Select Language

ペイパル、仮想通貨関連サービスを英国に展開する可能性

ペイパル、仮想通貨関連サービスを英国に展開する可能性

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
ペイパル、仮想通貨関連サービスを英国に展開する可能性

update 2022.04.20 12:28

決算発表の中でCEOのシュルマン氏が言及

大手オンライン決済サービスのPaypal Holdings Inc.【以下、ペイパルと称す】が、同社の仮想通貨(暗号資産)取引サービスを英国に展開する可能性があることが明らかになった。[1]

2021年第2四半期の決算発表の中でペイパルのCEOであるダン・シュルマン氏は、仮想通貨関連事業の成長に満足していると前置きし、同社の仮想通貨取引サービスを展開する次の国として英国を候補に検討している旨を伝えた。また、シュルマン氏はできれば今月にでも英国で仮想通貨取引サービスを開始したいと述べ、これが直近の計画であることを強調している。加えて、シュルマン氏は仮想通貨の購入上限を1週間あたり10万ドルに引き上げた事実にも言及しており、同サービスを拡大していく意向であることを示した。

その他、シュルマン氏は次世代の金融システムの形を模索していると語り、スマートコントラクトやDeFi(分散型金融)関連技術をペイパルのプラットフォームに統合する可能性があることを示唆している。ペイパルは効率的で低コストな金融システムを構築することを望んでおり、これら技術を基礎とした機能開発を視野に入れているようだ。

シュルマン氏はペイパルがCBDC対応のウォレットに関するビジョンを共有するなど、仮想通貨を軸とした金融システムの構築を見据えているが、ペイパルは仮想通貨市場でどのような動きを見せるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.08.02

ニュースコメント

comment

仮想通貨市場参入以降、業績好調なペイパル


2020年末にペイパルは仮想通貨関連サービスを本格始動して以降、飛躍的に業績を伸ばしているようだ。今回の決算でもペイパルは前年同期比17%のプラスとなる約62億ドルの増収を記録したのに加え、アクティブアカウント数が約1,000万件以上増加して合計4億300万件に達したことを報告している。これに関してシュルマン氏は、ペイパルの年間決済総額が1兆2,500億ドルにまで伸びている事実に触れ、同社のサービスがデジタル経済において必要不可欠な存在になりつつあると述べた。また、ペイパルはCurvの買収を正式に報告し、仮想通貨関連事業への投資を拡大していることを示した。競合のSquare(スクエア)やStripeなども仮想通貨関連サービスを開始しているが、ペイパルはどのような事業展開を見せるのか、今後も仮想通貨分野での同社の動きに期待したい。


Date

作成日

2021.08.02

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加

iOS版MT5に待望の新機能が複数追加されたことにより、平均足チャート、ZigZag、マーケットプロファイルの実装に加え、データウィンドウ強化や取引レポート機能など視認性と操作性が向上しました。アップデート内容とトレードスタイルごとの活用例などを紹介していきます。
update2025.07.09 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル