作成日
:2021.08.05
2022.04.20 12:28
仮想通貨(暗号資産)取引所のビットポイントジャパン【以下、ビットポイントと称す】が、日本で初めてエイダコイン(ADA Coin)の取り扱いを開始する予定であることが明らかになった。
今回、ビットポイントは8月下旬にエイダコインを上場する見通しであると発表したが、詳細が決定次第、改めて報告すると伝えている。2016年にリミックスポイントの子会社として設立されたビットポイントは、手数料無料のサービスを軸にライト層のユーザーをターゲットに、事業拡大を図っているという。現在、ビットポイントはビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、ライトコイン(Litecoin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、ベーシックアテンショントークン(Basic Attention Token)、トロン(Toron)を対象とした仮想通貨取引サービスに加え、仮想通貨レンディングサービスなども提供している。
エイダコインは元イーサリアム開発者のチャールズ・ホスキンソン氏が開発したカルダノ(Cardano)ブロックチェーンのネイティブトークンとして発行されており、ステーキングやdApp(分散型アプリ)での決済通貨として利用されている。カルダノはスケーラブルで相互運用性が高く、サステナブルなブロックチェーンシステムの構築を目的に開発が進められ、そのエコシステムを拡大しているという。それに伴ってエイダコインの需要が高まり、価格が上昇することが期待されている。
ビットコイン価格が一時3万ドル割れの展開から復調し、仮想通貨市場は再び盛り上がりを見せているが、ビットポイントはこの需要を掴むことができるのか、今後も同取引所の取り組みを見守っていきたい。
release date 2021.08.05
出典元:
ニュースコメント
アルトコインの取り扱いを強化する国内取引所
これまで日本の仮想通貨市場では、世界最大の仮想通貨であるビットコインに投資が集中していたが、多様なアルトコインが台頭してきたことでマイナーな通貨にもスポットライトが当たり始めている。このような変化を受け、大手取引所のコインチェックはエンジンコインを上場するなど、アルトコインの取り扱いを強化する動きに出ているという。その他、コインチェックはリスク(Lisk)やファクトム(Factom)、クアンタム(Quantum)、オーエムジー(OMG)、IOSトークン(IOST)などの仮想通貨を取り扱っており、アルトコイン投資を望む投資家の需要を獲得しているようだ。競合他社としてはbitFlyerがポルカドットの取り扱いを開始するなど、コインチェックを追従している。今回、ビットポイントがエイダコインの取り扱いを決定したことは、この流れを加速させると考えられるが、国内の仮想通貨市場はどのように変化していくのか、今後もその動向に注目していきたい。
作成日
:2021.08.05
最終更新
:2022.04.20
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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