平均値の差が50倍を超えています。(2023年7月24日時点)
画像引用:TradingView
Krakenは取引量が少ないために窓開けが連発し、TradingViewで自動算出される出来高の少なさからも、大口の取引には不向きであることが分かります。
長期的な相場予測で需給を考慮する際、日本銀行が発表している「参考計数(東京外為市場における取引状況)」が参考になるでしょう。ドル円・ユーロドル・ユーロ円の年次と日次の取引高がまとめられています。年次データについては、東京外国為替市場におけるFX業者経由の終日分出来高を基に取引高が算出されています。世界におけるFXの出来高はBISが発表する「Triennial Central Bank Survey」にまとめられています。
価格帯別出来高は一定期間における取引量の累積がヒストグラムに表れるため、横軸の出来高のように一期間(日足なら1日)でトレンド転換を示唆することはほぼありません。
ドル円の日足に表示した2種類の出来高を比較します。
画像引用:TradingView
TradingViewの出来高について、ドル円が天井を付けてから急落してPOC(ポイントオブコントロール)を割り込んだ場面で出来高が急増しています。
翌日から平均的な取引量を保ちながら陽線で推移していることからも、「※」部分の出来高急増が下落から上昇への反転シグナルだったことが分かります。
価格帯別出来高のPOCは測定期間における取引量の累積結果であり、横軸の出来高のように一期間で急増することは滅多にありません。TradingViewの価格帯別出来高は、サポートラインまたはレジスタンスラインの目安として活用しましょう。
TradingView(トレーディングビュー)には1つの無料プランと3つの有料プランが用意されています。
無料プランでは、出来高の内蔵インジケーターとユーザーが開発した独自インジケーターのコミュニティスクリプトを使えます。ただし、価格帯別出来高は、コミュニティスクリプトのみとなっています。
一方、有料プランでは出来高と価格帯別出来高の全てのインジケーターを使用できます。
プランの比較 | 無料プラン | 有料プラン |
---|---|---|
出来高のコミュニティスクリプト | ◯ | ◯ |
出来高の内蔵インジケーター | ||
価格帯別出来高のコミュニティスクリプト | ||
価格帯別出来高の内蔵インジケーター | ✕ |
TradingView(トレーディングビュー)では、横軸の出来高と縦軸の価格帯別出来高をインジケーターパネルから検索して使い分けることができます。
公式が選別した内蔵インジケーターとユーザーが開発した豊富なコミュニティスクリプトを活用すれば、出来高を用いたさまざまなトレード手法に対応できるでしょう。出来高は平均を上回る出来高の急増に注目し、トレンドの転換や継続のシグナルとして捉え、チャートの方向性を予測するために用います。
出来高はその時点における需給そのものであり、遅効性のないテクニカル指標です。プライスアクションなどと組み合わせることで、トレンドの変化をいち早く察知することができるでしょう。
作成日
:2023.11.16
最終更新
:2023.12.09
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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