作成日
:2022.08.26
2023.03.16 15:30
2022年8月25日、仮想通貨(暗号資産)取引所のBybit(バイビット)は、トークン「OKSE」をローンチパッドで配布すると発表しました。
OKSEトークンは、仮想通貨デビットカードサービスである「Okse」で使用されるトークンです。また、ローンチパッドはBybitの独自サービスで、上場予定の仮想通貨を先行購入できます。
OKSEの上場予定日時は、2022年8月31日午前9時です。ローンチパッドで上場直前に購入して、上場直後の上昇を狙って売り抜けることも可能です。
Okse(OKSE)は、仮想通貨(暗号資産)デビットカードサービスです。Spend to Earn(消費して稼ぐ)をコンセプトに、ブロックチェーン上に構築されています。
Spend to Earnとは、お金を使うと仮想通貨で報酬を得られる仕組みを指します。この仕組みは、クレジットカードのキャッシュバックに近いです。BNBチェーン(BNB)、アバランチ(AVAX)、ファントム(FTM)のブロックチェーンに対応しており、ウォレット内に保有する仮想通貨をカード決済に利用することができます。
ユーザーは、既存の決済サービスと同じように、KYC(顧客確認)の手続きを経て、Okseを利用します。バーチャルカード(電子的に発行されたカード)に加えて、現物のカードも発行される見通しです。なお、バーチャルカードは、iOSやAndroid向けのアプリを通じて発行されます。
画像引用:Google Play
VISAの加盟店で利用可能ですから、全世界170カ国で6,000万を超える店舗で利用可能です。当記事執筆時点(2022年8月)で、日本国内からでも申し込み可能です。
Okseは、ガバナンストークンとして独自仮想通貨「OKSE」を発行しています。発行上限数は10億通貨で、OKSEをステーキングすると、各種投票に参加できます。また、1,000万OKSE以上をステーキングすると、各種提案を出せるようになります。
その他、ステーキング量に伴って、デビットカードの利用限度額が変わってきます。ステーキングしなくても利用枠は毎日250ドルあり、5,000OKSEで500ドル、2万5,000OKSEで2,500ドルに増額されます。
さらに、ステーキングすると、毎月5%のリターンが発生します。ユーザーは手数料として毎月6.99ドルを支払う必要がありますが、保有するOKSEを支払いにあてると、月額手数料を10%減額できます。
Bybit(バイビット)のローンチパッドは、以下の2種類いずれかの方法で参加可能です。
預け入れトークン | トークン購入方法 |
---|---|
BIT | 自分と他のユーザーのBIT数量の比率によって、購入可能数量が決まる |
USDT | 抽選に当たったら購入できる |
BIT | 自分と他のユーザーのBIT数量の比率によって、購入可能数量が決まる |
---|---|
USDT | 抽選に当たったら購入できる |
なお、ローンチパッドに参加するには、Bybitのアカウントと本人確認レベル1(KYC)が必要です。
1つ目の参加方法は、BITトークン(BIT)をBybitに預け入れて、自分と他のユーザーの預け入れたBITの比率によって購入可能額が決定します。
ローンチパッドの開催期間は、日本時間の2022年8月31日午前9時から2022年9月5日午後8時59分までです。期間は3つに分かれており、それぞれで必要な手続きが異なります。
計測期間 | 2022年8月31日午前9時~2022年9月5日午後8時59分 |
---|---|
コミット期間 | 2022年9月5日午後0時30分~午後7時59分 |
配布期間 | 2022年9月5日午後8時~午後8時59分 |
計測期間とは、OKSEをどれだけ購入する資格があるかを決定する期間です。そして、コミット期間中に、得られた資格の範囲内でOKSE購入に使用したいBIT数量を入力します。
以下、各期間で必要な手続きを解説します。
5日間にわたって、保有しているBITの数量を計測します。計測対象になるのは、Bybitの現物アカウント・デリバティブアカウント・資産運用アカウント・資金調達アカウントです。日々の残高は、日本時間の午後0時に更新されます。
資産運用アカウントに入金されているBITのうち、ローンチプールと積立ステーキングの残高が集計対象になります。デュアル資産投資(旧二重資産マイニング)など、他のサービスに預け入れているBITは計測されません。
計測期間前または期間中に、Bybitの現物取引でBITを購入して参加できます。
コミットできるBIT数量の上限は、計測期間中の日次平均BIT残高に応じて異なります。つまり、コミット期間が始まる日だけBITを保有していても、期待通りの数量でコミットできない可能性があります。
コミット期間になると、ローンチパッドのページで「今すぐコミット」ボタンが押せるようになります。そこで、「コミット」と書かれたオレンジ色の枠内にある「今すぐコミット」ボタンを押して、交換するBITの量を入力します。コミットするためには、現物アカウントにBIT残高が必要です。
参加方法は2種類ありますが、どちらか片方のみ参加できます。希望する参加方法の「今すぐコミット」ボタンを押してください。
なお、「今すぐコミット」ボタンは、コミット期間以外は灰色で表示されており、押すことができません。
コミット期間に関する注意点は、以下の2つです。
コミットしたBITの量に応じて、OKSEが配布されます。なお、獲得できる最大数量は1人あたり6,250 OKSEであり、以下の計算式に基づいて算出されます。
(獲得できるOKSEの数量) =
(自分がコミットしたBIT ÷ 参加者全員がコミットしたBIT) × (本イベントに割り当てられたOKSE数量)
獲得できるOKSEの数量が決定すると、コミットしたBITから対応する数量が差し引かれます。1OKSE=0.06米ドルとして計算され、OKSEとBITの交換レートはコミット期間開始時に確定します。
獲得できるOKSEの数量は、他の参加者がコミットしたBITに対する割合に応じて決まります。自身がコミットした数量でない点に注意が必要です。ただし、より多くのBITをコミットすると、より多くのOKSEを購入できます。OKSEを多く獲得したい人は、積極的にBIT保有量を増やすと良いでしょう。
なお、ローンチパッドとは、新規上場の仮想通貨を購入できる制度です。すなわち、株式で考えると新規株式公開にあたります。ローンチパッドも新規株式公開と同様に、先行購入では安く買え、価格が上がりやすい傾向があります。以前開催されたローンチパッドに登場したトークン「KASTA」は、上場から1週目の平均収益率が2,089%を記録しました。
もう一つの参加方法は、USDTを預け入れて、購入の権利を抽選で得る方法です。抽選券を獲得したユーザーの中から、ランダムで当選者が決定されます。
参加条件 | 計測期間中のUSDTの日次平均残高が100USDT以上 |
---|---|
コミット金額 | 100USDT |
当選者数 | 11,000人 |
割り当て | 150OKSE |
参加条件は、計測期間中のUSDTの日次平均残高が100USDT以上であることです。
抽選券は、100USDTのコミットで1人1枚まで獲得可能です。当選者数は10,000人と定められており、当選すれば150 OKSEを購入できます。仮に50,000人が参加した場合、当選確率は約20%です。
なお、トークン「APEX」を使った過去のローンチパッドでは、BIT利用の参加者数は5万名以上、USDTでの参加者は1万2,000人台でした。そのため、当選確率も39%と高めになり、お得なキャンペーンでした。
USDTを預け入れて抽選に参加する場合も、以下3つの期間に分かれています。
計測期間 | 2022年8月31日午前9時~2022年9月5日午後8時59分 |
---|---|
コミット期間 | 2022年9月5日午後0時30分~午後7時59分 |
配布期間 | 2022年9月5日午後8時~午後8時59分 |
5日間にわたって、ユーザー保有のUSDTの数量を計測します。計測対象となるのは、Bybitの現物アカウント・デリバティブアカウント・資産運用アカウント・資金調達アカウントです。記録された日々の残高は、日本時間の午後0時に更新されます。
5日間のUSDTの日次平均残高が100USDT以上であれば、参加条件を満たします。BIT預け入れの場合とは異なり、100USDT以上あれば、日次残高の額そのものはいくらでも構いません。
資産運用アカウントに入金されているUSDTのうち、ローンチプールと積立ステーキングの残高が集計対象になります。デュアル資産投資(旧二重資産マイニング)など、他のサービスに預け入れているUSDTは計測されません。
コミット期間になると、ローンチパッドのページで「今すぐコミット」ボタンが押せるようになります。そこで、「抽選」と書かれた緑色の枠内にある「今すぐコミット」ボタンをクリックします。コミットするためには、現物アカウントにUSDT残高が必要です。
なお、「今すぐコミット」ボタンは、コミット期間外は灰色で表示され、押すことができません。
参加方法は2種類ありますが、どちらか片方のみ参加できます。希望する参加方法の「今すぐコミット」ボタンを押してください。
コミット期間に関する注意点は、以下の2つです。
抽選に当選した場合、配布期間中に150OKSEが自動的に現物アカウントに付与され、コミットした100USDTから150OKSE分のUSDTが差し引かれます。残ったUSDTは、現物アカウントに払い戻されます。
なお、抽選に当選しなかった場合、コミットした100USDTは全額現物アカウントに払い戻しされます。
もともとはBITを使って参加するユーザーが多数派でしたが、USDTを使って参加する人の比率が徐々に高まっています。前回のDEFY・前々回SLGのローンチパッドでは、いずれもUSDTによる参加の方が人気でした。
まとまった数量のBITを保有している場合は、BITを利用するとOKSEをたくさん購入できます。一方、BITを持っていない、または少額のみ保有している場合は、USDTの抽選で参加する方が有利になります。ご自身の状況を踏まえつつ、参加方法を選択できるのがメリットです。
作成日
:2022.08.26
最終更新
:2023.03.16
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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