Select Language

リップル(XRP)のステーキング利率は?やり方やリスクについて解説

リップル(XRP)のステーキング利率は?やり方やリスクについて解説

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.06.05 08:29
リップル(XRP)のステーキング利率は?やり方やリスクについて解説

update 2024.06.05 08:29

リップル(XRP)は、米Ripple社が開発した仮想通貨(暗号資産)です。リップルは、国際送金を迅速かつ低コストで行うために開発されたグローバルネットワークです。

XRPを保有するユーザーは、仮想通貨取引所などのステーキングサービスを利用することで、利回りを得ながらXRPを運用できます。当記事では、リップルをステーキングする方法や各取引所の利率、ステーキングする上でのリスクなどを解説します。

リップル(XRP)とは

リップル(XRP)とは、アメリカに拠点を置くRipple社が開発・管理している仮想通貨(暗号資産)です。

リップル(XRP)

画像引用:Ripple

当記事執筆現在(2023年9月8日)、XRPは全ての仮想通貨の時価総額ランキングで5位に位置しており、日本国内でも高い人気を誇っています。

なお、仮想通貨としての正式名称はXRP(エックスアールピー)であり、ティッカーシンボルも同じXRPが使用されます。また、XRPが流通しているのは、XRP Ledgerと呼ばれるネットワークです。そして、これらを管理・開発しているのが、Ripple(リップル)社となっています。

XRPのステーキングとは

通常、ステーキングとは、PoSブロックチェーンにおけるブロック生成のプロセスを意味します。そのブロックチェーンのネイティブトークンを預け入れてバリデータとなり、承認システムに貢献すれば、報酬を受け取れます。

そのため、一般的な意味のステーキングは、PoSを採用するブロックチェーンでしか行えません。

PoSステーキングとは
point PoSとは

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)はブロック生成ルールの1つです。ビットコイン(BTC)などが採用するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と比較して、電力消費が少ない点や拡張性が高い点などで注目されています。

一方、仮想通貨業界では、「取引所などを通じて仮想通貨を運用する手法」のことを広くステーキングと呼んでいます。この意味でのステーキングは、資産を貸し出すレンディングに近いサービスです。

XRPでは、Ripple Protocol Consensus Algorithm(RPCA)という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しているため、PoSブロックチェーンではありません。そのため「XRPをステーキングする」といった場合、保有資産を貸し出して金利を得るレンディングを意味します。

レンディングとは
knowledge コンセンサスアルゴリズムとは

コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックを生成するためのルールです。PoWやPoSに加え、DPoS(デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)やPoI(プルーフ・オブ・インポータンス)などが存在します。それぞれ長所や短所があり、開発思想などの違いによって採用するコンセンサスアルゴリズムが変わってきます。

XRPをステーキングする方法

XRPをステーキング(レンディング)する方法として、以下のようなものがあります。

  • 取引所のステーキングサービスを利用する
  • レンディングプラットフォームを利用する

取引所のステーキングサービスを利用する

仮想通貨(暗号資産)取引所の中には、XRPのステーキングサービスを提供している場所があります。なお、取引所によっては「セービング」や「レンディング」などと表現しているケースもあります。

取引所の口座にあるXRPを預けるだけなので、初心者でも手軽にステーキングできます。一般的に、国内取引所よりも海外取引所の方が、取り扱いしている銘柄数が多い傾向にあります。

海外取引所の中では、日本語に対応しているBybit(バイビット)などが使いやすくておすすめです。

レンディングプラットフォームを利用する

取引所ではなく、レンディングプラットフォームにXRPを預け、運用するという方法もあります。日本国内で運営されているレンディングプラットフォームもあり、安定的にXRPを運用できます。

XRPのステーキング利率

当記事執筆時点(2023年9月8日)における、取引所が提供するステーキング(レンディング)サービスの利率は以下の通りです。

名称 年率
Bybit
・積立ステーキング:2.90%
・定期ステーキング(60日間):3.80% (*1)
Binance フレキシブル:1.46%
Bitget フレキシブル:0.40%(*1)
bitbank 1.00%(1年間)(*2)
Coincheck
1.00%(14日間)
2.00%(30日間)
3.00%(90日間)(*1)
4.00%(180日間)(*1)
5.00%(365日間)(*1)

(*1)2023年9月8日現在、完売しています。

(*2)2023年9月期募集の利率を記載しています。

上記の通り、利用する取引所によって利率は大きく異なります。また、同じ取引所でも運用期間の長さによって利率は変わります。

Bybitでは、いつでも払戻し可能な「積立ステーキング」と、満期日を迎えるまで払戻しができない「定期ステーキング」があります。Binance(バイナンス)とBitget(ビットゲット)に関しては、固定期間がない「フレキシブルステーキング」のみ取り扱いしています。

国内取引所では、期間が固定されたレンディングサービスを提供しているケースが多いです。bitbankでは、運用期間が1年固定しかありません。Coincheckに関しては、いくつかの固定期間があり、それぞれ年率が違います。

固定期間がなく、柔軟にXRPを運用したい方は海外取引所の利用がおすすめです。一方、期間が決まっていても、手軽に運用したい方は国内取引所を使うのがよいかもしれません。

XRPのステーキングのリスク

XRPをステーキングする際は、以下のリスクに注意する必要があります。

  • 価格変動リスク
  • カウンターパーティリスク

価格変動リスク

運用期間が固定されているステーキングを利用した場合、満期までXRPを引き出すことができません。XRPをはじめ、仮想通貨(暗号資産)は価格変動が激しいです。大幅な価格の下落が起きた場合でも、XRPを引き出せないのは大きなリスクになり得ます。

カウンターパーティリスク

国内外を問わず、中央集権的な取引所でステーキングをする場合には、カウンターパーティリスクにも注意しなければなりません。

point カウンターパーティーリスクとは

取引相手(カウンターパーティー)の債務不履行や詐欺などのリスクを指します。FTXの経営破綻以降、中央集権型取引所などのカウンターパーティーリスクへの警戒感が高まっています。

もし、Bybit(バイビット)など、利用している取引所に何かしらの問題が発生した場合、運用中のXRPを失ってしまう危険性があります。

安全性を確保している日本国内の取引所でも同様です。通常の口座での保管は分別管理の対象ですが、レンディングは分別管理の対象外です。そのため、国内取引所が経営破綻した場合、預けている仮想通貨が返還される保証はありません。

XRPのステーキングのやり方

手軽に利用できるBybit(バイビット)でのステーキングのやり方を解説します。

Bybitでのステーキングのやり方

手順1

以下のリンクをクリックして、Bybitの公式サイトにアクセスします。

手順2

「ファイナンス」の中にある「資産運用」にカーソルを合わせ、表示される「Bybitステーキング」をクリックします。

Bybitのトップ画面 Bybitのトップ画面

手順3

Bybitステーキングの画面を下にスクロールします。提供されている銘柄の中から、XRPの「選択」ボタンをクリックします。

Bybitステーキングの銘柄画面 Bybitステーキングの銘柄画面

手順4

「選択」ボタンをクリックすると、払い戻し自由の「積立ステーキング」と、期間固定の「定期ステーキング」が表示されます。

当記事執筆現在(2023年9月8日)、XRPの定期ステーキングは完売しています。ここでは、積立ステーキングの「ステーキングする」ボタンをクリックします。

XRPのステーキングの画面 XRPのステーキングの画面

手順5

「金額」欄にステーキングしたい金額を入力し、サービス規約に同意(チェック)の上、「ステーキングする」を押せばステーキングが完了します。あとは毎日、報酬が口座に振り込まれるのを待ちます。

XRPのステーキング確認画面
point 「資金調達アカウント」に残高が必要

ステーキングに参加するには、資金調達アカウント内に資金が必要です。現物アカウントやデリバティブアカウントから振替で入金できます。

ステーキングで利回りを獲得

XRPをステーキングすることで、安定した利回りを得られます。様々な取引所がXRPのステーキングサービスを提供しています。日本国内の取引所でも、XRPを預け入れて金利を得られるレンディングが利用可能です。

それぞれの運用手法のリスクはしっかりと理解した上で、使いやすいサービスを選び、XRPの運用を始めてみてはいかがでしょうか。


Date

作成日

2023.09.12

Update

最終更新

2024.06.05

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

MT4/MT5のローソク足の色は4つのポイントでカッコよくできる!

MT4/MT5は、自分だけのオリジナルデザインにチャートをカスタマイズできます。配色や表示設定を少し変えるだけで、補色やコントラストを意識することで、より視覚的に分かりやすいチャートにすることも可能です。この記事では、誰でも簡単にできるチャートのカスタマイズ方法を4つのポイントに分けてご紹介します。
update2025.02.12 19:30

FXONのスプレッドは狭い?他社との比較で分かった意外な結果

Myforex編集部でFXONのスプレッドについて調査した結果、特にビットコインのスプレッドが他社と比べても安定して低い水準であることが分かりました。またEUR/USDやGBP/USDなどのドルストレート銘柄のスプレッドも優秀な水準でした。
update2025.03.28 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル