Select Language

Financial Commission、2021年7月の月次報告書を公表

Financial Commission、2021年7月の月次報告書を公表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
Financial Commission、2021年7月の月次報告書を公表

update 2022.04.20 12:28

新規苦情件数は増加する一方、紛争解決に要した日数は短縮

FXやCFD、仮想通貨(暗号資産)ブローカーと投資家間の紛争解決に特化した第三者機関であるFinancial Commission【以下、FinaComと称す】は8月11日、2021年7月の月次報告書を公表した。[1]

同報告書によると、2021年7月に新規でFinaComに持ち込まれた苦情件数は、前月比14%増の225件となった他、トレーダーが求める補償金額は、前月比10%増の979,699ドルとなった。また、実際に紛争が解決した件数は、前月比58%増の155件となり、トレーダーの元へ返還された金額は13,163ドルに減少した他、取引以外の苦情件数は前月比35%増になったという。その他、仲裁申し立て平均金額は前月比6%増の4,755ドル、紛争解決に要した平均日数は前月比33%減の6.5日となった。

7月の月次報告書において、新規苦情申請件数や補償金額、仲裁申し立て平均金額が増加したことに鑑みると、引き続き外部紛争解決(External Dispute Resolution)【以下、EDRと称す】機関であるFinaComが提供するソリューションやサービスに対して根強い需要があることが分かる。また、全ての新規苦情件数の内、23%ほどが1,000ドルから10,000ドル超の高額な苦情金額であり、FinaComとしては継続して高額事案に注力する方針だ。

2013年に設立されたFinaComは、40社以上の海外FXブローカーやブロックチェーン関連企業などが加盟するEDR機関だ。最近では、無制限レバレッジとハイスペックなトレード環境が魅力のExnessがFinaComに加入しており、最大20,000ユーロの補償サービスなどの多岐にわたるサービスを利用できるようになった。また、業界最狭クラスのスプレッドと高い約定力を武器とするTitan FXはFinaComの認証を取得したことで、より優れた執行体制を構築している状況だ。

7月の月次報告書で新規苦情件数は増加する一方、紛争解決に要した日数が短縮していることに鑑みると、典型的な仲裁・調停機関よりも迅速な紛争解決をサポートするFinaComの利用価値が高まっていると言えそうだ。

release date 2021.08.13

ニュースコメント

comment

海外FXブローカーの独自ルールに注意


FinaComが公表した7月の月次報告書では、取引以外の苦情件数が前月比35%増となった。また、同機関が公表した2021年上半期報告書においても、口座凍結や出金といった取引以外の苦情件数が、前年同期比2倍以上に増加したという。これらのことから、複数のトレーダーが海外FXブローカー各社のボーナスや出金などに関するルールに困惑、もしくは適切に対応できていないと推察される。海外FXブローカーとして日本人シェアNo.1の実績を誇るXMTrading(エックス エム)を始め、ブローカー各社はボーナスや入出金に関して独自のルールを設定している。XMのボーナスと入出金に関するルールや注意事項に関しては、それぞれ「XMのボーナスにはメリットがいっぱい」と「XMの出金方法と出金ルールを徹底解説」で確認できる。また、直近で100種類以上の銘柄を取り扱う仮想通貨口座をリリースしたFBSも、ボーナスに独自ルールを設けている。同社のボーナスに関する詳細は、「FBSボーナス・キャンペーンまとめ」で確認できる。海外FXブローカーの大きな魅力であるハイレバレッジや充実したボーナスキャンペーンを存分に活用するには、各社独自のルールを適切に把握することが必須といえる。今後、ユーザーの各社ルールに対する理解が深まり、トラブルに巻き込まれるリスクが抑えられることに期待したい。


Date

作成日

2021.08.13

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからコインチェックに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについても解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からコインチェック(Coincheck)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.17 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル