Select Language

イエレン米財務長官、ステーブルコイン規制の必要性を強調

イエレン米財務長官、ステーブルコイン規制の必要性を強調

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:28
イエレン米財務長官、ステーブルコイン規制の必要性を強調

update 2022.04.20 12:28

各規制当局の代表に迅速な対応を求める

米財務省(US Treasury Department)のジャネット・イエレン長官は、金融市場における大統領作業部会(President's Working Group on Financial Markets)【以下、PWGと称す】で、米通貨監督庁(Office of the Comptroller of the Currency)【以下、OCCと称す】および連邦預金保険公社(Federal Deposit Insurance Corporation, FDIC)などの代表者達とステーブルコイン規制に関する議論を交わした。[1]

今回、この会議ではステーブルコインの急速な成長や決済手段としての潜在的な利用可能性、エンドユーザーや金融システム、国家安全保障に対するリスクについて話し合われたという。その中でイエレン長官は米国内で適切な規制を構築するために、迅速に行動する必要があることを強調している。また、PWGの参加者はステーブルコインのレポート作成に関するプレゼンテーションを受けており、ステーブルコインの潜在的なメリットやデメリット、米国における規制フレームワーク、規制ギャップを埋めるための推奨事項などについての情報を共有しているようだ。

最近、米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)【以下、FRBと称す】のパウエル議長がより厳格なステーブルコイン規制が必要と発言するなど、米国では消費者保護や金融犯罪防止の観点から規制環境を構築することが急務となっている。直近ではOCCやSECがステーブルコインに関するガイダンスを発行しており、連邦政府主導で対策が進められているが、国内の仮想通貨市場はまだまだ州レベルでの規制に依存している部分が大きいと言えるだろう。

PWGはステーブルコイン規制に関して数ヶ月以内に何らかの方針を示すと言及しているが、どのような決定がなされるのか、今後も米国内での動きに注目していきたい。

release date 2021.07.21

出典元:

  1. US Treasury Department

    https://home.treasury.gov/news/press-releases/jy0281

ニュースコメント

comment

米国でCBDC普及を促すべきだとの意見が挙がる


米イェール大学とFRBのエコノミストは、米政府が中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)【以下、CBDCと称す】を導入すると同時に、ディエム(Diem)やテザー(Tether)などに課税して民間発行のステーブルコインを排除すべきだと主張する論文を発表した。これらのエコノミストはステーブルコインが18世紀に登場した民間銀行紙幣に酷似していると分析しており、金融システムの安定性を害する可能性があるとの見解を示しているようだ。また、この論文では時代の変化と共にお金の在り方も変化し、CBDCを採用することが自然な流れだと論じられている。欧州では欧州中央銀行(European Central Bank, ECB)が2025年までにデジタルユーロを発行する見通しだと発表しているが、米政府はどのような判断を下すのか、今後も同国での展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2021.07.21

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00

Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催

Milton Marketsで期間限定の100%入金分ボーナスキャンペーンが開催されます。当記事では100%入金分ボーナスの概要や、注意点を中心に解説していきましょう。
update2024.11.20 19:30

スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~

この記事では、優先的に押さえておきたいMT4アプリの機能を5つのグループにまとめ、iPhone版とAndroid版での使い方を解説します。「基本操作を手っ取り早く確認したい!」という方はぜひご活用ください。
update2024.11.20 19:00

ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得

2024年11月1日、海外取引所のZoomex(ズーメックス)が、取引大会シリーズ「クリプトバトルZ」を開催しました。ラウンドごとの特典総額は3,480ドル相当です。当記事では、クリプトバトルZの詳細や参加方法、注意点を解説します。
update2024.11.15 20:00

ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は

ゴールドラッシュXMのランディングページで謳われている「1ヵ月で取引資金が2倍に」、「破綻リスクはほぼゼロ」という宣伝文句に違わぬ実力が備えられているのか、フォワードテスト・バックテストを実施して検証しました。
update2024.11.14 20:30

Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与

Titan FXが、2024年11月25日(月)からブラックフライデーキャンペーンを開催します。今回のキャンペーンでは、FX通貨ペア銘柄またはゴールドを1ロット取引するごとに500円のキャッシュバックが付与されます。
update2024.11.14 20:00

XMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小!どのくらい狭くなったか検証

2024年10月25日にXMTradingが仮想通貨CFDのスプレッドを縮小しました。この記事では、BTCUSDとETHUSDのスプレッドの計測結果やほかのFX業者と比較した結果を解説します。
update2024.11.14 19:30

Milton Marketsが11月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、11月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.11.14 19:00

XMTradingがお歳暮プロモを開催!100%入金ボーナスを付与

海外FX業者のXMTradingが2024年10月15日から11月15日までお歳暮プロモを開催することを発表しました。キャンペーン期間中に対象口座へ入金すると、100%の入金ボーナスが付与されます。新規・既存ユーザーの両方が対象です。
update2024.11.12 19:30

Zoomexがあったか冬支度応援キャンペーンを開催!総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券がもらえる

Zoomex(ズーメックス)が、あったか冬支度応援キャンペーンを開催しました。各種条件をクリアすると、総額76万円相当のビットコインとAmazonギフト券を獲得できます。キャンペーン開催期間は、2024年11月19日〜11月25日までです。
update2024.11.07 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル