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メルカリ、ブロックチェーン分析会社のBassetを買収

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update 2022.04.20 12:28
メルカリ、ブロックチェーン分析会社のBassetを買収

update 2022.04.20 12:28

メルコインを通じてコンプライアンスソリューション統合を試みる

大手フリーマーケットアプリを展開するメルカリグループ傘下の株式会社メルコイン【以下、メルコインと称す】が、ブロックチェーン分析技術を開発する株式会社Basset【以下、Bassetと称す】の全株式を取得したことが明らかになった。[1]

今年4月、メルカリグループの仮想通貨(暗号資産)関連事業を担うメルコインを設立したメルカリは仮想通貨市場に参入しており、仮想通貨ウォレットのメルペイやNFT(Non-Fungible Token)関連サービスの開発を行なっているという。将来的に、メルカリは仮想通貨やブロックチェーン技術を顧客体験の向上や顧客基盤の拡大に利用することを見据えているが、マネーロンダリングを含む犯罪利用を懸念しているようだ。これに対してメルカリは、メルコインを通じてBassetのブロックチェーンを用いたコンプライアンスソリューションを統合し、より安心かつ安全な事業環境を構築しようと試みている。

メルカリグループへの参画が決定したBassetは、「Visualizing On-chain Insights」をミッションに、ブロックチェーンベースのコンプライアンスソリューションを展開するレグテック(フィンテックを活用して規制対応に関する課題解決を図る技術)企業だ。BassetはBasset Explorerと呼ばれる製品を軸にトランザクションのリアルタイム監視や疑わしい取引の自動検出などを可能としており、仮想通貨を取り扱う金融機関に必要なリスク管理や包括的なコンプライアンス機能の提供を実現している。

メルカリはコンプライアンス意識を高めているが、Bassetの買収がどのような成果につながるのか、今後も両社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.08.09

ニュースコメント

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世界的な規制の高まりで重要性を増すレグテック


世界各国での規制の高まりを背景に、FXブローカーや仮想通貨取引所はコンプライアンスの強化が急務となっている。しかしながら、市場へのアクセスやトランザクションが年々拡大していることから、十分なリソースを有していない企業は満足に対応できずにいるようだ。このような状況下、企業は効率的にコンプライアンス業務を遂行するために、レグテックの活用が必須となっており、同分野のソリューションが重要性を増しているという。最近ではソーシャルトレーディング・プロバイダーのeToroがNICE Actimizeのソリューションを採用するなど、レグテックを積極的に導入する動きを見せている。仮想通貨やブロックチェーン技術が一般企業にまで普及していることを考慮すると、将来的にレグテックの需要は飛躍的に増加する可能性があると言えるが、これがどのような変化をもたらすのか、今後も同分野での動きに注目していきたい。


Date

作成日

2021.08.09

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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