Select Language

FxPro、VISA傘下のCurrencycloudと提携

FxPro、VISA傘下のCurrencycloudと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
FxPro、VISA傘下のCurrencycloudと提携

update 2022.04.20 12:28

柔軟性と利便性の高い電子マネーソリューションを提供

英国・ロンドンを拠点とする海外FXブローカーであるFxPro(エフエックスプロ)は、BnkProと呼ばれる柔軟性と利便性の高い電子マネーソリューションを提供すべく、大手クレジットカード会社のVISA(ビザ)傘下にて、B2B向けのクロスボーダーソリューションを提供するCurrencycloudと提携した。[1]

BnkProはマス富裕層を対象に、シンプルで直感的に操作できるアプリを通じてプライベートバンキングに似たサービスを提供する。このアプリでは、多通貨に対応したデジタルウォレットの作成や、mastercardブランドが付帯したデビットカードの申し込みが可能だ。また、ユーザーは容易且つ迅速に、グローバル決済やマルチカレンシー口座間の送金、証券投資もできるという。Currencycloudとの機能統合を通じ、FxProは決済や送金を含む包括的な金融ソリューションを提供し、グローバルリーチの拡大に繋げる方針だ。尚、BnkProは既にリリースされており、同アプリを運営するBnkPro Ltdは、電子マネー機関(Electronic Money Institution, EMI)として英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】の規制を受けているという。

今回の提携に際し、FxProグループのCEOを務めるハラランボス・プシモロフィティス氏とCurrencycludのCROを務めるニック・チータム氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我がグループは常にテクノロジー面の革新性を発揮すべく努力しており、今回の機能統合は、グローバル送金やマルチカレンシー口座、デジタル投資といった包括的な金融サービスの提供に向けて一歩前進するものであります。Currencycloudとの提携を通じ、トップクラスのプロ向け商品の提供と市場をリードするBnkPro Ltdを設立することで、我々の目標を達成できると確信しております。

Charalambos Psimolophitis, CEO of FxPro Group - Currencycloudより引用

世界的に有名なFXブローカーであるFxProと協働し、マルチカレンシー口座サービスであるCurrencycloud Sparkの利用最大化を図ると共に、多通貨での決済・資金の受け取り・保管や両替サービスを提供していくことを喜ばしく思っております。今回の提携を通じてFxProの取引プラットフォームと機能を統合することにより、お客様に新たな付加価値を提供できると考えております。

Nick Cheetham, Chief Revenue Officer at Currencycloud - Currencycloudより引用

2006年に創業したFxProは、世界170か国を超える国々でサービス展開しており、190万弱の顧客口座数を誇る欧州の大手海外FXブローカーだ。同社はグループにて、厳格な規制を敷くFCAを始め複数のライセンスを保有している。また、FxProは名門F1チームであるMcLaren(マクラーレン)とスポンサー契約を締結している他、最近ではGlobal Forex AwardsにてFxProは3つの賞にノミネートされるなど、更にブランド力を高めている状況だ。尚、同社を利用する日本人トレーダーは限定的ではあるが、日本においては、キプロス証券取引委員会(Cyprus Securities and Exchange Commission, CySEC)ライセンスを保有するFxPro Financial Services Limitedと、バハマ証券委員会(Securities Commission of the Bahamas, SCB)ライセンスを保有するFxPro Global Markets Limitedという2つの運営会社がサービスを提供している。口座開設の際はいずれかの運営会社を選択できるが、より高いレバレッジである最大200倍を提供するFxPro Global Markets Limitedを利用するユーザーが多いという。

一方、Currencycloudは英国・ロンドンを拠点に、ニューヨークやアムステルダム、カーディフ、シンガポールにオフィスを構え、クロスボーダー送金やマルチカレンシー口座サービスを提供している。同社はシンプルで信頼性の高いクロスボーダーのインフラソリューションを提供すべく、Dwolla(ドウォラ)やMambu(マンブー)などと提携しており、Starling Bank(スターリング銀行)やRevolut(レボリュート)といった金融機関やフィンテック企業を顧客に抱えている。2012年の創業以来、180か国以上の国々で1,000億ドル超のトランザクションを処理してきた実績を誇っており、2021年7月にVISAが7億ポンドで買収することを発表している。

FxProはCurrencycloudと提携し、包括的な金融ソリューションを提供することで、更なる顧客満足度向上が期待できそうだ。

release date 2021.08.09

ニュースコメント

comment

トレーディングエクスペリエンスの改善が進むFxPro


FxProはトレーディングエクスペリエンスの改善が進んでいる状況だ。6月に同社は38種類の個別株CFDと13種類の仮想通貨(暗号資産)を追加した他、7月にFxProは100種類以上の個別株CFDを追加しており、ユーザーは値動きの良い欧米株式を幅広く取引することができる。また、7月31日よりFxProは仮想通貨の24時間取引サービスの提供を開始しており、海外FXブローカーの中では多い部類に入る18種類の仮想通貨を週末にじっくり取引することも可能だ。同社の取引環境を概観すると、70種類ものFX通貨ペアを始め、個別株、インデックス、コモディティ、仮想通貨といった幅広い商品を取り揃えている点が特徴として挙げられる。取引ツールはMetaTrader4【以下、MT4と称す】/MetaTrader5(MT5)に加え、MetaTraderに引けを取らない高機能が付帯されたcTraderや独自プラットフォームであるFxPro EDGEを提供している。中でも、MT4とFxPro EDGEであれば400種類以上の商品を取引できるため、ユーザーにとって商品選択の幅が大きく広がっていると言える。また執行面に関しては、NDD方式を採用した透明性の高い取引環境を構築すると共に、Equinix(エクイニクス)のデータセンターを活用し、超低レイテンシーと0.014秒以下の高速約定を実現している。トレーディングエクスペリエンスの改善に向けた取り組みを推進するFxProを通じ、多く日本人が取引を活性化することに今後も期待したい。


Date

作成日

2021.08.09

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル